「むずかしく考えることはない」と、偉そうに葉巻を振りまわしながら、トレヴィラヌスはいった。「ガリラヤの太守がじつにみごとなサファイアを持っていることは、みんなが知っている。何者かがそれを盗むつもりで、間違ってここへ入ったんだ。ヤルモリンスキーが起きていたので、泥棒は殺さざるをえなかった。どうだね、これで?」「そのとおりかもしれません。しかし、おもしろくはないですね」と、レンロットは答えた。 J.L.ボルヘス『死とコンパス』(『伝奇集』収録)
妻が前の前の前の前の職場の引越を手伝いに行った帰りに錦糸町で合流。昼間もガースの『殺人マニア宣言』などを調達にアルカキットのくまざわ書店に行ったのだが。店は土曜の夜だというのに客の回転が早く、空いている。豆腐サラダ、ユッケ、カルビコムタンスープ、プルコギ、チヂミ。ここのチヂミはいつ食べても美味い。ユッケはちょっと甘かった。