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角谷HTML化計画

「むずかしく考えることはない」と、偉そうに葉巻を振りまわしながら、トレヴィラヌスはいった。「ガリラヤの太守がじつにみごとなサファイアを持っていることは、みんなが知っている。何者かがそれを盗むつもりで、間違ってここへ入ったんだ。ヤルモリンスキーが起きていたので、泥棒は殺さざるをえなかった。どうだね、これで?」
「そのとおりかもしれません。しかし、おもしろくはないですね」と、レンロットは答えた。
J.L.ボルヘス『死とコンパス』(『伝奇集』収録)

2005-01-17(Mon) [長年日記]

■1 揺籃の星 下 (創元SF文庫)(ジェイムズ・P・ホーガン/内田 昌之) 揺籃の星 上 (創元SF文庫)(ジェイムズ・P・ホーガン/内田 昌之) 『揺籃の星(上),(下)

子守の合間に少しずつ読み進めていたのだが、ホイヘンスのタイタン着陸までに読み終えられず。あとがきはもちろん本編もまだ下巻の途中。そんな私にも言えることは、年末に眠い目をこすりながら観た『あなたの御先祖の物語』は全部嘘っぱちだということですよ。

で、本筋と直接関係ない*1ところから、いまの気分で文脈を剥ぎ取ったかたちで引いてみる:

価値の——富の——ものさしは、知識と能力だった。それは、盗むことも、ためこむことも、税を課すことも、偽造することもできない。使わないでほうっておいたら、存在しないのと同じことだ。

*1 けどホーガン的には重要だよね?

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ma2 (2005-01-18(Tue) 11:52)

ホーガンの復活を願っている者です。「揺籃の星」は解説まで含めて1つの作品と理解しています。


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