2005-02-04(Fri) オレは今日、神とメシを食った [長年日記]
■1 デブサミ2005: 2日目
まとめ
私にとってデブサミ2日目はRubyのイベントだった。タイムテーブルには載ってなかったけど。
昼休み、あるいはオレ meet Matz
昨日の反省を活かして、ランチにまともなものを食べようと思っていたら、いろいろあって結果的に——
!!!!!!!!!!!!!!まつもとさんがトイメンなんですけど!!!!!!!!!!!!
まつもとさんが『ハッカーと画家』の件でいろいろボヤいていたので「本文のポール・グレアムの謝辞に"Matz"って載ってますから!!!」と伝えた。まつもとさんに何か教えることができたのはこれで2つめ。えっへん。
『日経ソフトウエア』2005年1月号に書いたGroovyの記事に目を通していただいてた。のみならず「僕はあの記事は満足したよ。GroovyのMixi-in(あれはMixi-inなのか?)はおもしろい!!(要旨)」とのこと。わーいわーい。やったよKKDさんッ!! 「Rubyにも欲しいな」と一瞬、Matzご乱心?!と思わせるようなことも発言されてました。
まつもとさんのリファクタリング手段はgrep。やはりスーパーハカーにはリファクタリング・ブラウザは不要なのか……。
「まつもと ゆきひろ」な名刺げっと。
PickAxe本2ndの翻訳の話は特に聞いてない、とのこと。出版社の皆さん、これは一体ぜんたいどういうことですか?
個人的な反省点:
- 段取り大失敗(無駄にハッスルすると巧くいかないいつものパターン)
- 座席は6+3に別れるのではなく、5+4にすべきだった。もう1人Matzテーブルに来てもらうように6人席にnotifyしなかった。これはよくない。
- 「アボカド!!!!!」と声をかけたmanholeさんにパスタ?を食べさせることになってしまった。
- Rubyをさわってないid:skimuraさん(昼食済 && Ruby触ったことないヨ)を横にRuby!Ruby!Ruby!と言いすぎた。でも、ハイパー舞い上がっていて、止めるのは無理でした。
- id:egapさんに声をかけてもらったのにこれまたハイパー舞い上がっていてちゃんとお話できず。
参加セッションの感想はまた後ほど。
朝イチ
事務所によって『Agile Database Techniques』を回収。モーフィアスにサインしてもらわないと。
かずひこさん、arton師父と名刺交換
かずひこさんとはLLW2004のときは、軽く御挨拶ぐらいしかできなかったのだけれど、今日はちょっと立ち話できた。途中からarton師父にも加わる。 ちょうどオブ脳セッションの後だったようで、かずひこさんから「こっち(オブ脳)方面とかとも交流していきたいですね」とのお言葉。交流すべし!!! ちなみに私のオブ脳開眼はRubyだ。
「Enterprise Unified Process入門」
アジャイル界のモーフィアス登場。スーツを着てるなあ、と思ったら内容もスーツだった。システムの運用重要、廃止重要、全社レベルの既存システムのポートフォリオ重要、再利用のためのリソース割当重要……。モーフィアスはモーフィアスでも、『:Revolutions』のモーフィアスだったみたい。戦争は、終わった!!
まあ、それはそれとしてちゃっかりサインはいただく。『The Object Primer 3rd』の翻訳が夏頃に出るそうな。
「アジャイル実践事例!アジャイルはトヨタ生産方式か?〜ソフトウェア多能工への試み〜」
ハイパー舞い上がった昼休みの余波でちょっと遅れて参加。バーンダウンチャートについて「手書きじゃなくてExcelなんですけど」と2回ぐらい断りをいれていたのが、「バーンダウンチャートは手書きなのが本来の姿」と考えてもらえているように思えて個人的に嬉しかった。
セッション終了後にトラッキングのことを尋ねにいったとき、咳さんから「あー、かくたにさんがっかりだわー」と言われてしまった(私はバーンダウンチャートをプロットする元ネタをExcelで管理している)。これはキツかった。精進あるのみッ!!
「My Framework作成の勧め:アプリケーションを30個作る時に何を用意するか」
「——それでは、arton様おねがいいたします」と、おねいさんのアナウンスで開幕。虚実皮膜が溶解する酩酊感。.NETセッションなのに、唐突に「まつもとゆきひろさん」「金光さん」「DIコンテナ」「Seasar」「かくたに」「Spring」といった.NETセッションとして不穏当な発言が飛び出し、いきなりレーザーポインタで絵を描きはじめたり、設定ファイルをコンパイルさせたり、とartonファンとしてはすごく楽しめた。パワポ資料にも:
- 「でも、汎用ってのは汎用だよね」
- 「製品か玩具か(もちろん、玩具店にいけば製品の玩具が並んでいる)」
- 「汎用性の確保には『予測』が必要である——そしてたいていの予測はバージョン3の法則から逃れられない」
- 「熟練開発者は自分で作ったほうが早いと感じるかも知れない(であれば、フレームワークを自作すればよい。なぜならそのほうが早いのだから)」
てな感じで、うまく説明できないが私が勝手に"arton節"と呼んでいるものが随所に炸裂していた。
手仕舞い
はんばあぐさんとちょっとお話(子供ネタとか「RedHanded」応援してます、とか)できました。id:kumatさんに教えてもらった喫煙所。3Fとは盲点……って、arton師父はバッチリ御存知だった模様(さすがだ)。
最後のセッションは参加せずに会社に戻り、事務所レイアウト変更に備えたマシン整理。そのついでにコンサルチームと色いろ話をする。ちょっと提案してみたり。
それはそれとして、今年も引き続きゲリラ活動を何らかのかたちで続けていかねばなあ、という思いを新たにした。