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Webサイトとは「つい、うっかりの存在論」である

角谷HTML化計画

「むずかしく考えることはない」と、偉そうに葉巻を振りまわしながら、トレヴィラヌスはいった。「ガリラヤの太守がじつにみごとなサファイアを持っていることは、みんなが知っている。何者かがそれを盗むつもりで、間違ってここへ入ったんだ。ヤルモリンスキーが起きていたので、泥棒は殺さざるをえなかった。どうだね、これで?」
「そのとおりかもしれません。しかし、おもしろくはないですね」と、レンロットは答えた。
J.L.ボルヘス『死とコンパス』(『伝奇集』収録)

2003-03-09(Sun) [Edit]

■1 FIREのCM

木村拓哉が進軍するアレ。CM曲にモンティ・パイソンなものが流れるのはナイキ以来か? と思ってちょっと調べてみる。が、モンティのモの字も出てこない。歌詞は原曲ベースだからかね? けれど、アレンジはどう考えてもいつか聴いたモンティ・パイソン風。 アレンジについてパイソンズのことに言及できないのはやっぱり、歌詞が歌詞だからか? Sit on my face and tell me that you love me〜♪

Tags: 時事

■2 『ギフト』@VHS

妻チョイスでVHSが5本ばかりある。その2本目。で、ビリー・ボブ脚本だしキアヌがホワイト・トラッシュだしガラドリエル主演だしで借りてきた模様。ガラドリエルのおパンツはピンク色。

Tags: 映画

■3 『クリムゾン・タイド』@VHS

妻チョイス5本のうちの3本目。彼女は単にアラゴルンことヴィゴ・モーテンセンの他の出演作を観たかっただけらしい。

先日の『さまよう魂たち』よりも興行的には当たっているはずだが……。集中して観続けることができない。

まず「核ミサイルに燃料を装填しろ」と指令が来る。次の指令は受信事故で指令が「核ミサイルを撃……」で途切れている。撃つの? 撃たないの? さあタイヘン——ってコメディじゃないんだよなあ。一番印象に残っていたのは指令文書の途切れっぷり。 妻はアラゴルンが思ったより出番が多くてそれは楽しんでいた……のだろうか。

Tags: 映画

2004-03-09(Tue) [Edit]

■1 Subversion 1.0

ぐずぐずとapt-get updateを先延ばしにしていたのだが、ゆえあって遅ればせながらSubversionを1.0にした。 ついでにかわいくない陸亀SVNも1.0に。

関連リンク

既に色んなところで取り上げられているけれど、僭越ながら私からも未見のCVS管理者/ユーザは目を通しておくことをオススメします:

CruiseControlってSubversionに対応してるんだ……。そして、MavenにはCruiseControlプラグインもあるのか。

damagecontrolはそこらへんは今どーなってるんだろう。

本日のツッコミ(全1件) [ツッコミを入れる]

kakeda [達人プログラマにものっていますが、aegis(http://aegis.sourceforge.net/)って昔から..]


2005-03-09(Wed) [Edit]

■1 大事なほうのUML

Unified Modifying Language。統一変更言語、とでも訳せばよいかしら。標準ツールはdiffとpatch。チーム開発では主に、cvsやsvnのようなSCM(ソフトウェア構成管理? ソースコード管理?)ツールと組み合わせて使われる。

もうすぐSI系企業では新人研修のカリキュラムが始まったりすると思うのだけれど、システム開発をする新人の人たちには、Unified Modeling Language(kakutani.comでは以後、「大事じゃないほうのUML」と呼称する*1。)よりもpatchを読んだり充てたり作ったりする演習を行った上で各自素振り、これを基礎スキルとして身につけておいてもらいたい。

現場としては「patchと書かれたファイルを見たらdiffが入っていて面食ら」うところから始めて、SCMツールの重要性を知って、タグとブランチの基本的な概念と使いかたぐらいは習得しておいてもらいたいな。

ファウラーたんも「SCMを理解できない人はエンタープライズなシステム開発は向いてないよ(要旨)」と『PofEAA』に書いていた。

以上、mixiの日記に書いたネタの使いまわし。なんでこんな話を書いているのかというと、今日はチームが本陣とリリース先との二手に別れての作業。で:

  1. リリース先での緊急修正の結果がメールで飛んでくる
  2. それをリリース時点のタグから分岐したブランチに充てる
  3. ブランチ上の修正をHEADに下ろす(いまのチームはHEAD至上主義)

「ああ、なんか開発してるなぁ」という手応えを感じる。

リリース先で出張るコーチはUTF-8なソースコードにEclipse上にて一撃で充てられるpatchをちゃんと送ってくれる。基礎スキル重要。と賛辞 over HTTP。

一方の本陣にて待ち受ける私は、環境方面でのハネムーンナンバー*2を上げる努力をする一方、HEAD上にて今日も今日とて伝家の宝刀を抜き身で振り回す一日。プロジェクトリーダー失格。お。J2EEコンテナのバグみっけ。

*1 ここで、この見解は全く個人的な見解であって、現在所属する会社の戦略戦術製品方針などとは無関係であることを急いで付け加えておく。なんか最近物騒なので。

*2 私が最初みたときより解説がすごく充実していて、しかも面白い。

■2 『UNIX USER』2005年4月号

kakutani.comヲチャーの間では「通報しますた」でお馴染みの(と不遜なことを書いてみる)、まつもとさんの連載が始まったので買ってみた。

以前はぼんやりと眺めてそのまま終わりだったのだが、X40をDebianにして惑星移住を果たしたからか、記事を楽しめるようになってきた。Mac miniの紹介、特集記事(Windows, 日本語環境)はなるほどなー、と思うところ多々。かと思えば唐突に瀬谷さんの「テストファーストによるソフトウェア開発の衝撃」という記事が飛び出てきたり。

来月号はライセンス法的問題の連載もはじまるみたいだし、ちょっと続けて買ってみようかな。連載記事は私にはまだまだ手強いものが多いけど。


2007-03-09(Fri) [Edit]

■1 リファクタリング―プログラムの体質改善テクニック (Object Technology Series)(マーチン ファウラー/Martin Fowler/児玉 公信/平澤 章/友野 晶夫/梅沢 真史) ついにねんがんのジョブタイトルをてにいれたぞ

この会社は、管理職からエンジニアへの昇進ができるという、わくわくするような先進的な企業であるとします。

——Martin Fowler(『 リファクタリング』)

これまでずっと無印だったのだけれど——ビジネスはDuck Typingだとはいえ、"型(type)"が無い(anonymous)なのとDuck Typeとではまた話が違うとも思う。ジョブタイトルを獲得したので、これでようやくfirst-class employeeか。待遇は変わらんけど。

無印

無印

プログラマー ←いまここ

プログラマー

I am Programmer and Proud.

■2 ジョジョの奇妙な冒険 Part6 ストーンオーシャン (15)(荒木 飛呂彦) 『LOST』は『ジョジョの奇妙な冒険』である

君は「引力」を信じるか?
わたしに躓いて転んだ事に意味がある事を!?
出会いというものは、「引力」ではないのか?
(『 ジョジョの奇妙な冒険 Part6 ストーンオーシャン (15)

ATフィールドが弱まっていたので、酔った勢いで延々と語ってしまった。反省。『LOST』は「謎の無人島遭難もの」としてよりも、結果としての「いまここ」の状況やコンテキストで起っていることと、回想シーンとの関連が味わい深い。枠組みとしては『ジョジョ』と同じだ。少なくとも角谷家ではそうやって楽しんでいる。ロックさんはそのうち素数を数えはじめると思う。

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本日のツッコミ(全3件) [ツッコミを入れる]

shugo [かっこいい>「プログラマー」 でも長音はない方が好みです。]

かくたに [次に"昇進"したら音引きを取ります!]

syura [セミナー等を聞いて、ここにきました。 「プログラマー」かっこいいですね。 でも、学生時代に聞いたけど忘れてしまい、 ..]


2008-03-09(Sun) [Edit]

■1 プログラミングGauche(Kahuaプロジェクト/川合 史朗) 『プログラミングGauche』をちょっとだけ読んだ

これはいい本。SICPは教養の足りない私には練習問題がイミフなのでしんどい(なら読書会行けという感じだが)。gauche.test が紹介されていて燃える。gauche さわりたくなってきた。で。本書曰く、Scheme を理解することとは次の2つを理解することだという:

  • lambda式は、「レキシカルな環境を保持した手続き」(クロージャ)へと評価される
  • 手続き呼び出しは継続を伴った引数つき goto である

これ、2番目はLisp脳がしかけた罠ではないか、と思っている(今のところ)。


2012-03-09(Fri) [Edit]

■1 『アジャイルサムライ』の原著者Jonathan Rasmussonが来日するので迎撃してきた

ひょんなことからAgile Japan 2012で基調講演をする『アジャイルサムライ』の原著者Jonathan Rasmussonの来日をアレンジすることになった(アギレルゴごっこ)ので、成田まで世界の@daipresentsと迎えに行ってきた。

waiting for master sensei(@daipresents)

帰りのスカイライナーで打ち合せ(車内ミーティング!)をキメてからホテルまで帯同、チェックインしたあとは「日本っぽいもの食べてみたい」との仰せなのでsushi trainこと回転寿司(すしざんまい)で乾杯。

マスター・センセイ(@jrasmusson)と熱心な弟子(@daipresents)

好き嫌いせずに何でも食べててすごいなーと思った。『TRON:Legacy』とか『カンフーパンダ』とか仮面ライダーの話をした。たまに「もっとまじめにやれ」という貴重なご意見をいただくという話を伝えたら、原著者の彼のところにもそういう声は寄せられるそうで「ちゃんと翻訳できてるってことだね」と褒められた。えへへ。

sushiのあとは、有隣堂のヨドバシAKIBA店で実際に店舗で売られている『アジャイルサムライ』を見せたらテンションあがって「カクタニ! 写真撮ってくれ!」と言われたので……すみません。書店員さんに許可を得ずにゲリラで撮影してしまいました。こんど何か書籍を買うので許してください。

マジモンのマスターセンセイや!

そういえば、私のツーショット撮ってもらうの忘れた。

Jonathanは日本のいわゆる「アジャイルサムライ道場ムーブメント」がいまいち実感がわかないそうで、「明日どっかでDojoやってないの?」と訊かれる。twitterで助けを求めたら、埼玉道場があるらしいと入電。参加しそうな人たちに連絡を取って後を託した(ほんとに参加したようだ)。

つづく。

『アジャイルサムライ-達人開発者への道』


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