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Webサイトとは「つい、うっかりの存在論」である

角谷HTML化計画

「むずかしく考えることはない」と、偉そうに葉巻を振りまわしながら、トレヴィラヌスはいった。「ガリラヤの太守がじつにみごとなサファイアを持っていることは、みんなが知っている。何者かがそれを盗むつもりで、間違ってここへ入ったんだ。ヤルモリンスキーが起きていたので、泥棒は殺さざるをえなかった。どうだね、これで?」
「そのとおりかもしれません。しかし、おもしろくはないですね」と、レンロットは答えた。
J.L.ボルヘス『死とコンパス』(『伝奇集』収録)

2009-07-09(Thu) [長年日記]

■1 パターン、Wiki、XP ~時を超えた創造の原則 (WEB+DB PRESS plusシリーズ)(江渡 浩一郎) 『パターン、Wiki、XP』刊行記念ジュンク堂トークセッションを盛況のうちに終えることができました

id:etoさんの著作の刊行をダシに、KKDと好き勝手しゃべってどこまで行けるかという企画におつきあいいただきありがとうございました。トークセッションを通じて「生成的(Generative)」であることの実例を示せたと思います。刺激的/ほらステキ/見える世界がきらめくわ……

ソフトウェアもあんなふうにつくれるともっと世界が豊かになるのではないかというのがいまの自分の関心ごと。そこまでの課題は山盛りなのですが。技術はもちろん、組織とか経済ーー金銭的価値の流れかたとか人と人との関わりかたとか。人生、宇宙、すべての答えはすでに出ているわけだから、重要なのは問い続けることなのだ。私は偉大な質問になりたい。世界をいきいきさせるのも大変だね。

トークセッションできちんと場のセンターを保ち続けてくれたid:etoさん、現場まで足を運んでいただいた皆さま、Ustream.tv越しに視聴いただいた皆さま、ジュンク堂書店で書籍を購入いただいた皆さま(書店は書籍を買うところです!)、さまざまなにお気遣いいただいた担当編集のイナオさん、中継を担当いただいたgihyo.jpの高橋さん、直前まで配置や蛍光灯の抜き差しにご協力いただいたジュンク堂書店の喫茶スタッフの皆さん、開始直前になっても延々と事前にお伝えしていたのと全然違う書籍のリクエストを出し続ける私のお願いに俊敏に応じ続けていただいた長田さんとフロア担当の皆さん、いつもどおりだった懸田さん、2次会でいろんなヒントをくださった皆さん、私の普段の電波な言動を生温かく見守ってくれている勤務先の同僚のみんな、イッパイイッパイの私をいつも助けてくれてる家族に感謝します。ありがとうございました。

で。本書関連のイベントはまだもう少し続きます(これは以前にお知らせしました。だんだん本書のヤバさが広がりつつあるので、興味を持たれているかたは早めに参加登録をしたほうがいいですよ。ざんねんながら、来週都内で開催されるという噂の「変革への期待と決意を一望できる場所」に行けるチケットはSOLD OUTですが。

それにしても単著もないのにジュンク堂書店でのトークセッションへの登壇回数はこれで、池袋店で3回、札幌店で1回の合計4回。ひょっとしたらプログラマとしてはかなり多かったりする? 私より多いひとって誰だろう……。


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