2005-09-04(Sun) [長年日記]
■1 技術者・研究者のためのすぐに役立つプレゼンテーション技術
kdさん主催(GJ!)、平林純さんによるプレゼンについてのプレゼン。当日の内容とか雰囲気は以下を参照:
less is more...but, less is bore.
プレゼンテーションには2種類ある。人を動かすものと、そうでないもの。ここのところ色んな人のプレゼンを見る機会があるので、とてもとても参考になった。4時間以上に渡って200枚以上のスライドが展開されたのだけれど、例がどれもいちいち具体的なので、説得力が違う。
以下の箇条書きは個人的なメモ。平林さんが言ったとかそーゆううものではない。
- テクニカル・プレゼンは単なる「報告」ではない。聴衆に「納得」してもらう必要がある。
- 納得してもらうためにはストーリーを聴衆へと伝えなければならない。
- 「ストーリーを伝える」ためにはデータとデータを滑らかに繋がなければならない。
- データとデータの繋がりがストーリー。論理重要。
- プレゼン中の時間の使い方には2種類ある。スライドそのものを説明する時間と、ストーリーを語る時間。
- 「スライドそのもの」についての説明は聴衆とって価値を付与しない。
- プレゼンテータはわかりやすくするための手間を惜しむな。色よりも形状。立体化。
- 「手間」と思っているものはほんとうに「手間」か?
- ……You think that's air you're breathing now?
- 「聴衆へ伝える」という目的のためには手段を選ぶな。
- 動画が有効なら動画を使うべし。場合によっては3DCGだって使うぞ。
- 聴衆に対する自然な視線誘導(Zの法則)
- スライドの上手(かみて)と下手(しもて)
- 聴衆の見たいところに自分の見せたいものを置く
- レーザーポインタは使うな、というかレーザーポインタ不要なスライドを用意せよ(指し棒はOK)
- プレゼンのときは目と手が大事。
- 最後は必ず決めセリフを。
……レッシグたんのプレゼンは、「スライドは簡潔に、喋りは饒舌に」という「高橋メソッドのこころ」を踏まえつつ、動画や音楽も適宜利用していた。平林メソッドとの合わせ技でもあったわけだ。
■2 Rabbitでもできるといいな
平林さんの話を聞きながら、Rabbitにもあったらいいなーと思ったものいくつか。……こーゆう「お客さんの要望」はどこへ投げるべきなんですかね? BTS??
スライド表示を一時的に無効にする
PowerPointは、'b'でプレゼンをブラックアウト、'w'でホワイトアウトできる(もう一度押せば復帰)。プレゼンターに注意を向けてもらいたい場合には、これらも効果的に使うべし、との平林さんのお言葉(hirax says...)。Rabbitでサポートできるのかしらん。'b'は「前のページ」に割り当てられちゃってるので'B'と'W'とかでも良いのだけれど。
スライドを1アイテムずつ表示させる
いちどにスライドの全てを見せない(hirax says...)。聴衆に対する自然な視線誘導の演出。表示をフェードできるとギミック的にイイな、と私は思うのだけれども、どうか。
動画の埋め込みは……要望する前にDebianで動画編集ってどーすれば。
読んでいるので,日記でもよいですよ.<br>実装しました. < スライド表示を一時的に無効にする<br>実装しようかと思っているのですが,インターフェイス(RDの書き方)をどうしようかと思って悩んでいました. < スライドを1アイテムずつ表示させる<br># 動画もそのうち...
やたー。1アイテムずつ表示、とかはテーマで書くのかと素朴に思ってました。
あ,そうですね.<br>Rabbit的にはテーマで書く*べき*ですね.<br>私としたことが...