«前の日記(2004-09-07(Tue)) 最新 次の日記(2004-09-12(Sun))» 編集
RSS feed
Webサイトとは「つい、うっかりの存在論」である

角谷HTML化計画

「むずかしく考えることはない」と、偉そうに葉巻を振りまわしながら、トレヴィラヌスはいった。「ガリラヤの太守がじつにみごとなサファイアを持っていることは、みんなが知っている。何者かがそれを盗むつもりで、間違ってここへ入ったんだ。ヤルモリンスキーが起きていたので、泥棒は殺さざるをえなかった。どうだね、これで?」
「そのとおりかもしれません。しかし、おもしろくはないですね」と、レンロットは答えた。
J.L.ボルヘス『死とコンパス』(『伝奇集』収録)

2004-09-09(Thu) [長年日記]

■1 自虐の詩 (上) (竹書房文庫ギャグ・ザ・ベスト)(業田 良家) 自虐の詩 (下) (竹書房文庫ギャグ・ザ・ベスト)(業田 良家) 『自虐の詩 (上),(下)

裏読みされるようなことは何もないのだけれど——

北海道の色白眼鏡っ娘のところから臨月の妻のもとへ送られてきたのを横取り。そして、なみだ滂沱たり。夫婦ふたりして。ここにもまた人間賛歌が。

下巻終盤での怒涛の展開(いわゆる「四コママンガ」じゃなくなっている!!)と炸裂するエモーションを体験せずにこれまで生きていたとは、情けない。私にとってみれば、いま読んだからこそこの揺さぶりなのかもしれないが。

DQN夫婦(籍入れてないけど)の物語、小鉄とチエちゃんの居ない『じゃりン子チエ』かと不遜にもタカをくくっていたので度肝を抜かれた。熱い、お茶を!!

ひとつだけ惜しまれるのが、竹書房版文庫では巻末のインタビューの人選。上巻に内田春菊、下巻に小林よしのり。なんだかなあ。光文社版にはあったという呉智英夫子の解説が読みたかったよ。『マンガ狂につける薬』とか読めば載ってるのかなあ。

——「一杯の熱いチャイを……」と言うが早いか踊りだすインド映画もございましたな。

■2 ブーンドックス(アーロン・マッグルーダー/町山 智浩) 『ブーンドックス』

で、こちらはウェイン翻訳の4コママンガ(?)。妻が買ってきた。訳注が親切。

■3 Subversion のリポジトリは「結果的に複数」派

bliki_jaのSubversionのエントリでFowlerタンは:

いちばん悩んだのは、レポジトリを単一にするか複数にするかだった。……やっぱ単一ですよ!

と書いているが、私は結果的に複数リポジトリで運用中。Revision番号なんて飾りなんだから気にしなくてもいいんだろうな……。

毎度毎度、リポジトリのセットアップをするのは面倒だったので、以下のような簡単なスクリプトを 書いている。バッチ一撃となれば、複数管理もまんざらでもないと思うのだが、部分的に単一リポジトリも試してみようっと:

$ cat ~/bin/mksvnrepo
#!/usr/bin/env ruby
REPO_BASE="/var/lib/svn"
SVN_BASE = "file://#{REPO_BASE}"

if ARGV.size != 1
  puts "USAGE: mksvnrepo repositoryName"
  exit 1
end
repo = ARGV.shift

REPO_DIR = "#{REPO_BASE}/#{repo}"
SVN_REPO = "#{SVN_BASE}/#{repo}"

system "svnadmin create #{REPO_DIR}"
["trunk", "branches", "tags"].each do |dir|
  system "svn mkdir -m 'setup #{dir}' #{SVN_REPO}/#{dir}"
end
本日のツッコミ(全2件) [ツッコミを入れる]
temp (2004-09-13(Mon) 14:23)

svnリポジトリ>私は、仕事で複数のプロジェクトを管理するときは複数、指摘に複数のブツを管理するときは単一です。仕事の場合、他社様が利用することがあるので、リビジョン番号を気にしてしまうのです。自分だけなら気にならないのですが。

temp (2004-09-13(Mon) 14:24)

「指摘」->「私的」の間違いでした。


«前の日記(2004-09-07(Tue)) 最新 次の日記(2004-09-12(Sun))» 編集
RSS feed