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Webサイトとは「つい、うっかりの存在論」である

角谷HTML化計画

「むずかしく考えることはない」と、偉そうに葉巻を振りまわしながら、トレヴィラヌスはいった。「ガリラヤの太守がじつにみごとなサファイアを持っていることは、みんなが知っている。何者かがそれを盗むつもりで、間違ってここへ入ったんだ。ヤルモリンスキーが起きていたので、泥棒は殺さざるをえなかった。どうだね、これで?」
「そのとおりかもしれません。しかし、おもしろくはないですね」と、レンロットは答えた。
J.L.ボルヘス『死とコンパス』(『伝奇集』収録)

2012-02-22(Wed) [長年日記]

■1 「第30回すくすくスクラム〜Head First インセプションデッキ」でサブ講師とQ&Aを担当した

『アジャイルサムライ』の監訳者チームということで、@nawotoと一緒にすくすくスクラムでワークショップをやってきた——けど、現場でインセプションデッキを実際に作るのは@nawotoのほうが圧倒的に経験豊富だし、トレーニング用のマテリアルも持っているので、もっぱらワークショップは@nawotoにお任せで、最後のQ&Aが主な出番。

当日の様子のtogetterがあった。インターネットすごい: http://togetter.com/li/255229

DevLove道場の最終回に講評する係として呼ばれたとき(togetter)に@nawotoと話をしていたんだけど、インセプションデッキは単なるツールでしかないんだけど、実際にやってみると「スライドを作る」という行為の引力が強いんだなあ、という印象をもったので、ふたりでそのあたりは強調したつもり。『アジャイルサムライ』の本文にもあるように、アジャイル開発手法が教えてくれないプロジェクトの始めかた、プロジェクト憲章(Project Chartering)を軽量化する、もっといえば第2部のタイトルにもある通り、プロジェクトの方向づけ(Inception)をアジャイルにするための手法なのだなあ。

これをきっかけに、1枚でもインセプションデッキを作ってくれる現場が増えたらいいなと思ってます。参加いただいた皆様、スタッフの皆さん、ありがとうございました。お世話になりました。

『アジャイルサムライ-達人開発者への道- [単行本(ソフトカバー)]』

■2 アジャイルインセプションデッキ作成ワークショップのご案内

——と、上で書いたような話を、『アジャイルサムライ』の原著者であるJonathan Rasmussonが手づから教えてくれる1日コースのトレーニングを3/22(木)に東京で開催します。ソフトウェア開発プロジェクトをアジャイルにするための戦略のひとつ(戦いを略すと書いて戦略ですよ)として、是非ぜひご活用ください。メイン講師Jonathan Rasmusson、サブ講師に@nawotoと私、逐次通訳に@digitalsoul0124こと和智右桂という最強に近い陣形を敷いてお待ちしております。

http://agile-samurai-ja.github.com/training/2012/03/22/inceptiondeck/

(早期割引は2/29(水)までですので、お申し込みはお早めに :))

『アジャイルサムライ-達人開発者への道- [単行本(ソフトカバー)]』


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