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Webサイトとは「つい、うっかりの存在論」である

角谷HTML化計画

「むずかしく考えることはない」と、偉そうに葉巻を振りまわしながら、トレヴィラヌスはいった。「ガリラヤの太守がじつにみごとなサファイアを持っていることは、みんなが知っている。何者かがそれを盗むつもりで、間違ってここへ入ったんだ。ヤルモリンスキーが起きていたので、泥棒は殺さざるをえなかった。どうだね、これで?」
「そのとおりかもしれません。しかし、おもしろくはないですね」と、レンロットは答えた。
J.L.ボルヘス『死とコンパス』(『伝奇集』収録)

2004-06-14(Mon) ヘレナボム撮るのに必死だな [長年日記]

■1 『ビッグ・フィッシュ』@日比谷スカラ座2

『ブラザーフッド』の試写状が来ていたので、定時で逃げるように退社して会場に向かったらば「完全お立ち見です」。歩留まり考えて試写状バラまけよ!

なので急遽、妊娠7ヶ月の妻と一緒に今頃『ビッグフィッシュ』。 『キューティーハニー』も『下妻物語』も『パッション』も『ドーン・オブ・ザ・デッド』も『レディ・キラーズ』 も未だ観ることができていなくて、死んだも同然だが、人生こんな時期もある——と思い始めて幾星霜。いつか、かつてのような日々を取り戻すことができるのだろうか?……などと無闇に自らの来し方を想起せざるを得ない作品なわけだが、そこは措く。

月並みだけれど、ティム・バートンが「人生に、こんなに びっくりできるんだ」となっていることにびっくりした。「映画を観てはいけない。映画になるんだ!」派としては、墓地のエピローグは蛇足と言うしかない。サーカスの巨人の双子のブシェミの虚実皮膜なんかどうでもいいのだ。問題はそこじゃない。親父が映画になった瞬間の私の涙と鼻水を返せ。

ときに、ジェダイのネクタイは『ナイトメア以下略』風の柄ではあったけど、そのものズバリではなかったような。お遊びで時代考証的を破綻させることはないかな、と思ったり。

Tags: 映画

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