2006-01-15(Sun) 2005年12月46日 [長年日記]
■1 PofEAA読書会:第9回
『エクストリーム・プログラミング 説明編:変化ヲ抱擁セヨ 第2版』:Distilled
「日本にまだ輸入されていない」XPの第2版のなかでも高橋さんが読めと言っていたという第23章を簡単に(というか乱暴に)要約してみた。アーキテクチャとかに興味があるような人たちに伝えてみたかったので。期待してくれていた方もいらっしゃったようなのだけれど、期待に応えられたかどうかはあまり自信なし。当日のRabbitの資料を置いときます:
- 『時を超えたプログラミングの道』(HTML + PNG via Rabbit)
資料に書いてなくて当日言ったこととしては、第2版の邦副題(変化を受け入れる)は、事の半分しか語ってない、ということ。
原副題(Embrace Change)は語っているのに邦副題が語っていないもう半分とは、本文の1行目、すなわち「XP is about social change.」。しかしこれも邦訳では「XPとは社会改革のことである」となっている。「社会改革」を誤訳だとか言うつもりはないけれど、日本語の「社会改革」だとKent Beckが第2版で語っている「人が本当に変化させることができる唯一の人間」についてのニュアンスが欠落していると思う。残念だ。
本文中の他の箇所がどれだけ正確に訳されていたとしても、この邦副題と1行目の二箇所ですべて台無し...って何か以前にも別の書籍で書いたことがあるな。"XP is about social change"については2004/12/21のエントリにちょっとだけ書いた。
当日の発表は20分ぐらい。その後のディスカッションが20分。思ったより長くなってしまってちょっと恐縮。とはいえ、発言していただいた皆さんからは有益なフィードバックをもらえて個人的には貴重な経験だった。ちなみにPofEAA読書会での発表は初めてだった。
ちなみにデブサミ2006の私がしゃべるセッションの後はXPJUGプレゼンツの「XP2.0」だそうだけれど、こちらはどんな話になるのかな。
2005/01/17追記: XPJUGの会長がXPとRubyを一緒に並べて語っている件について
「ディフェンシブな開発 〜 SIビジネスの致命的欠陥」というエントリを倉貫さんが書いている。XP is about social change.
2005/09/03のXP祭りの時点では本邦アジャイル界においてRubyはアウェイだったわけで。感慨深い。そういえばいつのまにか弊社の採用したい人物像にいつのまにか「Rubyが使えること」が入っていた。流行ってスバラシイ ;-)
ちなみにMr.Frypanが引き合いに出しているGoogleの募集資格は最近、「最低3年以上のソフトウェア開発経験」になったそうな(オレンジニュースで知った)。
(この項続く(?))
デブサミ(仕事が終れば)伺います。角谷さんにサインもらわねば!
サインする対象が無いのでご勘弁を……。ちなみにセッションは「残席僅か」です(wwww
すばらすぃ解説でした。そういえばサインペンお持ちでしたよね。
サインペンはサインしてもらうためのものですよ(w あとはストーリーカードとタスクカードを書くのに良い。
http://d.hatena.ne.jp/ogijun/20060115/p1<br>ogijunのあとで書く日記<br> 第9回 PofEAA読書会<br>ISBN:0321127420:detail ポジションペーパーに3つのquoteを書いておいたんだけど時間の都合でいちばん大事な3つ目の言葉について詳しく説明することができなかったのが悔やまれる。当日参加していた皆様はじっくり読み返していただけるとうれしいです。 それはさておき、..