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Webサイトとは「つい、うっかりの存在論」である

角谷HTML化計画

「むずかしく考えることはない」と、偉そうに葉巻を振りまわしながら、トレヴィラヌスはいった。「ガリラヤの太守がじつにみごとなサファイアを持っていることは、みんなが知っている。何者かがそれを盗むつもりで、間違ってここへ入ったんだ。ヤルモリンスキーが起きていたので、泥棒は殺さざるをえなかった。どうだね、これで?」
「そのとおりかもしれません。しかし、おもしろくはないですね」と、レンロットは答えた。
J.L.ボルヘス『死とコンパス』(『伝奇集』収録)

2008-10-13(Mon) [長年日記]

■1 Manage It! 現場開発者のための達人式プロジェクトマネジメント(Johanna Rothman/でびあんぐる) 『Manage It! 現場開発者のための達人式プロジェクトマネジメント』

『Ship It!』に続いてオーム社から(オーム社から!)出ます。達人プログラマーの本棚シリーズ。Do It!シリーズで残ってるのは『Release It!』か。

すでにkdmsnrbeakmarkといったレビュワーな方々による紹介や、Agile2008のExprience Reportでプロデュースしてもらって著者本人とも面識のあるfkinoのwktk感が既に更新されているので、そちらを参考に。

私は今はちょっとまだ読めないので(すみません)、原書をざーっと見たときのおぼろげな記憶とともに本書と関係あるような、ないようなことを言っておこう。

いまたぶんアジャイル開発の業界シーンを把握するならInfoQのアジャイルカテゴリが非常によくて、彼らは本気でやろうとしているんだなあ、という空気を読みとれる。(その一部を翻訳したり、日本語の独自記事があったりしているのが、InfoQの日本語版のアジャイルカテゴリ)。で、本書もそういう文脈に位置づけられる一冊だと思う。

本書のポジションは:

かなあ。特に最後のポジションは重要じゃないかしら。プロジェクトマネージャ向けだね――って、だから『Manage It!』なのか。うまいこと名前つけたな。

ところでいま、Pragmatic Bookshelfで5周年祭が開催されていて、過去5年間に購入した冊数に応じて最大60%ディスカウント実施中らしい。私は35%ディスカウントでした。何冊買えば60%ディスカウントなんだろう。私の購入履歴は19冊だった。


Ship It! ソフトウェアプロジェクト 成功のための達人式ガイドブック(Jared Richardson/William Gwaltney Jr./でびあんぐる)

Release It!: Design and Deploy Production-ready Software(Michael T. Nygard)

リーン開発の本質 ソフトウエア開発に活かす7つの原則(メアリー・ポッペンディーク/トム・ポッペンディーク/高嶋 優子/天野 勝/平鍋 健児)

アジャイルプラクティス 達人プログラマに学ぶ現場開発者の習慣(Venkat Subramaniam/Andy Hunt/木下 史彦/角谷 信太郎)

XPエクストリーム・プログラミング入門―変化を受け入れる(ケント ベック/Kent Beck/長瀬 嘉秀/テクノロジックアート)

Tags: ohmusha

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