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角谷HTML化計画

「むずかしく考えることはない」と、偉そうに葉巻を振りまわしながら、トレヴィラヌスはいった。「ガリラヤの太守がじつにみごとなサファイアを持っていることは、みんなが知っている。何者かがそれを盗むつもりで、間違ってここへ入ったんだ。ヤルモリンスキーが起きていたので、泥棒は殺さざるをえなかった。どうだね、これで?」
「そのとおりかもしれません。しかし、おもしろくはないですね」と、レンロットは答えた。
J.L.ボルヘス『死とコンパス』(『伝奇集』収録)

2004-12-21(Tue) KentB祭 [Edit]

■1 『Eclipseプラグイン開発』 『Eclipseプラグイン開発』

E.GammaとKentBによる『Eclipseにできること』こと『Contributing To Eclipse』が『Eclipseプラグイン開発』と身も蓋もない邦題と、ソフトバンクな装丁で登場。さはいえ、副題は「デザインパターン×テスト駆動開発」と良い。とても良い。本書は、Eclipseプラグイン開発の庇を借りて母屋を乗っ取るパターンとTDDについての書籍なのだから。ワカル?

2004/12/22追記: 邦訳はEclipse3.0.x対応

です。書籍の帯にも書いてあるけど。

3.1のリリース計画も出ている今となっては、賞味期限が切れる前に味わっておいたほうが良いと思う。

ただ、賞味期限とはいっても『Contributing To Eclipse』(CtE)の価値(Values)、原則(Principles)、実践(Practices)の3要素のうち、その価値と原則はバージョンが上がったとしても色褪せることはない。とはいえ、せっかく対価を払うならば、実践も味わいたいのが人の道。

原著の実習修了挫折までの記録

PDEのテスト用フレームワークがステートベースで、当時使っていたマシンが非力すぎてフィードバックループが長くなってしまい、挫折してしまった:

こんかいは最後まで実習をこなしたい。

■2 『Extreme Programming Explained: Embrace Change(2nd Ed.)』 『Extreme Programming Explained: Embrace Change(2nd Ed.)』

少し前に到着したので、少しずつ読み進めている。ForewordでE.Gammaが「ほとんど書き直しじゃねーか!!」とツッコミを入れているのだが、その通り。XP 5 years after な世界が展開されている。

ビジョンのある本というものは1行目からして気合いが違う、というか2行目以降最終ページまですべて、1行目の補足である。壮大。引用しておこう:

Extreme Programming(XP) is about social change.

XPとはプログラミングの手法でもなければ方法論でもない。XPとはsocial change——社会的変化、すなわち自分じしんと、自分と他人との関係性、さらに組織じしんと、人と組織、組織と組織の関係性についての「変化」について扱ったものなのだ。ワカル?

こんかいはコーチの読書法をパクって、黄色い蛍光ペンと青色ボールペンでぐりぐりやりながら読み進めている。ぐりぐり。

なお、小耳に挟んだところでは、邦訳は例によって例のごとくだそうなので、頑張って原著で読むことをオススメしておく。

■3Kent B, Developer Testing

児玉サヌールさんのところ経由(403Forbiddrnなので元ネタエントリ確認できず)。

本日のツッコミ(全7件) [ツッコミを入れる]

Before...

ogino. [ピxxンに山のようにご意見させていただくべきなのでしょうか...。]

keis [はじめまして、杉本です。1st Ed. で思いましたが Kent Beckさんの英語は結構難しいので、良い翻訳が欲し..]

かくたに [あー。日記のツッコミ欄で不穏当な発言は御遠慮ください(w]

かくたに [あと、最近のKentBは相対的に読みやすくなってるような。何をテストに書くのか? Emotionを書くのだ」みたいな..]

まさたか [いっしょにKijimuna3つくりませんか]


2005-12-21(Wed) [Edit]

■1 翻訳:「テスト駆動開発についての新しい考えかた」

KKDさんが、少し前から着手していた、Dave Astelsによる記事、"A NEW LOOK AT TEST-DRIVEN DEVELOPMENT"の翻訳を公開した。もうちょっと訳を揉んでからでもよかったんじゃないかなあ、と思う。しっくりこない訳語もあるし。なので、皆さんも是非フィードバックして議論に参加して欲しいです。

ちなみにDave Astelsは『Test Driven Development: A Practical Guide』の著者。

あわせて読みたい:「RSpecを使おう

RubyによるBDDフレームワーク実装である、RSpecのチュートリアルの拙訳です。もう少しすると、この文書はobsoleteになります。たぶん。

BDDフレームワークの実装について

あとで書く。

本日のツッコミ(全3件) [ツッコミを入れる]

かけだ [をを、タイトルを訳すの忘れてた。]

かくたに [そういえば、もはや「Behaviour Driven Developmentについての初の記事」じゃないっすよ(w ..]

TrackBack [http://idm.s9.xrea.com/ratio/2005/12/22/000320.html ratio ..]


2006-12-21(Thu) イベント自体は昨日だった…… [Edit]

■1 『 オブジェクト指向入門 第2版 原則・コンセプト: 本: バートランド・メイヤー,酒匂 寛』 オブジェクト倶楽部2006クリスマスイベントでTDDとRSpecについて話をしました

ご来場いただいた皆さま、ありがとうございました。セッション資料はあとでサーバに置きます。 サーバに置きました。今回は反省がいっぱいだ。自分の戸惑いをプレゼンテーションしてしまった。講演後にフィードバックいただいた皆さんに感謝します。またどこかでBDDとかRSpecの話をできる機会があれば、そこに活かしたいと思います。あと、咳さんの疑問に答えられるようになりたい。メイヤーの第2版はまだか。

今回のライトニングークスで、私にとってのベストトークはid:vestigeの人(黒いMacBookの画面を書画カメラに写す新たなプレゼン技法の誕生)。夏の大森さんのトークと同じぐらい好きだな。心が震える。

(あとで書く)

毎度わかりづらいTrackBackのURLはこちら:

http://www.objectclub.jp/event/2006christmas/comment.html/ping


■2 日本かずひこの送別会壮行会

幹事はid:thata(感謝!)。豪華な顔ぶれ。"TOPエンジニア"が2人も登場した!(今日は3人の"TOPエンジニア"に会えた。スタンプラリーとかないのかな)。かずひこさんの今後ますますのご活躍に期待しております。オープンソースは愛だ

WEB+DB PRESS Vol.36(WEB+DB PRESS編集部) TOPエンジニアのリスト

『WEB+DB PRESS Vol.36』に載ってます。今号でかっくんに言及されている件について、あとで書く。

そうそう、壮行会壮行会

その単語が出てこなかった。

Tags: Ruby

■3 「クは駆動のク〜Developer TestingとBDD〜」セッション資料

置いときます。181枚あるのでめくるのが面倒だと思います。文章に起こしたらるびまに載せてもらえるかな。

PDFは下記URLまたはslideshare.netのダウンロードからどうぞ:

http://kakutani.com/articles/d_is_for_driven.pdf

会場の参加者からのKPTを転載:

KEEP
  • 最初にまとめ
  • プレゼンのテンポ(リズム)がステキでした
  • BDD知りませんでした。試してみたいと思いました。考え方はとっても良さそう
  • そのまんま書けるよろこび
  • かくたにさんの「間」で聞くからこそ伝わってくるものがあると感じました
PROBLEM
  • 実行デモの字が小さすぎて見えなかった。
  • BDDフレームワークにPyUnitXがない。
  • テスト(TDD)とBDDの違いがよくわりませんでした。勉強します。
  • Pythonにもフレームワークほしい!
  • Bがやっぱりわかりません
TRY
  • えらい人のセリフもいいけど、角谷さんの魂のさけびをもっと聞きたかった。TDD→BDDでどれぐらい幸せになったのか、とかね。(かずひこさん)

あとは参加者アンケートのフィードバックか……読むのが怖い。清水川さんはPyUnitXを使ってください(w

本日のツッコミ(全14件) [ツッコミを入れる]

Before...

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2007-12-21(Fri) [Edit]

■1 オブジェクト倶楽部クリスマスイベント2007

無料にしたり、1トラックにしたり、と幾つかチャレンジがあったけれども、つつがなく開催できてほんとうによかった。スタッフの皆さんお疲れさまでした。参加いただいた皆さま、ありがとうございました。

  • 今回やったこと:各種企画の煽り。総合司会。トラックバックページの再実装。
  • 今回やらなかったこと(できなかったこと): ライトニングトークスへの参加。
  • 今回気づいたこと: コミュニティとしての立ち位置を(私は)確認できた。オブジェクト倶楽部のイベントでは自分たちの周囲で当たり前だと思っていることや、確信していること、気づいたことを、敢えて口に出していくことが大事だ。新しいことをアオったり、ギョーカイ的に流行していることを追う必要はない。

実装し直したのと、今後の運営や企画に活かしたいので、是非ぜひトラックバックをお寄せくださいw

(プログラムについての感想などは、あとで書く)。


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