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Webサイトとは「つい、うっかりの存在論」である

角谷HTML化計画

「むずかしく考えることはない」と、偉そうに葉巻を振りまわしながら、トレヴィラヌスはいった。「ガリラヤの太守がじつにみごとなサファイアを持っていることは、みんなが知っている。何者かがそれを盗むつもりで、間違ってここへ入ったんだ。ヤルモリンスキーが起きていたので、泥棒は殺さざるをえなかった。どうだね、これで?」
「そのとおりかもしれません。しかし、おもしろくはないですね」と、レンロットは答えた。
J.L.ボルヘス『死とコンパス』(『伝奇集』収録)

2010-12-01(Wed) [長年日記] [Edit]

■1 サーバを移転してtDiaryの動作環境を変えたのでした

いろいろお知らせしたり、日記書いておかないといけないことがあるんだけれども、ひさびさなのでとにかく更新するところから再開。

まず、自宅で動かしていたkakutani.comの老朽化がかなり進んでしまったので、さくらのVPSに移転。 ディストリビューションはいつもお世話になっているDebianやUbuntuじゃなくて@hsbtが手順を残してくれたGentooにしてみた。まだまだヒヨッコなので、使いかたとかはボチボチおぼえていこうかなと。

で、肝心のtDiaryの実行環境はRuby1.9.2 + Passenger2にしてみた。Passenger3にアップデートしたい。Passengerにして旧サーバよりは体感速度は良くなったけれど、期待していたほどではないなあ。まあ、旧サーバの末期にはstaticファイルですら相当遅くなってたので(今はかなりいい感じ。例:DIの翻訳記事)、トータルではかなりよくなったはず。

あとは地味にテーマもいじったので、スマートフォンでの閲覧も相対的にマシになったはず(まだちょっとおかしい箇所もあるけど)。

githubへの移行とかtestableブランチのmasterブランチへのマージのドサクサに紛れて、tdiaryのOrganization Memberになれてしまったので、できる範囲でがんばります。

rubykaigi.orgはlinodeで動かしているのだけれども、さくらVPSはネットワーク的に近いからsshでの作業が快適ですね。

Tags: tdiary

■2 前回の更新から参加したRubyのカンファレンス的なもの

あとで書いとかないと忘れるのう。

  • 2010/08/27-29: RubyKaigi 2010
  • 2010/09/06-07: RubyWorld Conference 2010
  • 2010/11/5-6: 関西Ruby会議03
  • 2010/11/10-13: RubyConf 2010

行ったと思うmeetup:

これからいくやつ:

Tags: ruby event

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本日のツッコミ(全6件) [ツッコミを入れる]

Before...

かくたに [ほめられた!]

Fuka [RSSが生成するURLがNGです. Permalinkもかな. ほめられているところにすみません.]

かくたに [ご指摘ありがとうございます。直したつもりが直ってなかったのか……しらべます。]

かくたに [直したつもりです! いかがでしょうか? > Fuka]

Fuka [これからもフィード経由でおじゃまします.]


2010-12-02(Thu) [長年日記] [Edit]

■1 アジャイル開発のディケイドと"The Agile Samurai"

(このエントリは「30分でだいたいわかるアジャイル開発」at Cybozu Developers Conference 2010の続きです)

「30分でだいたいわかるアジャイル開発」のviewsが1万を超えていてびっくりしたのだけれど、たしかに今、日本のソフトウェア開発の世界では、サービスはもちろんエンタープライズやゲーム開発でも「アジャイル開発」がとても注目されている。だけれども、実際にはじめるにあたっての包括的でハンディでまともな最初の一冊ってあまり無い印象。

XPはゆんゆんしてるし、Scrumはセミナービジネスだし、Leanは「お話」だし。あとは「たばこの吸えるスタバ」みたいな話とか。もちろん、それぞれ良いところはあるんだけど、最初に全部丸かじりしないと前に進めないというのはしんどい。かといって、やれるところからってみんな言うけど(私も言う)やれるところってどこよ?みたいな感覚もあると思う。自分の来し方をふりかえってもそうだし。

周囲では「塹壕より ScrumとXP」が評判良いらしいけど、InfoQになんかログインできなくて読めなかったことがあって以来ご縁がなくて。それなりにまとまった文書(日本語で読めるやつ)があれば教えてください。だれとなく。

で、いちおう私なりに状況をもうちょっと良くしたくて自分なりにやれることをやっているのではあるけれど、基本的には空いてるニッチを埋めてく感じだし。たとえば、『アジャイルな見積りと計画づくり』はとても良い本だけれど技術的卓越(Techinical Excellence)をスルーしてる(まあ Mike CohnはScrum guyだし、過去の私に足りなかったのはこの部分だ。そもそも「技術的卓越」ということばも最近はあまり気にくわなくなっているんだけど、これについてもまた今度)。『アジャイルプラクティス』はチームの一員としての「気分」の本だもんね。「気分」とか言われてもねえ(あわてて補足すると、この「気分」を扱うことがずっと欠けていたと思ってので、このピースを埋めたかった)。

そういう意味では『アート・オブ・アジャイルデベロップメント』は包括的で素晴しい(この本はXPの本なのでTechnical Excellenceに注意をくばっている)のだけれど、いかんせん大部だ。

(問題: いまあげた3冊の翻訳と監訳に関わっている会社はどこかtweetせよ。配点:0.2人日)

つまり、薄くて・包括的で・次の一歩へのポインタが載っている一冊が必要なのだけれど、そういう定番と呼べるものがこの10年(と書いてディケイドと読む)では欠けていた――というのは言いすぎだけど(たとえば、『Head First ソフトウェア開発』とか。でも本書はちょっと強行突破すぎるんだよな。大好きだけどね)、あんまりない。でも、新しいディケイドはそんなことないんだよね。なぜなら、『The Agile Samurai』」があるから。

The Agile Samurai: How Agile Masters Deliver Great Software (Pragmatic Programmers)
Jonathan Rasmusson
Pragmatic Bookshelf
¥ 2,227

おそらくタイトルと装丁から日本人爆釣で5秒ぐらい関心を持ったあと、すっかりもう忘れているんだろうけど、表層だけにとらわれないちゃんとした人は、

Agile Samuraiいい本だ。個人的にはpragmatic booksの本ではmetaprogramming ruby以来のヒット。買ったばかりのKindleで読みなおしてhighlightが150箇所くらいについた

評価をしていたりする。

@:masatomonも言及している『メタプログラミングRuby』(えっAmazonで品切なの?)での我らが@:kdmsnrの訳文での言い回しを借りていうなら、"The Agile Samurai"は

「...アジャイルソフトウェア開発などというものなど存在しない。すべてはただのソフトウェア開発じゃ。去るがいい。静かに瞑想させておくれ」そのことばで弟子は悟りを開いた。

という私の改変ツイートを300頁未満(しかも図が多いので文字は少ない)で語っている。なので、急いでいる人は原書で読んどいたほうがいいと思う。余計な回り道を避けるためにも。そんなに導入を急いでない人は、もうちょっと待ってればいいと思います ;-)

XPエクストリーム・プログラミング入門―変化を受け入れる
ケント ベック/Kent Beck/長瀬 嘉秀/テクノロジックアート
ピアソンエデュケーション
¥ 2,415

リーンソフトウェア開発と組織改革
Mary and Tom Poppendieck 著、 依田光江 翻訳、 依田智夫 監訳
アスキー・メディアワークス
¥ 2,940

アジャイルな見積りと計画づくり ~価値あるソフトウェアを育てる概念と技法~
Mike Cohn/マイク コーン/安井 力/角谷 信太郎
毎日コミュニケーションズ
¥ 3,360

アジャイルプラクティス 達人プログラマに学ぶ現場開発者の習慣
Venkat Subramaniam/Andy Hunt/木下 史彦/角谷 信太郎
オーム社
¥ 2,520

アート・オブ・アジャイル デベロップメント ―組織を成功に導くエクストリームプログラミング (THEORY/IN/PRACTICE)
James Shore/Shane Warden/木下 史彦(監訳)/平鍋 健児(監訳)/笹井 崇司
オライリージャパン
¥ 3,780

Head Firstソフトウェア開発 ―頭とからだで覚えるソフトウェア開発の基本
Dan Pilone/Russ Miles/木下 哲也 (監訳)/有限会社 福龍興業
オライリージャパン
¥ 3,780

メタプログラミングRuby
Paolo Perrotta/角征典
アスキー・メディアワークス
¥ 2,940

『アジャイルプラクティス』は先日からPDFを買えるようにしたので、紙の書籍ともども引きつづきよろしくお願いします。

そういえば『JavaからRubyへ』も『インターフェイス指向設計』もオライリー・ジャパンのEbookで以前から購入できるんだけど、コピペも印刷ができなかったと思うので、他に先がけてEbookを提供してらっしゃることに敬意は表すものの(某ストアの設計でもたいへん参考にさせていただきました)、いち個人のサイトとしては、まことに残念ではありますがリンクは遠慮しておきます。でも、オンラインで買えるだけいいよね。『アジャイルな見積りと計画づくり』は買えることすらできないもんね。

Tags: agile book

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2010-12-03(Fri) [長年日記] [Edit]

■1 12/9(木)のJim Coplienのセミナー「Scrum (Fine) Tuning using Organizational Patterns」に参加します

世界の破壊者ディケイド。九つの開発方法論を世界を巡り、その瞳は何を観る――?

(新しいtDiary環境だとどんどん日記を書けてしまうので無駄に長いです)

今年1月に来日した(って@:kkdと一緒に呼んだんだけど)、Jim "Pattern Rider Decade" Coplienがふたたび日本にやってくる!! ――ってもう日本に来てるらしいけど。

前回の来日ではアジャイル開発とオブジェクト指向をディディディディケイドしていった彼だけれども、こんかいは最新作『パターンライダーW FOREVER AtoZ 運命のトランザクションメモリ』……じゃなくて『Lean Architecture: for Agile Software Development 』の共著者Gertrud Bjørnvigと一緒に、Scrum Training Instituteのトレーニングコースを日本で開催するそうです。これは彼らのチャレンジだそうな。コースは2つ。

CSMの講師はCopeだけ。この研修コースの開講にあたって、日本側のローカルアレンジメントはid:wayaguchiとkkdを中心とした2周目のアジャイル界隈のコミュニティの皆さんが支援している模様。おつかれさまです。

私はCSMには興味のない、モグリのアジャイル開発実践者なので(だから高いですよ)、CSMは「Scrumコミュニティ」の皆さんにおまかせして、私とid:nawoto――彼はCSMだけど、私が札幌に行ってるから参加できない「参加のまちづくり演習(中級編)」にも参加するパターン野郎でもあったりする。あとAgile Day 4で話らしいので応援してあげてください――のふたりはScrum Fine Tuning に参加予定。

さて。よく訓練された日本のオブジェクト指向技術者は、研修コースのタイトルの「Organizational Patterns」という名前からまさーるさんの手になる「組織パターンとプロセスパターン」を想起したと思います。正解。Organizational Patternsの提唱者である Jim Coplienが、『Lean Architecture: for Agile Software Development 』の共著者Gertrud Bjørnvigと一緒に、組織パターンでScrumを(Fine) Tuningするための講義をしてくれるのだッ!!!

――でも、お高いんでしょう?……98,000JPY

研修コースがどんな内容なのかは、日本語訳をCopeに送付して掲載してもらってるけど、このエントリの最後にも全文コピペしておきますね。

この研修についてローカルアレンジメントチームに確認したところ、まだ申し込みは可能だそうです。急いで稟議を回せ!! ……とかアオっても、どうせ日本のソフトウェア開発者は水と安全とカンファレンスはタダだと思ってるので、この研修コースもスルーされちゃうのかなあ、と思ったり。個人的にid:digitalsoulとえにしテックの社長には声をかけてみたけど(後者は業務都合でむつかしいみたい)、他に誰が来るんかな?

肝心の申し込みは以下のサイトから。

たしか10月頃に、Registrationしようかなと思い、「これってほんとうに開講されるの?」とCopeに聞いたらその返答は「Scrum Fine Tuningのコースはいつも人気で、今週末はイスタンブールでやるんだけど満席なんだけど、東京のはまだ誰も申し込んでないよ。日本人はみんな直前に申し込むの?(要旨)」。

まあ、なんというか、この国(とかいう物言いは嫌いだけど便利だからここでは使う)のアジャイルソフトウェア開発への問題意識はイスタンブール以下なのかもしれないですね(トルコでどういうソフトウェア開発してるのかは私も知らんけど)。

長くなりましたが(で、このあとコピペもあるのでまだ続きますが)個人的にはとても楽しみにしています。CSMトレーニングのほうは申込者も順調っぽいです。よかったですね。

以下コピペ

組織パターンでScrumを微調整する 〜 Scrum Fine-Tuning using Organizational Patterns

http://scrumtraininginstitute.com/classes/show/279 (セミナーは英語で実施されます)

概要

「Scrumは説明するのは簡単だが実践するのは難しい」――このセリフはもう100万回ぐらい聞いただろうか。手元の「Scrumできるかな?」リストは熟読した。これに従いさえすればScrumをうまくやれるはずだ。ところがScrumでも失敗はする。しかもその理由は必ずしも明白だとは限らない――死んだ当人には死因がわからないものだ。Scrumには50以上の組織パターンが含まれており、そのひとつひとつが実際にScrumをうまくやるために欠かせないのだ。パターンを知れば、Scrumを実践する上での問題を見つけ、それを治すことができる。本セッションではハンズオン形式でその方法をお伝えしよう。

セミナーの説明

本セミナーでは、組織パターンをつかってScrumによるプロジェクト運営を改善する方法を学ぶ。組織パターンのひとつひとつは小さく、局所的に取り入れてScrumを強くしていく。パターンとは他の組織でもよく見られる問題に対する解決策を表現したものであり、当然のことながら、少しずつ現場で試しながら適用していく。パターンはアジャイルプロセスの改善にも役立つのだ。

本セミナーで紹介するパターンは、パターンのコミュニティ(PLoP)での多岐にわたるレビュープロセスをくぐり抜け、確かにさまざまなところで再現していると認められたものだ。さらにいえば、それぞれのパターンは、全員ではないが世界中にいる先導的なScrum実践者にもじっくり検討してもらった。さて彼らの反応やいかに?

本セミナーでは組織パターンを3つに分類する。

第1のグループは、Scrumのフレームワークにそのまま当てはまる。例えば Firewall という、開発者から厄介な問題を遠ざけておく係を置くパターンがある。Scrumでこの役割を担うのは誰だろうか? Scrumマスターはチームを守るが、そのために自身がFirewallとなる。もう少しわかりづらい例としては、プロダクトオーナーもまたFirewallなのだが、その実現方法は、要求を追加するのはスプリント単位に限るというやり方によるものだ。ではマネージャについてはどうだろうか。マネージャはFirewallたりえるだろうか?(Patron Role のパターンも参照されたい)

第2のグループは、Scrum実践の心構えに関するパターンだ。これはScrumのフレームワークそのものには含まれていないが、良い習慣と見なされている。たとえば、Get on with it パターンがそうだ。このパターンでは、何かを始めるにあたり、完璧で満足のいく計画がなくても、現時点の情報をもとに最初のプロダクトを構築すべく前へ進んでいく。

第3のグループは、Scrumのプロセス改善をより効果的にする考え方や話し合いのヒントになるパターンだ。たとえば、Face to Face Before Working Remotely (離れて作業する前に会う)パターンがこれにあたる。地理的に離れて作業するチームがうまくやっていくためには、離ればなれになるより前に、チームメンバー同士が顔を合わせる時間を確保することは見逃せない成功要因だろう。

セミナーの終わりには、あなたはパターンをつかってどうやって実際のScrumプロジェクトの弱点を見つけ、改善していけばよいかがわかるようになる。

予定している内容
  • はじめに
  • パターンと組織パターンの簡単な歴史
  • 3分でわかるScrm
  • パターンの概要
  • Scrumのコンテキストにおける組織パターン
    • Scrumから組織パターンへ: Scrum視点から見たパターン
  • 組織パターンからScrumへ: パターン視点から見たScrum
  • パターンの3分類
  • パターンを使って障害を取り除く
  • パターンの依存関係
    • パターンの依存関係
    • パターンの順序
  • パターンランゲージ
  • 高度なトピック
  • 次の一歩と宿題

各参加者には『Organizational Patterns of Agile Software Development』を一冊、配布します。

(翻訳: 角谷信太郎)

関連リソース

Lean Architecture: for Agile Software Development
James O. Coplien/Gertrud Bjørnvig
Wiley
¥ 2,457

Organizational Patterns of Agile Software Development
James O. Coplien/Neil B. Harrison
Prentice Hall
¥ 3,725

Tags: agile

■2 札幌Ruby会議03のために札幌にきています

機内(なんかガラガラで快適)でMacを使えない時間つぶしに読んでた『パブリックスピーカーの告白 ―効果的な講演、プレゼンテーション、講義への心構えと話し方 』がやたらおもしろい。『プレゼンテーションzen 』よりこっちのが好きだな。

札幌では水と安全とサッポロクラシックはタダ同然(一部誇張)。快速エアポートはuシートだと電源があるのでおすすめ。部屋にチェックインして、仕事とかお仕事とかを日記書いたりしてたらスライド進んでない。

スタッフと内地からの参加者のウェルカム舟盛り@てっちゃん。Matzがいる!! 過去4年間、5度の札幌で4回目のてっちゃんで遂にMatzが。 @:ogijunとふたりでひと舟を撃沈させた。あとは自分を守るために他人を傷つけていたのだなあ、と実感したので個別に反省。今晩の時点でお久しぶりな感じの人たち中心に話していてもみんなとは話せない状況。明日は150人以上の規模になるかもとのこと。懇親会とかどうなるんじゃろ。私の出番は最後。カンファレンスで発表するときって、自分の順番終わるまでなのでうわの空だから、札幌Ruby会議って実は断片的にしか記憶がなかったりする。

パブリックスピーカーの告白 ―効果的な講演、プレゼンテーション、講義への心構えと話し方
Scott Berkun/酒匂 寛
オライリージャパン
¥ 2,310

プレゼンテーションzen
Garr Reynolds/ガー・レイノルズ/熊谷 小百合
ピアソン桐原
¥ 2,415

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2010-12-04(Sat) [長年日記] [Edit]

■1 札幌Ruby会議03

(このエントリは継ぎ足しで更新します)

札幌Ruby会議03がはじまった。うまくいえないけど、<<クオリティ>>を感じる。

いちRuby厨としては、リアルタイムで観れる人はいまからでも見たほうがいいと思う。なんか今日はすごい。Matzのkeynoteは終わっちゃったけど(これもなんかすごい)。

午前中のキーワードは「去年と同じ服」と「感きわまる」(オレが言ってるんじゃないというのがヤバイ。Matzも言ってる)

■2 『There is No Spoon:Revisited』

札幌Ruby会議03のトークの背景画像を置いておきます。また5分ほど長くしゃべってしまいました。ごめんなさい。会場で、ustで、聞いてくれたみなさんに感謝します。

(There is No Spoon:Revisited):Revisited

『パブリックスピーカーの告白』から孫引き:

 よい講演家が話し終えたとき、通常そのスピーチには4つのバージョンが生まれています。その講演家が話したスピーチ、その講演家が準備したスピーチ、その講演家が話したと新聞に伝えられているスピーチ、そして、講演家が帰宅途中でこう話せばよかったと思うスピーチです。

これから書くのはこのうち最後のバージョン。札幌からの帰り道に「こう話せばよかった」と思っていたもの。(あとで書く)

あわせて読みたい

トークの動画

公式動画はUstreamとは別に録画したものを公開予定だそうですが、Ustreamの録画も残してくれているようなので、さしあたりそちらを紹介しておきます。

トーク前の1曲

"This Is Your Life(Featuring Tyler Durden)" by Dust Brothers.

歌詞はこちらなど

And you open the door and you step inside / We're inside our hearts...
This isn't a seminar, this isn't a weekend retreat...
You are not the contents of your wallet...
This is your life, this is your life, this is your life, this is your life Doesn't get any better than this...
You have to give up, you have to give up / I want you to hit me as hard as you can...
...
Welcome to Fight Club
If this is your first night, you have to fight

パブリックスピーカーの告白 ―効果的な講演、プレゼンテーション、講義への心構えと話し方
Scott Berkun/酒匂 寛
オライリージャパン
¥ 2,310

禅とオートバイ修理技術〈上〉 (ハヤカワ文庫NF)
ロバート・M. パーシグ/Robert M. Pirsig/五十嵐 美克
早川書房
¥ 798

禅とオートバイ修理技術〈下〉 (ハヤカワ文庫NF)
ロバート・M. パーシグ/Robert M. Pirsig/五十嵐 美克
早川書房
¥ 798

マトリックス コンプリート・トリロジー [Blu-ray]

ワーナー・ホーム・ビデオ
¥ 16,140

ファイト・クラブ [DVD]

20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
¥ 860

Fight Club: Original Motion Picture Score
Dust Brothers/John King/Michael Simpson
Restless Records
¥ 745

時を超えた建設の道
クリストファー アレグザンダー/Christopher Alexander/平田 翰那
鹿島出版会
¥ 6,405

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2010-12-23(Thu) [長年日記] [Edit]

■1 Rabbit: a presentation tool for the rubyists and the non-rubyists(for now)

Introduction

In the Japanese-speaking Ruby community, we have some remarkable products made with Ruby. As already mentioned by @makoto_inoue and @a_matsuda, particularly "Big In Japan" products are: tDiary("blog" tool running on this web page), qwik(integrating mailing list and wiki) and Rabbit(presentation tool). Today I'd love to introduce Rabbit to you.

Rabbit is a RD based presentation tool and beyond, created by Kouhei Sutou. You can create presentation slide from plain text(and other sources) and define the stlye of your slide using Ruby (this feature called "theme").

Some Screenshots

"the tortoise and the hare" on the bottom of the slide to timekeeping. Isn't it cool?

Rabbit.png

"Information Window" for presenters also available.

Rabbit-information-window

Same presentation file w/ another theme.

Rabbit-blue-circle

Live examples / Screencasts

The most latest live examples of Rabbit are in RubyConf 2010 video, Keynote by Matz and Ruby Refinements talk by Shugo Maeda. Some short screencasts are also available in project site.

How to Install on Mac OS X with homebrew)

You're lucky if you're using PC-UNIX as your desktop, Rabbit is available in various package management systems(Debian, FreeBSD and Gentoo).

According to Hampton's Ruby Survey, about half of Rubyist is using Mac OS X(me, too). In Mac OS X, Rabbit has macports package and the document titled INSTALL.macosx-macports.en is available on project site. However I'm using Homebrew now. it will be (a little) tough way to install :)

(See also INSTALL.macosx-homebrew.en. Unfortunately I needed some extra steps and great thanks to niku)

NOTE: To install windows environment, there is a INSTALL.win32.en document but it looks like outdated (I have no idea how much it is).

Okay, let's get started.

Step 0: install Ruby and Homebrew

Rabbit works both with 1.8.7 and 1.9.2. This article based on 1.9.2p0.

Step 1: install rdtool

rdtool doesn't seem packaged as rubygems(I don't know why). so you should install via our good old setup.rb:

$ curl http://www.moonwolf.com/ruby/archive/rdtool-0.6.22.tar.gz | tar -zxv
$ cd rdtool-0.6.22
$ ruby setup.rb

Step 2: "brew install" prerequiresites for Rabbit

To hide the title bar from the window on running Rabbit with fullscreen, you should change some Fomula files like as follows(I've posted that to my gists):

Then, brew install:

$ brew install pango
$ brew install cairo
$ brew install gtk+
$ brew install poppler
$ brew install librsvg

Step 3: "gem install" prerequiresites for Rabbit

$ gem install pango
$ gem install cairo
$ gem install gtk2
$ gem install gdk_pixbuf2
$ gem install poppler

Step 4: install Rabbit

Finally, we can install Rabbit via rubygems.

$ gem install rabbit

Usage

To play your presentation:

$ rabbit --type uri http://www.cozmixng.org/repos/rabbit/trunk/sample/rabbit-en.rd

(you can specify a file on your local strage. Rabbit supports various input sources.)

you can get PDF version of your slide via following options:

$ rabbit --print --output-filename=rabbit-en.pdf \
  --type uri http://www.cozmixng.org/repos/rabbit/trunk/sample/rabbit-en.rd

Rabbit has so many useful and crazy features. For more details, see "rabbit --help", README.en and svn repository.

Resources

Enjoy!


This entry is for Ruby Advent Calendar jp-en: 2010.The previous post was from matschaffer:"Making your own Ruby gem" and the next post will be from Nathan Kleyn.

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