2008-10-30(Thu) [長年日記]
■1 ファンクション倶楽部2008秋イベント ~lambda the world~の動画を公開しました
オブジェクト倶楽部2008秋イベントでもあったもの、でUstream.tvでの配信を担当しました。当日の動画をニコニコ動画にアップロードしたのでお報せします。ust担当としての感想などはあとで書く書いた。
『手探りの私にも少しわかる気がしてる関数型言語』三村益隆, 発表資料
『Lisp創世に見るプログラマの価値』森田秀幸, 発表資料
『Arrowのはなし』西川仁,発表資料
LT『Rubyistのための(Lisp)入門』吉田裕美,発表資料
LT『GaUnit』須藤功平,発表資料
LT『関数型オブジェクト指向言語Scala入門』牛尾剛&羽生田栄一
LT『僕の見た関数型言語』ヨシオリ
■2 ファンクション倶楽部のイベント会場と配信の装備
上のエントリで動画公開をアナウンスしたファンクション倶楽部の装備について簡単にまとめておきます。今回は (car (cdr '(y a))) という居酒屋での開催だったため、勉強会やミニカンファレンスを行うための設備は一切なし。すべて自分たちで調達するしかなく、各方面に大変お世話になりました。
いつも色んなイベントでUstream.tv経由の配信や後日公開される動画にお世話になっているので、自分もいちど配信をやってみたいと思っていた(録画だけは何度かやってる)。そこで今回の配信に挑戦してみた結論としては、おまえらはもっと配信担当に感謝すべき。
会場設営用ハードウェア
- 60インチの自立式携帯型ロールスクリーンは、EPSONのELPSC07。技術評論社さんのご厚意に甘えてお借りしました。
- 勤務先の会議室のプロジェクター。
- いつもは福井本社とTV会議するために使っているマイク。
- おなじくマイクアンプ(AT-MA2)。
- オフィスのフロアに転がっていたPC用の外部スピーカー(劣悪だったなあ)。
配信用ハードウェア
- まず、Mac。たしかにこれ1台あればなんとかなる。札幌Ruby会議01でcojiさんが言った通りだった。「新しい MacBook を買って勉強会の動画を配信しましょう!」
- 現場にはネット接続が無かったので、@chiba777のイー・モバイルを借りた。
- カメラは、息子が生まれた頃に安売りしてたので買った、CanonのFV M100。
- ケーブルは、DVカメラとMacの接続にIEEE1394、マイクアンプからラインへの接続にRCA型ピンジャックをステレオミニプラグの変換ケーブルを使った。
配信用ソフトウェア
たぶん定番だと思うものでなんとかなった:
- CamTwist。PinP(Picture in Pictureのことらしい。2画面合成するやつ)するのに使った。カメラは、上述のDVカメラでスクリーンを撮ってメインに、MacBook ProのiSightで講演者っぽいところを写しているものをサブにした。iSightのカメラにはときどき作業している自分のツラが映り込んでいた。修行が足りない。
- soundflower。iTunesから出る音と、ラインに接続したマイクの音声とをまとめるのに使った。最初はどうしたらいいのか皆目見当がつかなかったのだけど、LineInと組み合わせたらできた。
- さらに今回はMacが現場でのスピーカーアンプも兼ねていたので、Ustream.tvに音声を載せる以外にもモニター用の音声出力先が必要だった。これもやり方がわからなかったのだけれど、LineInをコピーしてrename、2つ起動してsoundflowerでまとめた音声をヘッドホン端子側にも出力するようにしたらできた。
配信、録画と公開
- 配信は、Ustream.tvで。
- 録画も、基本的にはUstream.tvの録画機能を利用。バックアップ目的で、DVカメラでもLPモードで録画しておいた(こちらの音声はカメラのもの)。
- Ustream.tvのflvをffmpegを使ってmp4に変換するのは、cojiさんのust2smile.rbを使えば超簡単。
- LTの動画は、全部まとめて録画しておいて、mp4に変換した後にトーカーごとにファイルを分割した。分割にはQuickTime Proを使った。分割するだけならiMovieよりQT Proのほうが手軽で簡単だと思う。これもcojiさんのエントリを参考にした(今回は変換は終わってるので、切り出して保存するだけ。
- あとはニコ動にアップロードすればOK
- 配信の音声はマイクからのライン入力を使ったので、ひょっとするとustのほうが音はよかったかも。現場ではスピーカーが劣悪だったので。
- 映像はデフォルトの11fpsにしてたんだけど、LTでは映像が遅れていた。cojiさんは5fpsぐらいにしてるとIRCで誰かに教えてもらった。なるほどね。録画ではなんともないみたいなので、このへんはどうなんだろう。
配信から公開までのノウハウは、札幌Ruby会議01のcojiさんのLTを通じて知った。coji++
感想など
今回はミムラくんの発表の途中で一度イーモバの接続が切れたので、彼の発表だけテープからサルベージした。イーモバが切れたのはこのときだけで、あとはずっと安定してた。
ほんとうはTechTalk.jpへの敬意を表して、拙いながらも配信・公開までこぎつけられた結果としての動画公開アナウンスもtechtalk.jpでやりたかった――のだけど、Movable Typeの使い方がまったくわからず、即刻諦めてしまった。ざんねん。
まとめると、いまや配信と録画が公開されることが空気のように期待されるIT勉強会やカンファレンスだけれども、気は遣うし作業も(自動化できる部分はあるにしても)それなりにあるので、やっぱり大変です。みんなもっと配信作業を担ってくれる人たちに感謝しよう ><
でも、やってみると面白いのは確かで、配信好きをこじらせると以下のようなブースになってしまう気持ちが少しだけわかる気がした。
(写真はcocooooooon撮影のものを借りた) また機会があったらやってみたい。
お疲れさまです!<br>発表資料はここに置いておきました。<br>http://pub.cozmixng.org/~kou/archives/function-club2008/
配信・録画お疲れさまです!<br>ちなみに、新 MacBook には1394ポートが無いので、DVカメラを接続できなかったりします。