«前の日記(2009-06-01(Mon)) 最新 次の日記(2009-06-26(Fri))» 編集
RSS feed
Webサイトとは「つい、うっかりの存在論」である

角谷HTML化計画

「むずかしく考えることはない」と、偉そうに葉巻を振りまわしながら、トレヴィラヌスはいった。「ガリラヤの太守がじつにみごとなサファイアを持っていることは、みんなが知っている。何者かがそれを盗むつもりで、間違ってここへ入ったんだ。ヤルモリンスキーが起きていたので、泥棒は殺さざるをえなかった。どうだね、これで?」
「そのとおりかもしれません。しかし、おもしろくはないですね」と、レンロットは答えた。
J.L.ボルヘス『死とコンパス』(『伝奇集』収録)

2009-06-25(Thu) [長年日記]

■1 RubyKaigiモードに突入しつつある今日この頃

だな……。いろいろいろいろいろいろいろとどこおっていてすみませんすみません。直接間接的に告知とか宣伝とかフィードバックとかお手伝いせんとなあ、という思いはあるのですが、なかなか140文字以上のことをここに書けるだけの帯域幅を確保できてないです。

■2 パターン、Wiki、XP ~時を超えた創造の原則 (WEB+DB PRESS plusシリーズ)(江渡 浩一郎) 『パターン、Wiki、XP ~時を超えた創造の原則』

世界の秘密について教えてくれる江渡さんの単著が出ますよ。レビューに参加しました――というか我らがジュンク堂書店池袋店(@junkudo_ike_pc)のトークセッションに呼んでいただきました。光栄です。単著もないのに!!

レビューしながら、最終的にどういう書名になるのか見守っていたら、主題が『パターン、Wiki、XP』。直球すぎるwwww 体をあらわした名だと思います。本書はパターンとWikiとXPのすべてを「生成」した「時を超えた創造の原則」について語った一冊です。価値の宇宙に生きるすべての人におすすめです。

江渡浩一郎 著『パターン、Wiki、XP』(技術評論社)刊行記念トークセッション
「時を超えた創造の原則」

■2009年7月9日(木)  19:00~

江渡浩一郎×角谷信太郎×懸田剛
  (著者)       (レビュア)


知のコラボレーションシステム「Wiki」、アジャイルな開発手法「XP(エクストリームプログラミング)」、
ソフトウェア設計の定石集「デザインパターン」、そしてこれらすべてを結び付ける建築家クリストファー・アレグザンダーという存在。
それらの誕生の歴史物語や創造の原則にたどり着いた書籍『パターン、Wiki、XP』の刊行を記念して、著者の江渡浩一郎さんと、
ソフトウェア開発でXP を実践し、アレグザンダーの思想にも詳しい懸田剛さん、角谷信太郎さんをお招きして、トークセッションを開催します。
アレグザンダーは、長い年月を経てできあがった街並みが、なぜ心地良いかの理由を追い求め、そのような町を作り上げるための手法として
「パターンランゲージ」を考案しました。パターンランゲージはソフトウェア開発の分野に影響を与え、デザインパターンやXP、Wikiが生まれました。
そしてこれらの背後には、「時を超えた創造の原則」があります。
いきいきとしたソフトウェア開発の現場を作る方法に興味のある方のご参加をぜひお待ちしています。
なお、会場の模様はUstreamにてインターネット中継される予定です。

◆講師紹介◆
江渡 浩一郎(えと こういちろう)
独立行政法人 産業技術総合研究所 サービス工学研究センター研究員。
1997年、慶応義塾大学大学院政策・メディア研究科修了。2004年、メーリングリストとWikiを統合したグループコラボレーションシステム「qwikWeb」を公開。
試験的に利用できる環境「qwik.jp」を運営している。

角谷 信太郎(かくたに しんたろう)
株式会社永和システムマネジメント サービスプロバイディング事業部チーフプログラマ。
著作に『アジャイルな見積りと計画づくり』(共同翻訳)、『アジャイルプラクティス』(共同監訳)など。日本Rubyの会理事。
単著もないのにときどきジュンク堂書店のトークセッションに登壇している。

懸田 剛(かけだ たけし)
株式会社 永和システムマネジメント コンサルタント。
パターン、Wiki、XPと共に20世紀末から駆け抜けてきたこの10年。Wiki遍歴は、YukiWiki、Tiki、Swiki、ZWiki、 Hiki、PukiWiki、Trac Wiki。
昨年からアレグザンダーの本家パターンランゲージに再び目覚め、彼の新作『Nature of Order』を通じて創造の原則を垣間見ている。

お申し込みはお電話で。上の告知文にも書いてありますが、当日はgihyo.jpの皆さんがUstream.tvで中継してくれるらしいです。 7/9(木)ってRubyKaigi2009の1週間前という、通常だったら絶対断わるスケジュールでの開催なのではありますが、これは引き受けざるをえないというか、本書の内容は私のRubyKaigi2009のセッションにも関連があるのだ。Make the universe feel more alive!!!

本書関連のイベントしては8/8(土)にWikiばなVol.7もありますが、ここは江渡さんはもちろん皆さんにぜひ中埜さんを体験していただきたいです。私は中埜さんのことを心のなかで「四ツ谷のクリストファー・アレグザンダー」と呼んでいます。私にとっては那須のケント・ベックに並ぶ存在です。

あわせて読みたい:


«前の日記(2009-06-01(Mon)) 最新 次の日記(2009-06-26(Fri))» 編集
RSS feed