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Webサイトとは「つい、うっかりの存在論」である

角谷HTML化計画

「むずかしく考えることはない」と、偉そうに葉巻を振りまわしながら、トレヴィラヌスはいった。「ガリラヤの太守がじつにみごとなサファイアを持っていることは、みんなが知っている。何者かがそれを盗むつもりで、間違ってここへ入ったんだ。ヤルモリンスキーが起きていたので、泥棒は殺さざるをえなかった。どうだね、これで?」
「そのとおりかもしれません。しかし、おもしろくはないですね」と、レンロットは答えた。
J.L.ボルヘス『死とコンパス』(『伝奇集』収録)

2004-06-19(Sat) [長年日記]

■2 大阪ことば学 (講談社文庫)(尾上 圭介) 『大阪ことば学』

妻に読んでもらうべくジャケ買いだったのだが、ディアスポラの大阪人である私にとっても面白かった。『ライト、ついてますか』ならぬ「かみます」。アジャイルな大阪人と大阪弁の魅力を情緒に傾きすぎることなく綴る語り口に好感。

ふるさとは遠きにありて想うもの、とはいえ中の人は出てきた暁には定義により関西人ではないのだなあ、と思うと感慨深い。私もずいぶんと遠くへ来てしまった。


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