2009-11-21(Sat) RubyConf2009 3日目 [長年日記]
■1 Regional RubyConf Organizers Breakfast
ConfreaksのCobyに標記のような集まりが朝の8:30からあることを教えてもらったので、参加してみた。 英語力の問題は深刻だわ……議論には一切絡めなかったけど、私じしんがこの会合で果たそうと思っていたミッション2つは遂行できたのでよかった。1つは、参加する個人的LSRCの関係者の方に「日程カブってごめんね」と言えたこと。もう1つは、Regional RubyConf Organizerの連絡用のGoogle Groupに追加してもらったので、もう少し事前に日程を把握できるようになったこと。これで2011年からは主要なRegional Ruby Conferencesと日程がカブらないようにできるはず。
以下は(私が聞きとれた範囲での)会合の話題。なんというか、どこも同じようなことで悩んでいて面白い。
- カンファレンスのwrap reportを発行するといいよ(スポンサー向けにも有用)
- 「動画どうしてる?」「それConfreaksに(ry」
- 「料金設定とかどうしてる?」「アーリーバードとか学割とかやってるけどめんどくさくない?」「それPayPalで(ry」
- 「無料とかどうなん?」「PAとか雇ったほうがいいよ。ケチってクオリティ下がるほうがよくない」「スポンサー次第だね」「スポンサーに学割分負担してもらったりとかどうよ?」「飲み物とか出したいじゃん」
- 「Tシャツどうしてる?」「ふつう要るだろ」「crappyなのだったら要らんでしょ」「RubyKaigiのTシャツはcoolだね」(えっへん)
- 「スピーカーの選定や、トークの質をどう管理すべきか?」「Regional ConferenceはMajor Conferenceとは規模も客層も違うので悩ましい」「地域で開催すると参加者はRubyistばかりでもない」「有名なRubyistに会ったことがない人たちに紹介したい」「地元の人にとってのステージでもありたい」
- 「休み時間の長さとかどうしてる? カンファレンスは人の交流も大事だよね」「最低でも15分。コーヒーブレイク的に20〜40分の休みを設けることも大事」「RubyFringeとかFutureRubyみたいにsocial eventをorganizeできるといいんだけど」「Regionalだとカンファレンス慣れしてない参加者もいるんで、やればいいってもんでもないんだよねえ」
JPAは会報誌でYAPC::Asiaの報告をやってますね。いまさらだけどRubyKaigiもやったほうがいいと思う。
料金については、草の根のカンファレンスであっても無料は例外的なのは話には聞いていたけれど、改めて「そうなんだなあ」と思った。RubyKaigiはもちろん、地域Ruby会議でもとちぎは有料だけどね。
■2 Matz Q&A
Matzに訊け!のコーナー。 (印象に殘った質問)
Q: Ruby 2.0はいつ出ますか?
Matz: いつ出すかなんてさっぱりわからないけれど、1.9.2のリリース後に着手します。
(これはRubyWorld Conference 2009と同じ答えなので、どうやら本気みたい。で、Ruby 1.9.2 はいつリリースされるの???)
Q: 5年後どうなっててほしいですか?
Matz: RubyConf 2014で笑顔のみんなに会いたいね。
Q: 1.9.2 に __DIR__ 入れてほしいんですが?
Matz: (Yuguiさんの顔色をうかがった後に)いいよ
あわてて補足
たしかこの日の午後に(__DIR__待望論者として)Matとko1にロビイングしたときには、__DIR__ そのものかどうかは別として、File.dirname(__FILE__) というイディオムをもっと簡潔に書けるものを入れて欲しいです、という要望を伝えました。
■3 ランチ
ランチは @t_wada を @dchelimsy に紹介しにいったらそのまま同じテーブルでランチを食べることになった(!)。昨日に引き続いて豪華なランチ。
同じテーブルに@rich_kilmer がいたので発表の機会をもらえた御礼をいえてよかった。またRubyKaigiに行きたいそうです(Chadは奥さんと一緒に来る気まんまんでした)。
そのときにRichの隣に座っていたブラジルから来た若くてきれいなおねいさんからの「Railsの集まりは人も多いし、みんなその、なんというか……ビジネスの話をする人が多い印象なんだけど、ここはホッとする感じですね」みたいな問いかけに、よくぞ訊いてくれたとばかりにRich答えていわく「そうなんだ。RubyConfでぼくらが一番大事にしているのはPassionなんだ。Rubyの、プログラミングの、テクノロジを楽しむことなんだ!」と熱く語っていた。他にはrichがコンペの案件でerlangとRailsの組合せで提案書を書いたときのエピソードとか面白かった。
■4 @dchelimskyとの対話
昼休みだけじゃなくて、RubyConfが終わったあとにも少し話をしてもらえた。RSpecの今後について色々教えてもらいました。RSpec 2.0は年明けぐらいにアルファ版をリリースしたいと言ってました。
- describeをネストさせたときに、親のほうのbefore(:all)の挙動が妙なのはあんまり直すつもりない。開発リソースは限られているので2.0に注力したい。
- its(:method) { should.be_expected } を使ったときにbefore(:all)の挙動が期待に反する動きのするのはあんまり直すつもりない。開発リソースは限られて(ry
- RSpec2.0はmicronautsをベースにして、10倍速くなる(ほんと?)
■5 "Synchronous Reads, Asynchronous Writes"
べんきょうになった。資料はこちら: http://www.slideshare.net/pauldix/synchronous-reads-asynchronous-writes-rubyconf-2009
■6 "There is Such a Thing as Too Much Testing"
Objectmentor,Inc.の人がテストについて話すと訊いて期待しすぎた。収穫としては、自分たちの取り組みはそう間違ってなくて、わりとイイ線いってることを確認できたということかな。
■7 "Worst. Ideas. Ever"
いまや日本のRubyistにもお馴染みの@tenderloveとzenpsiderのふたりによる、seattle.rbの悪ノリが辿りついた境地。Phuby on Phails!!
■8 wrap up
よかったこと
- (わずかな時間とはいえ)本編で発表できたので、これまで以上に多くのnon-JapaneseにRubyKaigiの存在を知ってもらえた
- セッション以外の時間で、non-JapaneseのRubyistと話すことができた
- RichとChadに機会をくれてありがとうと御礼をいえた
- Asakusa.rb世界デビュー
よくなかったこと
- 英語を話せない
- 英語を聞きとれない
来年に向けて
- RubyKaigiネタはもう限界なので、なんか技術のネタでproposalを出したい
- RubyConf 2010に参加したい人向けの情報をどこかにまとめる(日本Rubyの会のWikiがいいのかな?)
- 卜部さんが一人でふらっと行くようになってほしいな
来年のRubyConfは10回目ですね。
■9 厨Con San Francisco
San Francisco に赴任されてる @yyamano さんにピックアップしてもらって @t_wada, @ogijun と一緒にBARTで18th St. へ。地元の人向けっぽいお店に行けてよかった。パエリアもビールもおいしかった。
@yyamano はQCon San Francisco 2009に参加したそうで、うらやましい。QCon Tokyo もがんばってほしいです。ちなみにQCon SFでのMatzのトークは私の話にインスパイアされたと @yukihiro_matz に言われました!! 実際には『パターン、Wiki、XP』なんだろうけど、本人がそういってたからそうなのだ。えっへん。ちなみにRailsConf2009のkeynoteの動画を観る限りではunclebobはこの点はちゃんと理解してましたね。
あとは酔っ払ってダメなことを言いすぎて、@yyamano と何回も堅い握手を交わしたことはよく覚えているけど、他に何を話したのかは具体的にはあんまり覚えてない。とても楽しかったことはよく覚えてる。
そういえば、BARTに乗る前にモールの Barnes & Nobles に寄ったんだけど、コンピュータ書のコーナーは洋書が充実してた。pragprog.comの本とか普通に棚にあるのな。こっちの本屋はカフェが併設されててWiFiがつかえるみたい。ジュンク堂もそうなるべき。
ジュンク堂のカフェがWiFi使えるとtsudaる人がいっぱい出てきそうでいいねー。
書店にはカフェがあって、書店がWiFiがつかえて、書店にはカフェが併設されているものので推移的に書店.available?(:wifi) # => true だと聞きました
学生はスポンサーのブースに行ってスタンプを集める代わりに大幅割引とかどうかなぁ。それでお金出ないかなぁ。