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Webサイトとは「つい、うっかりの存在論」である

角谷HTML化計画

「むずかしく考えることはない」と、偉そうに葉巻を振りまわしながら、トレヴィラヌスはいった。「ガリラヤの太守がじつにみごとなサファイアを持っていることは、みんなが知っている。何者かがそれを盗むつもりで、間違ってここへ入ったんだ。ヤルモリンスキーが起きていたので、泥棒は殺さざるをえなかった。どうだね、これで?」
「そのとおりかもしれません。しかし、おもしろくはないですね」と、レンロットは答えた。
J.L.ボルヘス『死とコンパス』(『伝奇集』収録)

2007-12-18(Tue) [長年日記]

■1 North wind that made the Viking RejectTalks 2007で話しません

資料の完成が間に合う気がしない。ネタ的にもkoicと若干カブりそうだし(といってもオブジェクト指向がテーマのLTだから、これは八つ当り)。実はこのネタのために、スキャナもついてたのでプリンタを6年ぶりぐらいに新調(PIXUS MP610)していたんだけど。何にせよ、悪いのは私じしん。

オブジェクト倶楽部が原点であるオブジェクト指向に回帰するなら、私も原点(笑)である「ジャヴァの奇妙な冒険」に帰ってみようかと思っていたのだった。今週金曜日のオブジェクト倶楽部のイベントは「北欧」と「オブジェクト指向」で話せる最初で最後の機会だったのかもなあ。

以上、自戒をこめて。

■2 Rubyを256倍使うための本 網道編(ただ ただし/arton) 原点つながり:『 Rubyを256倍使うための本 網道編』

今日、思うところあって『 Rubyを256倍使うための本 網道編』を読み返していた。「中世」以来のRuby好きの私にとって原点ともいえる一冊。

本書は、ひとことで言うと「たださんとartonさんが、前田さんや咳さんのプロダクトを使ってRubyコードを書いて楽しんでる」という奇跡のような一冊。 ここで示される「網道」は、Rubyとネットワークを使って、人と人が、人とコードとがつながる楽しさのことだ。

本書が刊行されたのは 2001年。細かいところで懐かしいものとなっているネタ(ISDNとかWindows98SEとか)はあるけれども、全編を貫く疾走感と多幸感は、RailsでRubyを知った「現代」のRubyプログラマの皆さんにも読んでもらえたらなあ。価格も手に入りやすいし、というか定価1,260円(『アジャイルプラクティス』の半額(!))。『JavaからRubyへ』でBruce Tateが語らなかった(あるいは語れなかった)「Rubyの楽しさ」がここにある。

リミッターの解除されているarton節を堪能できる印刷媒体って、256倍本シリーズだけ?(他にもあったら教えてください)。今までなんとなくタイミングを逃していて、結局著者のお二人にはまだサインをいただいてなかったんだけど、やっぱりサインしてもらおうと思った。

本日のツッコミ(全5件) [ツッコミを入れる]
kdmsnr (2007-12-19(Wed) 00:47)

うちのは2人のサイン入り!

かくたに (2007-12-19(Wed) 00:54)

そうそう。児玉さんがartonさんにもらってるのは側で見ててウラヤマーと思ってましたよ

(2007-12-19(Wed) 01:32)

ERubyとERbとDRbの本だけど、それはともかく、たださんとartonさんを読む本。RK06で宣伝したときは手応えなかったなあ‥

コウイチ (2007-12-19(Wed) 10:20)

思っているほど被らないと思いますよ。たぶん。

かくたに (2007-12-20(Thu) 12:39)

たださんにサインしてもらった。つぎはartonさんのだ!


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