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Webサイトとは「つい、うっかりの存在論」である

角谷HTML化計画

「むずかしく考えることはない」と、偉そうに葉巻を振りまわしながら、トレヴィラヌスはいった。「ガリラヤの太守がじつにみごとなサファイアを持っていることは、みんなが知っている。何者かがそれを盗むつもりで、間違ってここへ入ったんだ。ヤルモリンスキーが起きていたので、泥棒は殺さざるをえなかった。どうだね、これで?」
「そのとおりかもしれません。しかし、おもしろくはないですね」と、レンロットは答えた。
J.L.ボルヘス『死とコンパス』(『伝奇集』収録)

2007-11-03(Sat) [長年日記]

■1 RubyConf2007:2日目

日記

現地の空気に慣れてきた。夜明け頃にid:thataと近所を散歩して、Burger King(結局今日は行けずじまい)や書店の場所を確認。ちゃんとしたモノを食べようとid:ogjunnid:secondlifeid:thataと朝ごはんの店を探したけれど、こちらは土曜日朝で壊滅。結果、マクド。breakfast plateみたいなのでお腹いっぱい。

昼休みに調べていた書店には行ってみたけれど、コンピュータの棚は1つしかなくて、"for dummies"とか"idiot's guide"ばっかりだった。残念。関係ないけどid:thata『The Complete Idiot's Guide to Lean Six Sigma』なる書籍を発見していた。北米ではidiot でもシックスシグマを実践できるのか……。

今日もセッションについてはmputの日記をみんなありがたく読むこと(含む私)。mputが居ないセッションも聞いてみたけれど、この日記にセッションログを期待しないこと。

夜はまつもとさんの英語によるKey Noteを初体験。これはすごかった。まつもとさんが話し始めたら会場の雰囲気が一変した。それまで会場に漂っていた万国共通っぽいRubyistならではのグダグダっとした感じが一気に消えて、空気がピンと張りつめる感じ。あるいは引きしまる感じ。それはもうキュッと音がしそうなぐらいに。

Key Noteの後には、唐突に開催されたRejectConfにもちょっと遅れて(晩ごはんを買いにいった)参加したらもうヘトヘト。でもまだあと1日ある!……ところが、こっちのRubyistは終わった後に呑みに行ったり、人狼やったり(おまえらはどんだけ人狼を好きなのかと)。みんな元気だなあ。

私は、疲れすぎて眠れないのでベッドで完全に沈黙している同室のid:thataを置いて独りでバーでギネス呑みながら、明日の準備ーーをしていると好機到来。ついにChad FowlerとRich Kilmerに挨拶できた。感激。

今日は、昨日以上に色いろと思うところの多い実りの多い一日だった。明日も楽しみだ。


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