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Webサイトとは「つい、うっかりの存在論」である

角谷HTML化計画

「むずかしく考えることはない」と、偉そうに葉巻を振りまわしながら、トレヴィラヌスはいった。「ガリラヤの太守がじつにみごとなサファイアを持っていることは、みんなが知っている。何者かがそれを盗むつもりで、間違ってここへ入ったんだ。ヤルモリンスキーが起きていたので、泥棒は殺さざるをえなかった。どうだね、これで?」
「そのとおりかもしれません。しかし、おもしろくはないですね」と、レンロットは答えた。
J.L.ボルヘス『死とコンパス』(『伝奇集』収録)

2011-08-27(Sat) [長年日記]

■1 パソナテック様主催のRubyセミナーで「Rubyを選ぶということ」というトークをしました

Rubyを「仕事」にするためのRubyのおさえ処, Javaや.NETの経験者がRubyを習得し、Rubyを仕事にするためのポイントを管理者 と開発者の両面から解説します。との依頼だった(というか気がついたらそうセミナーのページに書いてあった)ので、"Welcome to the Real World"という話をしました。「これからRubyに取り組もう」と思っている方に何らかのヒントになるといいな、と思いながら話をしました。

よく誤解されるので簡単に補足しておくと、いつも使ってるこの「砂漠」(スライドは鳥取砂丘だけど)の比喩は「Rubyを選んだだけでは救われないですよ」というのが当初の狙い(たしかに、札幌02で最初に話をしたときに「月曜からこんな気分の人もいるかもしれませんね」と余計なひとことを付け加えてしまったような記憶もあるので、そっちが伝わってしまったのかもなあ、というのは反省してます)。

Take the Red Pillするとそこは現実世界の砂漠(Welcome to the Desert of the Real)だよ、でも行動することで変わっていけるし、「変えられないよ」と思っていることのなかには自分の「スプーンは曲げられない」という先入観や思い込みが原因になっていることもたくさんじゃないかな。「スプーンはない(There is No Spoon)」と気づけばもっとやれることがあると思うんだよね、というのがいわゆるTake the Red Pill 3部作のお話なのでした。

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Tags: ruby

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