2007-11-01(Thu) [長年日記] [Edit]
■1 ちょっとRubyConf 2007行ってくる
現地でmputの日記をリロードしまくってそうな予感。でも午後はマルチトラックなんだよな……。空気を吸いにいくぐらいの気持ちでがんばります。
2007-11-02(Fri) [長年日記] [Edit]
■1 RubyConfはじまったな
テラ英語wwwwwww
一日目終了
セッションの内容はmputの日記を見てね(Town Meeting w/ Matzのログは後ほど更新してくれるそうです……すばらしい)。
AP4R guysのふたりは発表はリスクヘッジにカンペを持って参戦。Q&Aで結構な数の質問を受けたり、id:kiwamuがトイレでThoughtworkerに質問されたりしていたので、それなりの反応はあったみたい(マスコットの名前がまじろうじゃなかったw)。私も間違って声かけられたし(「君のトラックに居たよ。良い発表だったね」とか言われたよ。よかったねw)。
直接関係ないのに私の名前まで出してくれてありがとうございました(そしたら過分にも聴衆から拍手を受けたり。みんなniceだね)。
今のところRejectConfは無さそう。昨年のRejectConfの発起人だったらしいRyan Davisが本選通過したり、北米Rubyistの間で空前の人狼ブームだったりするのが要因かもね、とid:ita-wasaとid:kiwamuとホテルのバーでギネスを呑みながら話したり。乙!
id:secondlifeが夕方で、id:thataがTown Meeting w/ Matzの途中で脱落。初日から落伍者が。明日は我が身か。
書店に行けず
今日は書店にいけず。晩御飯の書い出しで精一杯だった。明日こそは書店に突撃したい。『Implementation Patterns』が発売されているというのが都市伝説なのかどうかを確かめたい。Amazon.comでも4〜6週間先の配送になってる……。
■2
『The Ruby Programming Language』
This book is an updated version of Matz's book Ruby in a Nutshell which has been expanded well beyond O'Reilly's Nutshell format. As its new title implies, this book covers the Ruby programming language and aspires to do so comprehensively while still being accessible to any experienced programmer who takes the time to read it carefully. This first edition of the book covers Ruby 1.8 and Ruby 1.9.
……だそうです。1.8と1.9の両方に対応とのこと。2008年のはじめに出版予定とのこと。『Ruby in a Nutshell』は結局翻訳されなかったので、今度は翻訳されるといいな。念のため書き添えておくと、著者は『JavaScript 第5版』などで有名なDavid Flanagan。
2007-11-03(Sat) [長年日記] [Edit]
■1 RubyConf2007:2日目
日記
現地の空気に慣れてきた。夜明け頃にid:thataと近所を散歩して、Burger King(結局今日は行けずじまい)や書店の場所を確認。ちゃんとしたモノを食べようとid:ogjunn、id:secondlife、id:thataと朝ごはんの店を探したけれど、こちらは土曜日朝で壊滅。結果、マクド。breakfast plateみたいなのでお腹いっぱい。
昼休みに調べていた書店には行ってみたけれど、コンピュータの棚は1つしかなくて、"for dummies"とか"idiot's guide"ばっかりだった。残念。関係ないけどid:thataが『The Complete Idiot's Guide to Lean Six Sigma』なる書籍を発見していた。北米ではidiot でもシックスシグマを実践できるのか……。
今日もセッションについてはmputの日記をみんなありがたく読むこと(含む私)。mputが居ないセッションも聞いてみたけれど、この日記にセッションログを期待しないこと。
夜はまつもとさんの英語によるKey Noteを初体験。これはすごかった。まつもとさんが話し始めたら会場の雰囲気が一変した。それまで会場に漂っていた万国共通っぽいRubyistならではのグダグダっとした感じが一気に消えて、空気がピンと張りつめる感じ。あるいは引きしまる感じ。それはもうキュッと音がしそうなぐらいに。
Key Noteの後には、唐突に開催されたRejectConfにもちょっと遅れて(晩ごはんを買いにいった)参加したらもうヘトヘト。でもまだあと1日ある!……ところが、こっちのRubyistは終わった後に呑みに行ったり、人狼やったり(おまえらはどんだけ人狼を好きなのかと)。みんな元気だなあ。
私は、疲れすぎて眠れないのでベッドで完全に沈黙している同室のid:thataを置いて独りでバーでギネス呑みながら、明日の準備ーーをしていると好機到来。ついにChad FowlerとRich Kilmerに挨拶できた。感激。
今日は、昨日以上に色いろと思うところの多い実りの多い一日だった。明日も楽しみだ。
2007-11-04(Sun) [長年日記] [Edit]
■1 RubyConf2007: 3日目
RubyCocoaのLaurentにがんばって話しかけてみた
昼下がりにApple IncのRuby Ninja、Laurentが、ロビーの隅っこで独りでHackしていたので、がんばって話しかけてみた。「hisa-sanはRubyConfにも来てないよね? ここ最近、hisaさんの消息が不明だけど、忙しいの? 」と心配してました。hisaさん、laurentに連絡してあげてください!
それから勝手にcho45のChemr(is awesome!)を紹介。読み方も教えておきました。"Ki-Me-E"だよ、と。そしたらlaurentがその場で ProjectUsingRubyCocoaを更新してくれた。いい人だ。グレイトだね、と言ってました。
ところで、cho45とid:secondlifeはshibuya.rb代表として早いとこ世界デビューすべき。Seattle.rb何するものぞ。
2007-11-06(Tue) [長年日記] [Edit]
■1 成田空港ナウ
書類の不備で離陸やりなおしとかありえなくね? 22時間飛行機のってたよ……ちかれた。
RubyやRubyKaigi関連のミッションは完遂したけど、 原稿方面が壊滅。編集者の皆さまごめんなさい。困った……。
帰りのCharlotte空港のセキュリティゲートの待ち行列でid:secondlifeとShibuya.rb構想について語り合っておいたので、セコンさん帰国後に何かしら動きがあるはずだ。あとは任せたw よろしくね。楽しみにしてます。
2007-11-07(Wed) [長年日記] [Edit]
■2 給湯器が壊れた
ユニット交換で朝から3万6千円払った。DS LiteとLeopardを買うつもりだったオカネが無くなった。ただただ哀しい。
2007-11-16(Fri) [長年日記] [Edit]
■1 島根大で講義してきた
この講義計画のもの。『JavaからRubyへ』の講義というオーダーだったので、TDDとRSpecについて学生さん置いてけぼりで語ったあげく、Stackをライブコーディングして帰ってきた。これはひどい。題して「『JavaからRubyへ』よりも大切なこと」。スライド作成にあたってはid:t-wadaにご協力いただきました。ありがとうございます。
来週は祝日なのに木曜日に振り替えないで金曜日に授業を敢行するという高橋シフトだそうな。すげえな。学生の皆さん、来週の講義内容は試験に出るよ(たぶん)!……て、いうか12/21(金)に講義ってささださん大丈夫なのか。
60分のネタで90分引っ張るためにライブコーディングするのは、RubyConf2007でのNathaniel TalbottがCampingのライブコーディングをしていたのにインスパイアされたんだけど、(当たり前だが)全然及ばない。タルボっちゃんすごい。俺もタルボっちゃんみたいにライブコーディングできるようになりたい。
夜はしまねOSS協議会のサロンで、持ちネタが少ないのでCodeGearデベロッパーキャンプでした話をさせてもらいました(Matzがいた!!!)。質疑応答で「Rubyらしさって何だ?」と聞かれて「ブロック!ブロック!」としかいえなかった。だめぽりん。
2007-11-20(Tue) [長年日記] [Edit]
■1
"this is a book about responsibility." (『Implementation Patterns』 )
『Implementation Patterns』はKent Beck待望の新刊。目次を見ると『ケント・ベックのSmalltalkベストプラクティス・パターン』(「SBPP」と略すとツウっぽい)のJava版ような感じだが、実際にそうだった。 ひとことで言えば「21世紀のSBPP」。しかも『Extreme Programming Explaind 2nd Edtion』級の読みやすさ。21世紀のSBPPなので、当然だが薄い(実質150ページぐらい)。Kent Beckの指示によれば「とりあえず5章(p.21)から最後まで斜め読みしたあとはコードを書いて、それから頭から読み返せ」とあったので、いま斜め読みを終えたところ。
後半に向かってだんだん粘っこくなってくるのがイイ。第8章のMethodと第9章のCollectionが(ここでも)目玉。最後の仕上げはMoneyではなくてフレームワークの拡張に本書の思考を当てはめるというもの。そして付録としてパフォーマンスをCollectionで実装を差し替えることを例に説明。参考文献は、いつも通りな感じ(ちなみに純粋なJavaの書籍は3冊だけ)。
KentBの言葉によれば、本書は:
- コーディングスタイルの書籍ではない
- 設計の書籍ではない
- いわゆる「パターン」の書籍ではない
- 言語(Java)の書籍ではない
とのこと。本書は:
- 「良いコードは重要だ」ということを語る書籍だ
- そして、責任(responsibility)についての書籍だ
だという。与えられた時間、能力、金額、機会。これら("gifts")を使って、自分と自分以外の開発者、そして相棒たるCPUにとって良いコードを書くのはプログラマの責任なんだ。
偉大な書籍は偉大な一行からはじまるわけで、ここでも偉大な書籍の一行目を引いておきたい。
This is a book about programming——specifically, about programming so other people can understand your code.
(本書はプログラミングの書籍だ——具体的には、他人があなたのコードを理解できるようにプログラミングするための書籍だ。)
「SBPP」がそうであったように、本書もJavaプログラマのためだけの書籍ではない。Rubyistも読むといいと思った。で、私の次なるステップは、本書の内容についてよく考えるためにコードを書かねばならぬわけだがーーおっと、こんな時間に誰かが来たみたいだ。
○ takai [Akasaka.rb!Akasaka.rb!!]