2003-05-30(Fri) [長年日記]
■1 TortoiseCVSのマスコットはリクガメなのだが
Windows系エクスプローラにCVS対応の拡張を施すソフトなのだろうか。Windows系ユーザにはあまり優しくないWinCVSよりは使い易そうな気もする。ソフトの名前が「リクガメCVS」すばらしい(なんでリクガメなのかよくわからんのだが)。けれど、マスコットのチャーリーくんが……全然カワイクなくて哀しい。ノコノコ風。Tシャツもあるんだけど、ねえ。あと、緑色のリクガメはいないと思います。たぶん。
プロジェクトマスコットでカメといえば他にはKAME project。このカメはカワイイんだけど、Unfortunately, ウミガメなのだ。IPv6対応でウサギとカメなら、そのカメはヘルマンリクガメ(という説が有力)であってほしかったのだが。
■2 日経ソフトウェア創刊5周年記念セミナー
Matzキタ━━━━(゜∀゜)━━━━ッ!!! 否、私が勝手に行っただけだった。内容はcapsctrldays参照。議事録作成のニガテな私は便益を享受するのみである。
印象としては時どき、そして後半ちょっと盛り上がりそうになったのだが、全般的に進行がグズグズで台無し。司会進行って大事だな。司会であるところの日経ソフトウェア編集長が「テーマ*1はどうでもいい」とかヌかしているのに、まつもとさんだけきちんとそのテーマに沿ってオチをつけているってのはどーなのよ。
司会の悪口書いても後ろ向きだしな:
- まつもとさん曰く、Rubyは「人類全体の幸福の総量の増加に貢献するための実装(のごく一部分)*2」と。司会はなんでそこを流すのか。もっと突っ込めよ。
- 原田さんが「職業プログラマ」という言葉を幾分ネガティブな文脈で使っていた。そうなのか……私は少し誇りを持っていたのだけれど。
- 原田さんがStrutsとSunの関係についてちょっと言及していたけれど、そこは啓蒙の意味もこめてもう少し補足してあげてもよかったと思うのだが。ニッポンのSIの現場にはJ2EEフレームワーク市場という奇怪なシロモノが存在してるんだしさ。
- 齋藤さんみたいな人は個人的にはおなかいっぱいです。
箇条書きにしても司会の悪口含有率が高い……。
二次コメント
日本を代表するスーパーハッカーまつもとさんのような人がめちゃくちゃ高いお金をもらってくれないと、下の人の給料に影響が出てくるんじゃないかと思うんです。
これには同意。後続の裾野の拡大と結果としての底上げを考慮に入れると、ゴッホじゃなく手塚治虫*3になっちゃう可能性もある。余計な心配でしかないけど。
■3 『会社はこれからどうなるのか』
パネルが終わってコーヒーを飲みながら色いろ考えてはみた。巧く考えをまとめられないので、岩井克人(久しく読んでない)の標題書を青山ブックセンターで捕獲。まあ、実際のところは「オレはこれからどうなるのか」といった趣ではある。
なんでこの書籍になったのか。自分なりの論理的思考の帰結だったはずなのだが、過程は『8Mile』を観たら忘却してしまった。
■4 『8 Mile』@錦糸町楽天地シネマ8
ちょっと早く帰宅できたのでレイトショーへ。「ロッキー」が憑依したかの如き町山智浩の筆に涙した角谷家としては見逃せないこの一本。「アカデミー賞主題歌部門受賞」って、映画と直接関係ねーじゃん、などと思っていた私が浅はかだった。映画は観るんじゃない、映画になるんだ。