2010-02-19(Fri) age += 1 [長年日記]
■1 PMカンファレンス2010 Winterで講演しました
「プログラマ35歳定年説」とかいうのがあるらしいので、今日から35歳だから私もスーツを着てPMカンファレンス2010 Winterでアジャイルとか見積りとか計画とかの講演をしました。以下、背景画像集です:
内容を詰め込み過ぎたり(もう1トピック削るべきだったのだけれど、その判断を結局くだせなかった)、講演直前の機材トラブに出鼻をくじかれて会場の空気を変えられないまま時間切れとなってしまったりと、反省点も多いのですが、普段お話しさせてもらっているオーディエンスとは違った場所で話す機会をいただけるというのはとても貴重なことだと心得ております。
世界をつなぎ、世界を変えるには、その世界へ自ら出向き、その世界を守ろうと戦っている人の良さを認めたうえで、こう名乗るのだと習いました。「通りすがりのプログラマだ!! 覚えておけ!!」
本書は毎コミから出ている翻訳書籍であるにもかかわらず、出版社を超えて「良い本を良いPMになろうとしている人に教えたい」という懐の深さを見せていただいた翔泳社さんや私のわがままな注文に快く応じてくださった事務局の皆さま、たどたどしい私の話を最後まで聞いてくださった皆さま、ありがとうございます。持ち時間を5分もオーバーしてしまい、申し訳ありませんでした。
会場のSEShop.comで販売していただいた本書もおかげさまで完売したようです。ご購入いただいた皆さまありがとうございました。私が講演している時間帯に裏のDeveloper Summit 2010で講演していたid:Yoshioriも本書のことを強く推薦してれくれたそうで、きっとそれも売上に大きく貢献したのだろうと思います。ありがとう。
■2 Developers Summit 2010: 2日目
私はDeveloper Summitという名の王様のスープの石だ。
私はDevelopers Summit、いわゆるデブサミには2005年にはいち参加者として参加して以来(あとで書く)、今年はコンテンツ委員スーパーバイザーにして出展社社員*1にして初日のオフィシャルコミュニティブース番にしてコミュニティLTセッションの日本Rubyの会氏にして卓人の部屋友情出演(空気)で、隣りで同時開催していたPMカンファレンス2010 Winterを通りすがった35歳のプログラマだ。昨日と今日の雅叙園の2Fで関わってないのは事務局と、翔泳社から書籍を出版することぐらいだ。
結局いろいろなかたちで関わることになったこともあって(ことデブサミに関してはかつがれ体質なのだ。カリスマ!)、今年のデブサミでは、自分が登壇したセッション以外でもいくつかのセッションで自分の名前を出されていた。こんなに光栄なことはない。
とはいえ、じっさいにその場に居合せたりするとやっぱり恥ずかしいし「そんなに大層なもんじゃないですよ……」と思ったり言っちゃったりするんだけど(だって本心なんだから仕方ないじゃんね。思想・良心に自由を!)、そうするとそれはそれで「お前がそういうことをいうのは奢りだ」とか「余計に萎縮する」とかお叱りをいただくことも少なくない。でも、今日わかった。私は、石のスープの石だ。石だから、やっぱり大したことはないんだ。でも、楽しそうに石が煮られているのを見て、そこに足りない野菜とか肉をいろんな人たちが持ち寄ってくれるようになったんだ。そういう意味では私はすごい。すごいけど、でも石だからすごくないんだ。そういうことだ。
そしていまやデブサミは王様のスープをつくろうとしているように見える。もう石は煮なくても大丈夫だよ。肉や野菜を持っているのはデブサミに集まってるみんななんだ。来年はおいしいスープをおすそわけしてもらう側になりたいーーと、ここであわてて補足しておくと、もちろん石は私だけじゃあなくて、たとえば(あとで書く)。
そして今日は「35歳の誕生日にスーツ着てPMカンファレンスとかよくできた冗談だな。デベロッパー諸君、今日も元気にやっとるか?!」とか軽口たたいてたら、デブサミのお母さんであるところの岩切さんから、花束と雅叙園グッズと有志の皆さんによる寄せ書き(すくすくScrumのチラシの裏)を手渡されてしまった。「定年おめでとう」「生涯現役」「puts "welcome to #{(your_age / 10.0).round * 10}'s"」「++age」などなど、心温まるチラ裏メッセージをたくさんいただきました。ほんとうにありがとうございます。デブサミという「誰にとってもアウェイな場所」の素晴しさは@papandaが昨日のセッションで話していた通りだったよ。Chu chu chu love love the World.
ああそうだ。プログラマ35歳定年説の35歳は0x35歳だと漆原さんに教わりました。まだまだヒヨッコです。
*1 実際のブース出展の準備や会期中の運営は同僚のみんなが分担してこなしてました。私はブースそのものにには何も協力できてません
■3 おとうさんへえをかいたよおたんじょうびおめでとう
「ディケイドはせかいのはかいしゃだからきらい」と言ってた息子が「おとうさんはディケイド好きだから」と書いてくれた。id:takkan_mにもらったGacktのアルバムのオマケを見てがんばって書いてたみたい。そして息子にとってGacktの存在はいまだ謎のままだ(ディケイドのうたをつくったおにいさんはどうしてライダーのせかいにいけたんだろう?!)。
■4 卓人の部屋 - 第3回 ゲスト: 中埜博さん
アレグザンダー祭りがうまくいきすぎたので、ちょっと心配してデブサミでは保険で私も壇上でスタンバイしていたのだけれど、それは杞憂ーーではなく、中埜さんとデブサミの参加者を私たちが見くびっていたということを思い知りました。参加いただいた皆さんに感謝します。
会場からの質問や感想もどれもが素晴しく、中埜さんのクオリティを引き出していたと思った。終了時間を守れなかったことについては反省してます。まちづくり入門演習的なものについては、準備ができたら然るべきところからアナウンスがあると思います。もうちょっと待ってね。
それにしても『パターン、Wiki、XP』以後の中埜さんがIT業界の人たちに対して投げかけるメッセージはどんどん洗練されていっているなあ。去年の夏にWikiばなVol.7のメッセージは「そして死んでほしい!」だったのにね。
写真は@koichirooのを借りました。ありがとう。
最後に中埜さんが朗読した石のスープの話は(あとで書く)。
お誕生日おめでとう、という歳でもないが、自分が想像していた35歳の自分と比べるとどないでっか? 私の場合は想像以上に今のほうが年寄りだわ(笑)
いい最終回だ
角谷さんにも角谷さんの味がありますよ。<br>お誕生日おめでとうございます。<br>今後ともよき目標のひとつとして、ゆるされるならば友として、末永くお付き合いくださいませ。<br><br>0x20歳の若造より
puts "Happy around #{Decimal(35).round(-1)}!"
なにそれべんり。標準添付されないんですか?
Numeric#round(ndigits)は1.9 feature
@なかださん そうでした、ありましたね……><
1.9力が足りない……