2003-10-26(Sun) [Edit]
■1 ナマステインディア2003@築地本願寺
しばらく行かない間に、すっかり築地本願寺で開催されるようになっていた。会場にてBryceに白馬のお土産をいただく。ごちそうさまである。
マサラ・ドーサ(カレー?を、南インドの米粉のクレープみたいなのとココナッツ・チャツネで食べる)や、サモサ、タンドリーチキンを食べ、キングフィッシャーを呑む。妻はひよこ豆のカレーを食べていた。 ステージでは歌と踊りの催しもの。ダンスマスターがノリノリで目に楽しい。
■2 iMac(M9168J/A)
G4/1.25GHzの17インチ。これに512MBを足すのが予算的に限界。G5を買う力と勢いは無いのだった。妻のボンダイブルーな初代iMacの後継機、という位置付け。
とはいってもスポンサーは私なので、今回はアカウントを作って管理者権限も設定してもらう。Pantherへのアップグレードは既にFAX済み。到着したら私もこっちに引っ越そうかな。
Up-To-Dateプログラムのひとは後回し
11月も中旬頃にならないと届かないのかー。
2005-10-26(Wed) [Edit]
■1 Summer of Codeと須藤さんとSubversionのRuby bindings
Google主催のSummer of Codeの結果が発表されている。リスト中のSubversionプロジェクトのところに我らがRabbitの中の人であらせられる須藤さんのお名前が(唯一の日本人?):
Kouhei Sutou Full Ruby bindings http://svn.collab.net/repos/svn/trunk/subversion/bindings/swig/ruby/
名前ももちろんだけれども仕事に注目。SubversionのFull Ruby bindings。繰り返す。SubversionのFull Ruby bindings。お疲れさまでした。一般Debianユーザはいつから使えるんだろう。
「シャイな」ご本人に代わって晒してみた。KOF2005でもRuby-GNOME2のセッションを担当されたりと、大活躍ですな。
2005/10/28追記: 須藤さんの呼称をどうすべきかスラドで揉めている件について
2006-10-26(Thu) [Edit]
■1 『 パターンによるソフトウェア構成管理』
marsさんとこ経由。翔泳社えらい!!!! 『達人プログラマー以下略』(ASCIIのほう)のバージョン管理編に挙がっている参考文献のなかで唯一、邦訳が存在しておらず、ごく一部では邦訳が強く望まれていた一冊。わー。日本語で読めるんだー。
読むべきは「ブランチやマージってどうやって運用したらいいんだろ?」って思ってる人.
同意です。Subversionへの言及がなくても、読む価値があると私は思う。
■2 「test 時に sqlite3 のオンメモリーDBを使う」をちょっとイジってみた
memory_test_fix pluginでsqlite3をインメモリにしてテストをブン回すのがお気に入りなんだけど、migrationのメッセージが毎回出力されて鬱陶しいなあ、と思っていたらセカちゃんがそれを抑制する方法を書いてくれたけれども、これだと何にも出なくなってちょっと不安だからdatabase.ymlで設定できるようにしてみた:
memory_test_fix.rb
# MemoryTestFix def in_memory_database? ENV["RAILS_ENV"] == "test" and ActiveRecord::Base.connection.class == ActiveRecord::ConnectionAdapters::SQLiteAdapter and Rails::Configuration.new.database_configuration['test']['database'] == ':memory:' end def verbosity Rails::Configuration.new.database_configuration['test']['verbosity'] end def inform_using_in_memory puts "Creating sqlite in memory database" end if in_memory_database? load_schema = lambda { load "#{RAILS_ROOT}/db/schema.rb" # use db agnostic schema by default # ActiveRecord::Migrator.up('db/migrate') # use migrations } case verbosity when "silent" silence_stream(STDOUT, &load_schema) when "quiet" inform_using_in_memory silence_stream(STDOUT, &load_schema) else inform_using_in_memory load_schema.call end end
で、database.yml に設定を書く:
インメモリだよん、のメッセージだけ出す
test: adapter: sqlite3 database: ":memory:" verbosity: quiet
とか
セカちゃん式(何も出ない)
test: adapter: sqlite3 database: ":memory:" verbosity: silent
追記
quietとsilentを逆にした(Rakeのオプションに合わせた)。英語むつかしい。
2006/10/28追記
(quietとsilentの間違いの意図を酌んでもらって)本家にcommitされた。わーい。Rev.133以降なら上の設定が有効になる。
2008-10-26(Sun) [Edit]
■1 わたしとRuby札幌
確か始まりは、RubyKaigi2007の当日スタッフへの応募メールだったと思う。札幌から2人の若者が応募してきた。「こういう人たちは放っといても来そうだし、チケット買えなかったら可哀想だから、ついでに手伝ってもらおう」。そんな軽い気持ちで私は彼らに当日スタッフをお願いした。彼らが友人同士だということも知らなかった。
会場準備の日にやってきた彼らは、一人は誠実そうな青年で、もう一人はベイビーフェイスのハンサムな若者だった。若いほうのハンサム・ガイは東京での宿はインターネット喫茶だという。ネカフェ難民じゃねえか……。
なんだか異様によく働くふたりは、(たしかid:ogijunのおかげで)「伝説の」Dave Thomasの基調講演を目の当たりにできたのだったと思う。「沢山の人々がこのコミュニティにやってくる。彼らを迎え入れて、我々のやりかたを見せてあげるんだ。『Ruby道』を」――私のようなRuby厨の心臓を貫いたDaveのメッセージは、間違いなく彼らの心臓も射貫いたのだろう。「ぼくらはぼくらの街の札幌で、Rubyの楽しさを伝えたいんです」たしか、snoozer05というidのほうの青年がそんなことを言い残して、彼らは北の大地へと帰っていった。「北海道でRuby道とか……誰がうまいこと言えと……」そんな軽口を叩いたかもしれない。
彼らが札幌に戻ってしばらくすると、Ustream.tvがローンチした。いち早くUstream.tvに注目した彼らは、自分たちの勉強会を配信し始め、ものすごい勢いで道外との距離を縮めはじめた。彼らの配信活動の積み重ねは、とうとう太平洋の真ん中に居ながらにして「札幌に行ってきた」と言わしめるほどになった。
彼らが配信している様子などを通じて、どうやら「Ruby札幌」にはRubyKaigi2007に来た彼ら以外にも仲間がいるらしいことが私にはわかった。そして、年が明けて2008年2月。JPUGとの合同イベントに呼ばれたときに、山と刺身の積まれた舟盛りを前にしながら、snoozer05が言った。「今回はかくたにさんに来てもらえたので、次は咳さんとartonさんを札幌に呼びたいんです」。また、こうも言っていたと思う。「僕らが体験したRubyKaigiを、札幌のみんなにも体験してもらいたいんです」と。
かくして、時は流れて――といってもほんの8ヶ月程度なのだが――10月25日。快晴だが少し肌寒い土曜日。北海道庁のほど近く、北大植物園の向かいの建物にartonさんと咳さんがいた。
札幌Ruby会議01。参加していた人数は全部で70名ほどだったろうか。しかし、Ustream.tvのFlashの画面の向こうにはさらに70名ほどの人たちが居たようだ。RubyKaigi2007にやってきて、札幌でRubyKaigiをやりたい、と言っていた彼らのつくりあげたRegional RubyKaigiの雰囲気は、驚くほど最初のRubyKaigi、つまり2006年にお台場で開催したRubyKaigi2006の空気に似ていた。この共通点は何も「どちらもtDiaryの発表があったから」ということだけに限らない。
多すぎない人数。あたたかく迎えられているというリラックスした雰囲気と、そこに同居する緊張感。初々しさ。わくわくする感じ。発表者それぞれが持ち味を発揮しながら、聴衆も段々とそれに応えられるようになっていく。徐々に熱くなっていく会場の空気。なんだか、とても懐かしかった。慌ててつけくわえておくと、自分がDHHだというつもりは毛頭ない。
たしかに、札幌Ruby会議01は「お客さん講演がメインで、Ruby会議札幌出張版という感じだった」かもしれない。でも今回ばかりはそれが「Ruby札幌」という旗印に集まっていた彼らの目指したところだったんだと思う。「発表者と聴衆とスタッフというようにはっきり別れて...壁をつくって」でもやりたかったことなのだと思う。「札幌でRubyKaigiを実装する」ということがいまのRuby札幌に必要なことだったのだと思う。そして、その試みは成功したと思う。
しかし、繰り返しになるが、やはりそれは「札幌Ruby会議」ではなかったと思う。だが、これが最後ではない。札幌Ruby会議01のクロージングでは、東京でも明言していない(と思う)「札幌Ruby会議02」開催宣言がsnoozer05から出された。思うに、次こそが札幌Ruby会議が札幌Ruby会議になるべき時だ。「札幌じゃなきゃいけない意味とはなんなのか」、それが問われる。そしておそらくそれは今回よりも難しい問題設定になるだろう。
だが、希望はある。札幌Ruby会議01に参加された皆さんは、日本Rubyの会会長こと高橋征義さんのライトニングトークは聞かれただろうか。今回の高橋さんのトークは神がかっていた。個人的には「日本Rubyの会設立について」以来の衝撃を受けた(後日アップロードされるらしいニコニコ動画の録画であの空気は伝わるのだろうか)。「札幌という場所でRubyとかかわること」。今回の札幌Ruby会議01の基調講演は、間違いなく高橋さんのトークだったと思う。高橋さんの真摯なメッセージが、札幌の皆さんに一人でも多く伝わることを願ってやまない。
高橋さん御本人は「結局肝心なことは何も語っていないような気もします」と書いているが、それでも、Webキャリアのインタビュー(前編)(後編)はあわせて読みたい。
……だいぶ話がそれてしまったけれど、乱暴にまとめると、今回の札幌Ruby会議01は、Ruby札幌にとって一つの到達点だったと思うし、それに相応しい素晴しいイベントだったと思う。つつがなく全プログラムを終了することができてよかったです。お疲れさまでした。お世話になりました。ありがとうございます。
たぶん札幌にも新しい人々が、あなたたちのコミュニティにやってくるでしょう。彼らを迎え入れて、あなたたちのやり方を見せてあげてください。仲間と一緒に物事を進めていくことの楽しさを。辛いことを分かちあうことで乗り切る踏ん張りを。ネットに価値があるのは、ネットがつなぐ両端にいる人に価値があるからだということを。札幌から、Rubyへの愛とともに。Ruby札幌の今後ますますの活躍を期待しています。フォースと共にあれ。
札幌Ruby会議01基調講演: 札幌でRuby1.9を使うということ(高橋征義)
ニコニコ動画のアカウントが無い方はRubyKaigi日記からどうぞ。
○ noritada [>一般Debianユーザはいつから使える stableではetchのリリースを待たないといけないと思います。 uns..]
○ かくたに [わー、ありがとうございます。sidに入ってくると嬉しいです。こういうことが自分でできるようになれば一人前の"デビるま..]