2005-02-01(Tue) [長年日記] [Edit]
■1 メールサーバぶっ壊れました
私と個人的に連絡を取りたい方は、会社のアドレス宛か、shintaro.kakutani at gmail.com、もしくはmixiのメッセージでよろしくお願いします。
正確には、メールサーバが壊れたというよりは、postfixあがらない。というのも、tarが壊れたっぽい、というかDebianのcoreutilsパッケージが壊れたのか? tar, ls, date, sleep, df, tailあたりが動かない。
"Unable to handle kernel paging request at virtual address"と。fsckしてもダメぽ。メモリが壊れたのかなあ。どうすればいいんだろう。
1/31〜2/1にかけては、仕事も、仕事じゃないプロジェクトも、kakutani.comも不安要素だらけである。どーゆうこと?
2005-02-02(Wed) [長年日記] [Edit]
■1 最低限の復旧を完了
以下を復旧させました:
- メールの送受信
- kakutani.com
- 私のtdiaryとhikifarmのみ。namazuでの過去日記検索は
使用不能新規インデックスのcronはまだ仕込んでない。
- 私のtdiaryとhikifarmのみ。namazuでの過去日記検索は
引き続きご不便をおかけします。
追記:「RSSだけでも提供してくれると助かりまっす」
というのは何よりもまず「落ちてます。すんません」という旨のRSSを配信しておくと、障害発生を明示的に把握できるので良い、という意味でしょうか? だとしたら、なるほどなるほど。次回から気をつけます(その前に、障害が起こらないようにするのが先ですけど)。
2005-02-03(Thu) バーンダウンチャート、みなさん知ってますよね? [長年日記] [Edit]
■1 デブサミ2005: 1日目
昼休み
タイミングを逸してdotタン、コーチと路頭に迷う。機転を利かせたつもりで弁当を買って会場に戻ったら、食べる場所がないよ……。dotタンとコーチがテーブルを確保してくれたので、どうにか食べることができたが、食べたら食べたでごみ箱が見当たらない……。結局、家まで弁当箱のゴミを持って帰ってしまった。
明日はまともなものを食べるのだ。 参加セッションの感想はまた後ほど。
朝イチ
会社に寄って事務仕事やバーンダウンチャートの整理をしてから表参道へ。
XP事例カタログ
咳さん。XP祭2004でのお話の続き。咳さんのところは早ばやとbeyond XP。チャレンジ項目が:
- 1チームで複数バージョン並行開発
- 非アジャイルチームとの協働
いっかい咳さんの職場を見学してみたいなあ。「バーンダウンチャート……みなさん知ってますよね?」というのが個人的に嬉しかった。
小倉さん。ゲーム開発でのアジャイルプラクティス実践事例。 マスターアップまではイテレーティブにやれる、というのが納得。 「頻繁なリリース」と「納品」とは異なるものだということからの類推ができてなかったなあ。ゲームは受入テストの自動化はできるのかなあ。咳さんの話を聞いている限りだとなかなか難しそうな印象だけど。
猪狩さん。私は関係者なので、客観的な意見ではないとは思うが、メリハリとユーモアがあって、よかった。バーンダウンチャートのバーンアップぶりを史料とした「オンサイト顧客のタイミングのコツ」は、フルタイムでのオンサイト顧客が難しいところにも 参考になると思うのだが、どうか。
dotタンがイテレーション直後のバーンアップについて(?)、「計画時点でスパイクしきれないタスク?」とメモを残しているので、少し補足。イテレーション開始時のイテレーション計画時点では、このイテレーションでやることと、その受入テストの定義が主眼。つまり、Whatが中心。あまりHowについて突っ込んだ話はしない(というかプランニングもタイムボックス化されているのでできない)。プランニングの後、実際にタスクに着手しはじめるとタスクや疑問点が続ぞくと"発見"される。そういう意味では「計画時点でスパイクしきれないタスク」なのだけれど。プロジェクトやメンバーの特性にもよるとは思うけれど、我われのプロジェクトはタスクが"発見"されることが多い。
また、初めての機能を実装するイテレーションでは、機能追加や改善のときに比べると、発見タスクの発生数が格段に多くなる。新機能イテレーションが発見タスクで溢れてしまわないようにするための予防策としては、新機能の実装予定イテレーションよりも少し前のイテレーションでスパイクの時間をとることをストーリーにさせてもらっている。このための時間は2時間〜4時間程度。あらかじめスパイクをしておくとタスク分割の精度が随分あがる。けれど、それでもやっぱり10%〜20%ぐらいの"発見"タスクがあるような印象。
失敗から学ぶプロジェクトマネジメント
「プロジェクトとは本質的に失敗するものである」ドーン!! お持ち帰り語録としては:
- 「コミュニケーションも仕事」
- 「失敗をナレッジにするのも仕事」
前者は結婚以来の我が家の家訓でもある。家訓であることと、それを巧くやれることとはまた別の話ですが。難しいところ。「コミュニケーションも仕事」に関しては私も語ろうと思えば勝手な思い入れを語れるとは思うけれど、先を急ごう。
秘密会議
「軽量Javaへの潮流」を偵察しようと思っていたけど、id:t-wadaさんとドトールの喫煙フロアに籠って作戦会議。気がつくと「技術系コーチング」の時間に食い込んで話し込んでしまったが、成果はあったので、よしとしよう。
なぜ「オープンソース」でうまくいくのか?——後編:まつもとゆきひろが語る「オープンソース的開発手法の現実」
セッション全体を通してえらくまったりした雰囲気。不思議な空間だった。翌日の神との対話でうかがった話によれば「オープンソース」という言葉は知っているけれど、実践については知らない方(有り体にいえば「スーツ」)向けの「オープンソース開発手法の現実」だったようで、スーツがドン引きになるようなネタは禁止だったそうです。でも、(Ruby1.8系)コミット回数ランキング第3位が我らがDave"達人"Thomas(トップ10圏内唯一の非日本人)とか「BTSめんどくせ」とかいった話を聞けたのがよかった。ちなみにHEADでのコミット回数ランキングでは、まつもとさんは僅差で2位だそうです(!!)。
2005-02-04(Fri) オレは今日、神とメシを食った [長年日記] [Edit]
■1
デブサミ2005: 2日目
まとめ
私にとってデブサミ2日目はRubyのイベントだった。タイムテーブルには載ってなかったけど。
昼休み、あるいはオレ meet Matz
昨日の反省を活かして、ランチにまともなものを食べようと思っていたら、いろいろあって結果的に——
!!!!!!!!!!!!!!まつもとさんがトイメンなんですけど!!!!!!!!!!!!
まつもとさんが『ハッカーと画家』の件でいろいろボヤいていたので「本文のポール・グレアムの謝辞に"Matz"って載ってますから!!!」と伝えた。まつもとさんに何か教えることができたのはこれで2つめ。えっへん。
『日経ソフトウエア』2005年1月号に書いたGroovyの記事に目を通していただいてた。のみならず「僕はあの記事は満足したよ。GroovyのMixi-in(あれはMixi-inなのか?)はおもしろい!!(要旨)」とのこと。わーいわーい。やったよKKDさんッ!! 「Rubyにも欲しいな」と一瞬、Matzご乱心?!と思わせるようなことも発言されてました。
まつもとさんのリファクタリング手段はgrep。やはりスーパーハカーにはリファクタリング・ブラウザは不要なのか……。
「まつもと ゆきひろ」な名刺げっと。
PickAxe本2ndの翻訳の話は特に聞いてない、とのこと。出版社の皆さん、これは一体ぜんたいどういうことですか?
個人的な反省点:
- 段取り大失敗(無駄にハッスルすると巧くいかないいつものパターン)
- 座席は6+3に別れるのではなく、5+4にすべきだった。もう1人Matzテーブルに来てもらうように6人席にnotifyしなかった。これはよくない。
- 「アボカド!!!!!」と声をかけたmanholeさんにパスタ?を食べさせることになってしまった。
- Rubyをさわってないid:skimuraさん(昼食済 && Ruby触ったことないヨ)を横にRuby!Ruby!Ruby!と言いすぎた。でも、ハイパー舞い上がっていて、止めるのは無理でした。
- id:egapさんに声をかけてもらったのにこれまたハイパー舞い上がっていてちゃんとお話できず。
参加セッションの感想はまた後ほど。
朝イチ
事務所によって『Agile Database Techniques』を回収。モーフィアスにサインしてもらわないと。
かずひこさん、arton師父と名刺交換
かずひこさんとはLLW2004のときは、軽く御挨拶ぐらいしかできなかったのだけれど、今日はちょっと立ち話できた。途中からarton師父にも加わる。 ちょうどオブ脳セッションの後だったようで、かずひこさんから「こっち(オブ脳)方面とかとも交流していきたいですね」とのお言葉。交流すべし!!! ちなみに私のオブ脳開眼はRubyだ。
「Enterprise Unified Process入門」
アジャイル界のモーフィアス登場。スーツを着てるなあ、と思ったら内容もスーツだった。システムの運用重要、廃止重要、全社レベルの既存システムのポートフォリオ重要、再利用のためのリソース割当重要……。モーフィアスはモーフィアスでも、『:Revolutions』のモーフィアスだったみたい。戦争は、終わった!!
まあ、それはそれとしてちゃっかりサインはいただく。『The Object Primer 3rd』の翻訳が夏頃に出るそうな。
「アジャイル実践事例!アジャイルはトヨタ生産方式か?〜ソフトウェア多能工への試み〜」
ハイパー舞い上がった昼休みの余波でちょっと遅れて参加。バーンダウンチャートについて「手書きじゃなくてExcelなんですけど」と2回ぐらい断りをいれていたのが、「バーンダウンチャートは手書きなのが本来の姿」と考えてもらえているように思えて個人的に嬉しかった。
セッション終了後にトラッキングのことを尋ねにいったとき、咳さんから「あー、かくたにさんがっかりだわー」と言われてしまった(私はバーンダウンチャートをプロットする元ネタをExcelで管理している)。これはキツかった。精進あるのみッ!!
「My Framework作成の勧め:アプリケーションを30個作る時に何を用意するか」
「——それでは、arton様おねがいいたします」と、おねいさんのアナウンスで開幕。虚実皮膜が溶解する酩酊感。.NETセッションなのに、唐突に「まつもとゆきひろさん」「金光さん」「DIコンテナ」「Seasar」「かくたに」「Spring」といった.NETセッションとして不穏当な発言が飛び出し、いきなりレーザーポインタで絵を描きはじめたり、設定ファイルをコンパイルさせたり、とartonファンとしてはすごく楽しめた。パワポ資料にも:
- 「でも、汎用ってのは汎用だよね」
- 「製品か玩具か(もちろん、玩具店にいけば製品の玩具が並んでいる)」
- 「汎用性の確保には『予測』が必要である——そしてたいていの予測はバージョン3の法則から逃れられない」
- 「熟練開発者は自分で作ったほうが早いと感じるかも知れない(であれば、フレームワークを自作すればよい。なぜならそのほうが早いのだから)」
てな感じで、うまく説明できないが私が勝手に"arton節"と呼んでいるものが随所に炸裂していた。
手仕舞い
はんばあぐさんとちょっとお話(子供ネタとか「RedHanded」応援してます、とか)できました。id:kumatさんに教えてもらった喫煙所。3Fとは盲点……って、arton師父はバッチリ御存知だった模様(さすがだ)。
最後のセッションは参加せずに会社に戻り、事務所レイアウト変更に備えたマシン整理。そのついでにコンサルチームと色いろ話をする。ちょっと提案してみたり。
それはそれとして、今年も引き続きゲリラ活動を何らかのかたちで続けていかねばなあ、という思いを新たにした。
2005-02-15(Tue) [長年日記] [Edit]
■1 「アジャイルプロセス協議会 - 第4回定例セミナーのご案内」(2005/02/18)
場所が職場から徒歩圏内なのと、ワークグループ勉強会が「今だから話せるアジャイルの実践 〜実践者と語ろう!〜」で、テーマが『グッズ系』、『もえつき』、『ドキュメント』など、とのことなので参加する方向で考えてます。
XFDみたいな大ネタは出せない(神が不在のため)ので、グッズ系の小ネタを職場から持参していこうかな。
■2 Take the R train.
「Ruby On Rails について知る日なの?」。2005/03/19(土) 13:00〜。行きたいな……。
2005-02-18(Fri) [長年日記] [Edit]
■1 アジャイルプロセス協議会 第4回定例セミナー:勉強会
ペアプロならぬペアトラブルシューティングの合間に作成、ペアで発表(ペアプレ)。水越さんには事前にお話をいただいていたのに迷惑をかけてしまった。発表もグズグズ。仕込み重要。
こんかいはBluTack/ひっつき虫と、ペアプロタイムキーパー(仮)α版をデモしてもらうことが主眼。その目的は達成できたかな……。例によって資料のPDF:
「突撃!! 隣のアジャイルツール(仮)」
お品書き:
- BluTack/「ひっつき虫」
- ペアボードスタンド/タスクカードクリッパー
- ペアプロタイムキーパー(仮)α版 -- デモ
- コミットベル / ラッションペン
資料中の写真はチーム専属カメラマンであるt-wadaさんによるもの——ということを発表でクレジットするのを忘れてしまった。反省。今回は手を抜いて謝辞のスライドをつくらなかったその報いだな。この失敗は二度と繰り返さないようにしよう。
2005-02-19(Sat) [長年日記] [Edit]
■1 age += 1
ついにThe Matrixから目覚められない年齢に突入してしまった一児の父。
2005-02-23(Wed) [長年日記] [Edit]
■1 近況
いつまでもage+=1が一番上にあるものなんなので、更新しようと思う——のだが、ひとくちゲロはmixiに書いてスッキリしちゃっているのと、すさまじく大きなToDo(「人生の転機。鬱」)があるのでこちらの更新はままならず。
大きめのToDoを指して「大トド」と呼ぶならわしのある界隈もあるようだけれど、私にとってこんかいのToDoはさしずめ「クジラ」だな。
■2 Ruby hotlinks 五月雨版
Ruby hotlinks 五月雨版の「日記」カテゴリに補足されている。どなたかがリクエストしてくれたからだろうか? わーい。
アジャイルな人からアジャイルなRubyの人へ、が私の目標。
Ruby方面といえば個人的にはChizzleは祭になってしかるべきなのだれど、まだwxwinもapt-getしていない体たらく。
■3 DIが良いか悪いかなんて話はもうしないよ。
日経ITProで取り上げられて、随所でまた話題になりつつあるDI。バカが征くでもここのところ興味深いエントリが続いていた。
日経ITProの香ばしい読者コメント欄はさておき、もう良い悪いの話ではないと思う。ひがさんはDIそのものを超えて、星ぼしの荒野を目指している。
地上に残された我われは、ダイコンというGenericでのっぺりした「基盤」をいかに立体的に使いこなしていくか、が大事だと思う。ダイコン・ベストプラクティスとでも呼べばいいのかな? 使っている人達のウェブロとかで見解は散見できるけれど、まとまった記事ってないよな。
「Spring + Hibernateで」とか「S2 + S2DAOで」とかそういうのじゃなくて、もっと設計っぽい話が読みたい。MF記事では棚上げにされている、ライフサイクルとAOPの話題も十分には議論されてないような印象。AOPについてはシゲル・チバのプレゼン(PDF)が印象的。
だらだらと書き連ねたけれど、このセクションのタイトル元ネタ(PDF)であるところの咳さんはDI懐疑派なんだけど。DIについてのエレベータステートメントはいまだに用意できてない。
ちなみに弊社標準ダイコンはS2です、と勝手に言いきってみる。もう納品して稼働してるみたいだし。
○ 咳 [あー、息切れして投稿しちゃった。最後は、DIそのものは疑ってないですよ。です。]
○ かくたに [悪役だなんて滅相もございません。ありがとうございます。色いろ思うところがあるのでしばらく考えさせてください。]
○ toto [DIコンテナがいらない言語/環境なんてあるんですか? たしかRubyにもDIコンテナあったとおもうんだけど。 勉強の..]
○ かくたに@咳さんじゃないけど [「DIを必要とする状況へと強く引き寄せられている言語/環境」とでも読み替えていただければよいかと思います。]
○ toto [>テストの帽子をかぶった私にはコードも設定ファイルもいじったら信用しないよ これって良くわからないんですが、試験は本..]
2005-02-24(Thu) [長年日記] [Edit]
■1 子育て is about social change.
息子を病院に連れていった。若い女医さんの気を引こうと懸命に聴診器に手を出したりするのが面白い。軽症っぽいから経過観察。夫婦だけで話あっても埓は開かなかったので、ちょっと安心。

リーン開発の現場 カンバンによる大規模プロジェクトの運営(Henrik Kniberg/角谷 信太郎/市谷 聡啓/藤原 大)
『なるほどUnixプロセス ― Rubyで学ぶUnixの基礎』
SCRUM BOOT CAMP THE BOOK(西村 直人/永瀬 美穂/吉羽 龍太郎)
実践テスト駆動開発 テストに導かれてオブジェクト指向ソフトウェアを育てる(Steve Freeman/Nat Pryce/和智 右桂/高木 正弘)
The RSpec Book (Professional Ruby Series)(David Chelimsky/Dave Astels/Zach Dennis/角谷 信太郎/豊田 祐司/株式会社クイープ)
アジャイルサムライ−達人開発者への道−(Jonathan Rasmusson/西村 直人/角谷 信太郎/近藤 修平/角掛 拓未)
アジャイルな見積りと計画づくり ~価値あるソフトウェアを育てる概念と技法~(Mike Cohn/マイク コーン/安井 力/角谷 信太郎)
インターフェイス指向設計 ―アジャイル手法によるオブジェクト指向設計の実践(Ken Pugh/角谷 信太郎(監訳)/児島 修)
アジャイルプラクティス 達人プログラマに学ぶ現場開発者の習慣(Venkat Subramaniam/Andy Hunt/木下 史彦/角谷 信太郎)
JavaからRubyへ ―マネージャのための実践移行ガイド(Bruce A. Tate/角谷 信太郎)










○ たらこせる [なんか同じような状況だ...俺のPOSTFIXも大丈夫なのか不安になってきた。hn.orgも3domainも切ってE..]