2004-03-13(Sat) [長年日記]
■1 「Indian Movies Club PARTY!! Vol.1」@科学技術館サイエンスホール
「Biwi No.1 & The Hero DVD国内発売記念試写」である。3,800円で『Biwi No.1』か『The Hero』の日本語字幕付DVDがオマケでついてくる——ってどっちがオマケなのかよくわからないが、そういうイベント*1。上映の合間に松岡環女史のトークとか生演奏の催しもあり。
今回は、こうしたイベント開催に対する支持表明ということで参加してみた。会場ではインド方面っぽい方がたはあまり見かけなかったように思うが、クリケットの印パ戦とぶつかったからだとか。へぇ。
『ラジュー出世する』 (プロジェクタ上映/ビデオ)
懐かしい。それにしても松岡サンは素晴らしく良い仕事をしたものだ、と思う。字幕も好きだが、邦題が良い。どんな話かかいつまんで申し上げるならば、ラジューが出世する話。全く過不足が無い。インド版『君も出世ができる』とも呼べるか。
主役のお二人もさることながら、私にとってはつくづくもこの映画はジャイことナーナー・パーテカルと彼の太鼓に尽きるのだった。いまだに日本語版のDVDはリリースされて無いようだが、NPO法人インドセンターは何やってんだろう。
『Biwi No.1』 (プロジェクタ上映/DVD)
♪みーり びーうぃー なんばるわん♪ これまた懐かしい。あったなあ、偽ミッキー*2。 タイトルの「Biwi」は「妻」の意味だそうで。モデルと不倫の恋に落ちた旦那を妻が取り戻そうとする話。ただそれだけ、なのだが当然147分だ。
字幕無しで観ていると、カリシュマ・カプールの所業の数かずが「え、なにそれ?!」って感じだったのだが、日本語字幕がついた状態で観ても、やっぱり「え、なにそれ?!」だった。
個人的にはコメディにサルマン・カーンはどうかと思う(時どき出すカン高い、「ウヒッ」みたいな声がキモイ)。その点、アニル・カプールは素晴らしい。個人的にあの下ぶくれたヒゲヅラが好きなのか、単にたくさん観ているからなのか、画面に映るだけでホッとする。「今夜は俺に歌わせろ」だったっけか……並みいる無駄に豪華な俳優陣(マジに豪華な人もカメオで登場!!)のなか、結局作品の最もおいしいところをさらっていくのも、アニル・カプールなのだった。びーうぃー なんばるわーん!!
ところで、インド映画では夫婦祭(カルワチョート)のネタをよく見かける(ネタとして使いやすいからだろうか)が、見るたび面白い風習だなあ、と思う。今でもインドの奥様方は旦那の長寿を祈って一日断食をするのだろうか。
『The HERO』 (未見:プロジェクタ上映/DVD)
DVDのプロジェクタ上映だし、座布団を忘れたのでケツは痛いし、何よりも妻の具合が心配。お土産DVDは本作を選択したので、帰宅。家路の飯田橋で高はしの中華そばを喰らう。
松岡女史のお話では、製作費約5億ルピーで、興行成績は2〜3億ルピーと、底抜け超大作の予感。DVDの到着が楽しみである。
次回以降に期待すること
DVD発売記念の2作品はともかくも、『ラジュー』はフィルムで上映して欲しかった。今後も、旧作であればなおのこと、フィルムで上映してもらいたい。公共施設のホールの硬い椅子に座ってプロジェクタ上映のDVDを休憩時間無しに観るんだったら自宅で観たほうが快適だ。まあ、自宅だとインド方面の方がたと一緒に観る、という楽しい体験はできないわけだが、それでも、ねえ。