「むずかしく考えることはない」と、偉そうに葉巻を振りまわしながら、トレヴィラヌスはいった。「ガリラヤの太守がじつにみごとなサファイアを持っていることは、みんなが知っている。何者かがそれを盗むつもりで、間違ってここへ入ったんだ。ヤルモリンスキーが起きていたので、泥棒は殺さざるをえなかった。どうだね、これで?」「そのとおりかもしれません。しかし、おもしろくはないですね」と、レンロットは答えた。 J.L.ボルヘス『死とコンパス』(『伝奇集』収録)
無いと困るのだが、諸般の事情によりvodafoneから逃れられないので、ショップに行って機種変更扱いでテキトウに見繕おうと思ったら——2Gの端末はテレビ付いてるやつしか在庫が無い。近隣ショップに問い合わせてもらっても同様の在庫との返答。空いた口が塞がらない。
「なんでもいいからテレビが写らない3Gじゃないやつを今日、持って帰りたい」とゴネると、折しも本日午後にV401SAとかいうやつのカナブンみたいな色の端末が1台だけ入荷すると云う。なんかウソくさいが、面倒なのでそれにする。無駄にFMラジオが聞ける。キー入力時の指の移動量が多くてイライラする。