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角谷HTML化計画

「むずかしく考えることはない」と、偉そうに葉巻を振りまわしながら、トレヴィラヌスはいった。「ガリラヤの太守がじつにみごとなサファイアを持っていることは、みんなが知っている。何者かがそれを盗むつもりで、間違ってここへ入ったんだ。ヤルモリンスキーが起きていたので、泥棒は殺さざるをえなかった。どうだね、これで?」
「そのとおりかもしれません。しかし、おもしろくはないですね」と、レンロットは答えた。
J.L.ボルヘス『死とコンパス』(『伝奇集』収録)

2012-03-07(Wed) [長年日記] [Edit]

■1 信頼貯金を解約すればいいんだな

カンフー・パンダ VS 仮面ライダーディケイドや。だいたいわかった。

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2012-03-09(Fri) [長年日記] [Edit]

■1 『アジャイルサムライ』の原著者Jonathan Rasmussonが来日するので迎撃してきた

ひょんなことからAgile Japan 2012で基調講演をする『アジャイルサムライ』の原著者Jonathan Rasmussonの来日をアレンジすることになった(アギレルゴごっこ)ので、成田まで世界の@daipresentsと迎えに行ってきた。

waiting for master sensei(@daipresents)

帰りのスカイライナーで打ち合せ(車内ミーティング!)をキメてからホテルまで帯同、チェックインしたあとは「日本っぽいもの食べてみたい」との仰せなのでsushi trainこと回転寿司(すしざんまい)で乾杯。

マスター・センセイ(@jrasmusson)と熱心な弟子(@daipresents)

好き嫌いせずに何でも食べててすごいなーと思った。『TRON:Legacy』とか『カンフーパンダ』とか仮面ライダーの話をした。たまに「もっとまじめにやれ」という貴重なご意見をいただくという話を伝えたら、原著者の彼のところにもそういう声は寄せられるそうで「ちゃんと翻訳できてるってことだね」と褒められた。えへへ。

sushiのあとは、有隣堂のヨドバシAKIBA店で実際に店舗で売られている『アジャイルサムライ』を見せたらテンションあがって「カクタニ! 写真撮ってくれ!」と言われたので……すみません。書店員さんに許可を得ずにゲリラで撮影してしまいました。こんど何か書籍を買うので許してください。

マジモンのマスターセンセイや!

そういえば、私のツーショット撮ってもらうの忘れた。

Jonathanは日本のいわゆる「アジャイルサムライ道場ムーブメント」がいまいち実感がわかないそうで、「明日どっかでDojoやってないの?」と訊かれる。twitterで助けを求めたら、埼玉道場があるらしいと入電。参加しそうな人たちに連絡を取って後を託した(ほんとに参加したようだ)。

つづく。

『アジャイルサムライ-達人開発者への道』

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2012-03-10(Sat) [長年日記] [Edit]

■1 「Agile Meets UX~アジャイル開発とユーザエクスペリエンスの遭遇~」(ジュンク堂書店池袋本店トークセッション)にお呼ばれしてきた

オーム社から出す本のトークセッションをジュンク堂でやるから出演してほしいと依頼されては断わる理由がないので、お呼ばれしてきた。ユーザビリティとユーザーエクスペリエンスとHCDとUCDの何をアジャイルにしたいのかがあんまりピンと来てなかったんだけど、だんだんわかってきたのは収穫だった。UXデザイナ史観からのアジャイルソフトウェア開発というのに触れることができてよかった。

次に訪れるべきなのは、リーンスタートアップの世界なのだろうな(これは@takahashimに「開発者史観とは別のアジリティがある」と鳴滝っぽく言われてから気になっている)。The Lean Startup翻訳が出る(Amazonで予約できるとのことなので、もうひと波くるんでしょうな。たぶんその先触れがAgile Japan 2012の東京サテライトなのかも。

トークセッション自体は、限られた時間のなかでコンテキストを合わせながら、3人それぞれの関わりかたをしながら司会進行も居るというなかではあれもこれもそれもは話せないんだけど、司会進行の川口さんも含めて各々の見せ場はつくれたんだじゃないかなあ。満足してもらえたかどうかは、普段自分が接しているクラスタとは若干異なる感じだったので、よくわからないのであった。

今晩の主役だった樽本さんの新刊『アジャイル・ユーザビリティ ―ユーザエクスペリエンスのためのDIYテスティング』のユーザビリティ評価というコンセプトはつまりソフトウェアは使い手の頭の中にあるわけだから、とにかくテストしないと、という理屈は理解できたつもり。あとは実践に向けてのガッツとパッションにビジネス的な納得感(説得力じゃなくて)をどう現場で培っていくかだなあ。

ちなみに、この『アジャイル・ユーザビリティ』はオーム社eStore(β)でも販売予定です。時期はちょっと未定というか調整中……。

『ユーザエクスペリエンスのためのストーリーテリング』は個人的にはもやもやしていたところを言語化しようとしてくれていたので気に入っていたので、訳者の脇阪さんの前で「この本は良い!」って言えてよかった。

当日の様子は、録画は私がiPhoneばっかりイジってるところも含めてそのうち公開されると思います。当日のメモ書きを、刊行予定なのにトークセッションを(売る本がまだ無いのに書店で!)開催する大物、櫻井達生先生が公開してくれています

ちなみに『スタートアップRuby』は、万葉社員や株主からチラ聞きした感じだと、After Rails世代の日本のRubyistを文化的な視点から切り取ったルポのような一冊と聞いているので、とても楽しみにしていますが、そんなことより会場に着くなり『後藤さんのこと』を持参して「この後藤さんはRubyのどの後藤さんですか?」と聞いてきたカリスマ書店員の練度の高さがヤバい。

事前の打ち合せで話は出たんだけど言及できなかったトピックとしては、『アジャイルサムライ』でシレっと開発チームのメンバーに「アジャイルUXデザイナ」が入っているのが面白いよね、という話題があった。個人的にはUX方面の人にそこを意外がられるのが意外だったので、どういう意図があるのかを、あとでlJonathan本人に聞こう。

それから個人的には、アジャイルUXデザイナを開発チームに入れていく具体的な方法が最近気になっていたんだけど、今晩は聞けなかった(UXデザイナ雇いたい!)。

普段と似てるようでちょっと違う話を聞いたり考えたりするのは良い刺激になりました。ありがとうございました。以下は記録の意味でジュンク堂のサイトからコピペ:

樽本徹也・著 『アジャイル・ユーザビリティ』(オーム社) 刊行記念トークセッション
Agile Meets UX
~アジャイル開発とユーザエクスペリエンスの遭遇~

■2012年3月10日(土)19:30~

樽本徹也:『アジャイル・ユーザビリティ』著者
脇阪善則:『ユーザエクスペリエンスのためのストーリーテリング』訳者
角谷信太郎:『アジャイルサムライ』監訳者
【司会】川口恭伸(アジャイルUCD研究会代表)

「アジャイル」と「UX(ユーザエクスペリエンス)」は近年のソフトウェア開発における代表的キーワードです。しかし、それを製品開発に活かす方法については、まだ模索しているという人が多いのではないでしょうか。
2012年2月にオーム社より『アジャイル・ユーザビリティ ―ユーザエクスペリエンスのためのDIYテスティング―』が出版されます。この出版を記念して、本書の著者である樽本氏を中心にアジャイル開発とUXそれぞれの分野から第一線の実務家を迎えたトークショーを開催します。アジャイルとUX、そしてその複合領域であるアジャイルUXについて、ざっくばらんなトークと会場を巻き込んだ活発な質疑応答をお楽しみください。

◆講師紹介◆
樽本徹也(たるもと てつや)
利用品質ラボ代表。ユーザビリティエンジニア/UCDコンサルタント。ユーザビリティ工学が専門で特にユーザ調査とユーザビリティ評価の実務経験が豊富。著書は『ユーザビリティエンジニアリング』『これだけは知っておきたい組込みシステムの設計手法』。寄稿や講演も多数。

脇阪善則(わきさか よしのり)
楽天株式会社編成部プロジェクトマネージャー。 スマートフォン系領域の UI設計、サービス企画を推進中。UX TOKYOのメンバーとして、日本でのUX分野の裾野を拡大中。昨年末に、丸善出版から『ユーザエクスペリエンスのためのストーリーテリング(原題:Storytelling for user experience)』を翻訳して出版。

角谷信太郎(かくたに しんたろう)
株式会社永和システムマネジメント サービスプロバイディング部コミュニティマネージャ。一般社団法人日本Rubyの会理事。Asakusa.rbメンバー。監訳書・訳書は『アジャイルサムライ』『アジャイルな見積りと計画づくり』『アジャイルプラクティス』など。寄稿や講演も多数。

川口恭伸(かわぐち やすのぶ)
アギレルゴコンサルティング所属。金融向けプロダクト企業にて、14年間勤務。社内向けの新規ツールや、新企画のパイロットプロジェクトを中心に、少人数でユーザ調査から製品開発、運用まで行うプロセスを探求。2011年7月より現職。アジャイル開発手法スクラムの研修等を手がける。

『後藤さんのこと』

『アジャイル・ユーザビリティ ―ユーザエクスペリエンスのためのDIYテスティング』

『ユーザエクスペリエンスのためのストーリーテリング -よりよいデザインを生み出すストーリーの作り方と伝え方』

『アジャイルサムライ-達人開発者への道』

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2012-03-11(Sun) [長年日記] [Edit]

■1 Jonathan "master sensei" Rasmusson Japan Tour 2012

既に日記に書いたとおり『アジャイルサムライ』の原著者Jonathan Rasmussonが来日しているのだけれども、関連イベントの周知が足りていないことに気づいたので、若干手遅れなところもありますが、改めて告知しておきます。

Gigs

読み返したらやっぱりわかりづらかったので、日程とイベントとリンク先の一覧をまず書いておきます:

以下、順番に説明していきます。

2012/03/10(Sat) アジャイルサムライ読書会埼玉道場(第1回)

(これはもう済んだ、突発的なイベントですが)

彼が参加できるようにご協力いただいた関係各位に感謝します。

2012/03/16(Fri) Agile Japan 2012(大阪)

メイン会場の大阪はもう満席のようですが、札幌、仙台、東京、富山、長野、名古屋、島根、愛媛、福岡、沖縄でサテライト会場があります。お近くのサテライトによってはまだ参加できる余地があると思うので、チェックしてみてください。

サテライト会場には基調講演「The Surprising Science Behind Agile Leadership ~ アジャイルリーダーシップの背後にある驚くべき科学について ~」はストリーミングされるそうです(Kenji Hiranabeの逐次通訳付)。

2012/03/19(Mon) Agile Do IT!(DeNA主催セミナー)

DeNAさん主催のカンファレンス。無料です

こちらでは「Agile In a Nutshell」~ ざっくりわかるアジャイル開発 ~」の講演。これは大阪のAgile Japanでしか聞けないトークなのと、Jonathan以外にも豪華登壇者が並んでいるので、Agile Japanとはカブりそうでカブらないテイストのタイムテーブルになってます。

Jonathanは講演以外にも「Scrum Mater Talk」と題されているパネルディスカッションにも登壇。少なくともパネルには通訳の方がいらっしゃるそうです。講演のほうも通訳あるんだっけ……。

それにしても主催:株式会社ディー・エヌ・エー、協力:ヤフー株式会社、株式会社スクウェア・エニックス、株式会社永和システムマネジメント、と1社だけ一般人が知らなさそうな会社の名前が並んでるけど気にしないふり男の子。

2012/03/22(Thu) アジャイルインセプションデッキ作成ワークショップ

私の勤務先である永和システムマネジメントが主催するオープンなトレーニング(有料です)。『アジャイルサムライ』のハイライトの1つであるインセプションデッキの作りかたを、原著者本人が手づからレクチャーしてくれます。1日コース。詳細はリンク先を参照してください。PayPalなら60,000JPY。請求書発行・銀行振込なら80,000JPYです(早期割引は終了しました)。こちらは残席にまだ余裕があります。こちらはマスター・ワチ(@digitalsoul0124)に逐次通訳的な言語サポートを担当していただきます。

2012/03/23(Fri) アジャイルリーダーシップトレーニング

こちらも私の勤務先である永和システムマネジメントが主催するオープンなトレーニング(有料です)。Agile Japan 2012の基調講演のテーマにもあるアジャイルなチームにおける/に対するリーダーシップについてのトレーニングの半日コースです。PayPalなら40,000JPY。請求書発行・銀行振込なら55,000JPYです(早期割引は終了しました)。 このトレーニングも1日コースがあるのだけれど、今回は半日コースにして価格を抑えました。こちらもマスター・ワチ(@digitalsoul0124)の逐次通訳サポート付。

ありがたいことに多数の申し込みを頂いているので、あと何人ぐらい受け付けるかは月曜日にJonathanとミーティングして決めようと思ってます(場合によっては月曜日の午後のどこかで唐突に締め切るかも)。

2012/03/24(Sat) Agile Samurai Dojo Gathering 2012

banner.jpg

アジャイルサムライ他流試合から半年、原著者を迎えて他流試合はAgile Samurai Dojo Gatheringと名前を改め、ふたたびの道場大集合となるイベントを開催します。今、日本で一番熱心にアジャイルについて語っている人達の経験に触れ、それを自分の言葉で議論する事でアジャイルサムライへの新たな一歩を!!

というわけで、ツアーファイナルはJonathan自身も楽しみにしている、Dojo Gatheringです。Jonathanの基調講演は他のイベントとは全然違うやつをお願いしたら、快く引き受けてくれました:

「Personal Influences And Motivations Behind Agile Samurai(『アジャイルサムライ』の背後にある個人的な影響と動機について)」——『アジャイルサムライ』という本を彼がなぜ、どうやって、なにを書いたのかという話をしてくれることを期待しています。基調講演については通訳をつける予定はありません。ガッツとパッションで彼の生のメッセージを受け止めるのがいいんじゃないかなあ。わかんないなら、わかんなかった、っていうことも含めて。周囲の英語を聞けそうな人に後から教えてもらえばいいと思うのよ。Ask for help。ただ、スライドの翻訳サポートぐらいはできるといいなあ、とは思ってます(誰か助けてー)。

Dojo Gatheringは、日本におけるアジャイルソフトウェア開発の取り組みについて、既存のイベントやワークショップとはまた少し違った何かを目指す試みです(イベントでスポンサー様への期待なんて載せたの初めてだよ)。キーワード:スタンドアローンコンプレックス、ソリッドステートソサエティ。

参加費用は本編4,000JPY(PayPalのみ)、懇親会2,000JPY(PayPalのみ)です。早期割引は3/12(月)——つまり明日までです。お忘れなく!!!——あと、申し込んだけど料金をまだ支払っていない方が15%ほどいらっしゃるので、お支払いもお忘れなく。

これ以外にもいくつか企業向けのプライベートなトレーニングや講演があったりするのですが、そちらについてはこの日記では割愛。

この2週間のイベントのほとんどすべてに私はカバン持ちで帯同するので、たくさんの方にお会いできることを楽しみにしております。Sharpen your sword!

2012/03/11追記: 通訳関連の情報を少し追記しました

『アジャイルサムライ-達人開発者への道』

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2012-03-24(Sat) [長年日記] [Edit]

■1 Agile Samurai Dojo Gatheringで「訳出にあたってやり残した12のこと」というトークをしました

Agile Samurai Dojo Gathering 2012にはジョナサン本人も来ていたので、いちおう日本語じゃなくても良さそうなところはインチキくさい英語でやりました。英語がうまいかどうかじゃなくて、伝える気があるのかどうかが大事なのだ、ということを示したかったのであった(逆も然りだから、ジョナサンの講演にも通訳みたいなものは本当だったら付けないほうが良かったんじゃないかと思っている。RubyKaigiみたいにirc通訳にすればよかったのかもね)。

ほんとうなら「新訳アジャイル宣言の背後にある12の原則」までやれれば良かったんだけど、そこまでは練り上げるところまでは至れませんでした。そのうちやれるといいな。

前回の他流試合でのいわゆる「監訳者枠」を踏まえて、今回もお話をさせていただきましたが、次回は(開催されるとしたら)「監訳者枠」はもっと時間を減らすか、いっそ無くしてしまってもいいのかも。

それにしても今回は、nawotoの「以上だ、諸君!(or アジャイルサムライになるための方法)」が素晴しかった。

ジョナサンの基調講演に触発されて、達人出版会で(達人出版会で!)、「アジャイル開発の体験談をみんなで書いて本にしませんか?」というプロジェクトを始めようとしていたりして、こちらも応援したい。

今回は「アジャイル開発をもっと実践していきたいと考える人に、既にアジャイル開発に取り組んでいる企業への転職も選択肢の一つであるという事をアピールしたい」という試みを実験的にやってみました。すぐに成果が出るかどうかはわからないけれど、私たちは「非日常的に集まって、明日から戻っていく現場でがんばるためのエナジーをリチャージする("Weekend Retreet" by Tyler Durden)」を越えていきたいと思ってる。次の展開はまだ見えないけれど……。

あと、takaiがデブサミ2012で話した「私と自分戦略」もおすすめ:

『アジャイルサムライ-達人開発者への道- [単行本(ソフトカバー)]』

『ファイト・クラブ [Blu-ray]』

『カンフー・パンダ [Blu-ray]』

『カンフー・パンダ2 ブルーレイ+DVDセット [Blu-ray]』

『キック・アス Blu-ray(特典DVD付2枚組)』

あ、そうだ。私の勤務先でも流動しにきてくれる人材を募集しております

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2012-03-26(Mon) [長年日記] [Edit]

■1 Jonathan "master-sensei" Rasmusson Japan Tour 2012は全日程を終了しました

Jonathan Rasmussion Japan Tour 2012

成田までお見送りにいって、状況終了!! 期間中お越しいただいた方、準備や運営にご協力いただいた方、この間にさまざまにご迷惑をおかけした方、支えてくれた家族に感謝します。ありがとうございました。まずは、お礼まで。

貴重な経験をできたツアーの記録は、追々書いていきたい、なあ……。

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