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角谷HTML化計画

「むずかしく考えることはない」と、偉そうに葉巻を振りまわしながら、トレヴィラヌスはいった。「ガリラヤの太守がじつにみごとなサファイアを持っていることは、みんなが知っている。何者かがそれを盗むつもりで、間違ってここへ入ったんだ。ヤルモリンスキーが起きていたので、泥棒は殺さざるをえなかった。どうだね、これで?」
「そのとおりかもしれません。しかし、おもしろくはないですね」と、レンロットは答えた。
J.L.ボルヘス『死とコンパス』(『伝奇集』収録)

2009-02-18(Wed) [長年日記]

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■<%=sn number %> <%=flickr_left '3291333853' %> 『The Nature of Order』を全巻揃えた

(この日記は3/2に書きました)

クリストファー・アレグザンダーの最近の仕事、『The Nature of Order』(秩序の本質)の全4巻をコンプリートした(主にAmazon.co.ukで)。サブタイトルは「An Essay on the Art of Building and the Nature of the Universe」。「建築のわざと森羅万象の本質について」って、エッセイで語るには壮大すぎると思うのだが、筋金入りの中学2年生(厨二歴30年)はそれをやってのけてしまうのであった。

版型もデカくて存在感がすごい。比較のためにKeynote'09のリモコンと並べて撮影してみた。

各巻のタイトルも邪気眼全開。これは読みごたえがありすぎる。

The Phenomenon of Life: The Nature of Order, Book 1: An Essay of the Art of Building and the Nature of the Universe(Christopher Alexander) 『The Phenomenon of Life』(The Nature of Order, Book 1)

「生命のあらわれ」。価値記述にとって生命は「度合い」である。テーマは「全体性(全一性)」で、全一性の備える15の特性とか出てくるけど、そんなのはほんの始まりにすぎないっぽい。

The Process of Creating Life: The Nature of Order, Book 2: An Essay of the Art of Building and the Nature of the Universe(Christopher Alexander) 『 The Process of Creating Life』(The Nature of Order, Book 2)

「生命をうみだすプロセス」。パターンやパターンランゲージ以降のアレグザンダーはプロセスを重視していると小耳に挟みました。構造保存変換がフィーチャされているのが本巻。

A Vision of a Living World: The Nature of Order, Book 3: An Essay of the Art of Building and the Nature of the Universe(Christopher Alexander) 『A Vision Of A Living World』(The Nature of Order, Book 3)

「いきいきとした世界のビジョン」。厚い。

The Luminous Ground: The Nature of Order, Book 4: An Essay of the Art of Building and the Nature of the Universe(Christopher Alexander) 『The Luminous Ground』(The Nature of Order, Book 4)

「輝ける大地」? すごく……邪気眼です……。

いつかこの中身について語れるようになるべく精進したいと思います。


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