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Webサイトとは「つい、うっかりの存在論」である

角谷HTML化計画

「むずかしく考えることはない」と、偉そうに葉巻を振りまわしながら、トレヴィラヌスはいった。「ガリラヤの太守がじつにみごとなサファイアを持っていることは、みんなが知っている。何者かがそれを盗むつもりで、間違ってここへ入ったんだ。ヤルモリンスキーが起きていたので、泥棒は殺さざるをえなかった。どうだね、これで?」
「そのとおりかもしれません。しかし、おもしろくはないですね」と、レンロットは答えた。
J.L.ボルヘス『死とコンパス』(『伝奇集』収録)

2007-12-05(Wed) [長年日記]

■1 アジャイルプラクティス 達人プログラマに学ぶ現場開発者の習慣(Venkat Subramaniam/Andy Hunt/木下 史彦/角谷 信太郎) Practices Of An Agile Developer: Working In The Real World (Pragmatic Programmers)(Venkat Subramaniam/Andy Hunt) 『アジャイルプラクティス 達人プログラマに学ぶ現場開発者の習慣』

同僚のfkinoと一緒に監訳した『Practices of an Agile Developer』の翻訳がオーム社(オーム社!)から出ますよオーム社から。12/22発売予定。価格も2,520円(税込)と原書よりもかなりお安くなっております。

原書は今年の Jolt AwardのBooks General(一般書籍)部門でのProductivity Winnerなので、良書であることは文字通りお墨付き。『JavaからRubyへ』に続いて、今回もPragmatic Bookshelfの書籍の翻訳に関わることができて光栄だ。しかも、原書は共著者がAndy Hunt。達人プログラマ降臨。

肝心の内容はというと、原題と邦副題どおり(つまり、素晴しいタイトルだということですな)。「ひとりのアジャイル開発者として実践すべきことがら(Practices of an Agile Developer)」を「達人プログラマに学ぶ現場開発者の習慣」として45の項目にまとめたもの(オーム社のサイトにものすごい勢いで掲載されている目次)。

ちなみに、45のプラクティスにはアジャイルな開発に欠かせない「ふりかえり(レトロスペクティブ)」が含まれていないけれども、そこはそれ。私たちには同じPragmatic Bookshelf刊の『アジャイルレトロスペクティブズ』がある(オーム社から! 児玉サヌールで!)。

私たちは本書を自信をもってオススメします。(第2版になっていささか抽象的になってしまった)『エクストリーム・プログラミング入門』を補完する、日々の現場での実践に「使える」一冊である、と。

本書が伝えたいことは、私が『WEB+DB PRESS』に連載している「アジャイル開発者の習慣〜acts_as_agile」とだいたい同じ(と、不遜にも言い切ってみる)。「Andy Huntなら1冊かかるところも、俺なら6ページだから」。

まだ作業が終わってないので(!)、とりいそぎアサマシまで。


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