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Webサイトとは「つい、うっかりの存在論」である

角谷HTML化計画

「むずかしく考えることはない」と、偉そうに葉巻を振りまわしながら、トレヴィラヌスはいった。「ガリラヤの太守がじつにみごとなサファイアを持っていることは、みんなが知っている。何者かがそれを盗むつもりで、間違ってここへ入ったんだ。ヤルモリンスキーが起きていたので、泥棒は殺さざるをえなかった。どうだね、これで?」
「そのとおりかもしれません。しかし、おもしろくはないですね」と、レンロットは答えた。
J.L.ボルヘス『死とコンパス』(『伝奇集』収録)

2002-01-27(Sun) [長年日記]

■1 契約アンペア数改定

おそらくは住居の配電設計が貧弱なだけだと思うのだが、そればかりの所為にはできないぐらいにケーブルの這いまくる我が家の冬の朝はブレーカーが落ちまくる。自宅サーバやリクガメのこともあるので、契約アンペア数を改定する。とりあえずは30A→40Aで様子をみることにする。

Tags: 諸々

■2 角谷バートホールド

先週あたりから、我らがバートホールドの左眼が腫れぼったい。時どき左前脚で眼を擦る仕草も見せたり、寝起きには右眼だけしか開いてなかったり、開いていたら開いていたで涙眼だったりで心配が募る。電網リクガメ界では本郷のレプタイルクリニックが評判良さそうなのだが、真冬ではリクガメも搬送されるのは辛かろうと、近所に爬虫類を診てもらえる獣医はおらぬものかとイエローページを繰っていると、レプタイルクリニックの広告。そこには医院名の下に赤文字で一行だけ、「カメの病院」との記述。「これはやはり、連れて行くしか!」と電話で予約して本郷突撃。

到着してみると、土日は診察が多いようで狭い待合コーナーは人でいっぱい。予約時間から30分ほど待たされて診察を受けた結果、左眼は多少炎症を起こしている程度とのこと。大事をとるに越したことはないが、さほど心配するほどのものでもないらしい。バートホールド自身については、ちゃんと成長している良い個体とのコメント(備忘:初の測定体重は68グラム)を頂いてひと安心だったのだが、我々の飼育環境について「重大な問題あり」と教育的指導。

かねてからの懸案事項ではあったが、夜間の気温が低すぎるとのお達し。ヘルマンリクガメは割と低温にも耐えられるので大丈夫だったけれど、これがホシガメだったら肺炎起こして逝っていただろう、と言われて夫婦揃って大いに反省。冬期は保温球を利用して、ケージ内の気温を最低でも28℃に保つこと、とのアドヴァイスを受け、1Fのレプタイルショップにて100Wのセラミック保温球・ソケット・爬虫類用サーモスタットの3点セットを調達。

本来的には、80W程度の保温球を二重化して保温パフォーマンスとフォールトトレーラント性を確保してアベイラビリティを高めるようなのだけれど、ケージに余裕がないので今シーズンはワット数を上げて単独運用で様子を見ることにした。って、これでも合計約2万円。これと診察料が初診料2,500円+点眼薬1,000円+税。本日はバートホールド調達以来の大きめの出費。愛だけではリクガメは飼えないなあ。診療費の精算時にいただいた、カメの甲羅に十字の描かれた診察券には「角谷バートホールド」との印字。遂に私もこういう世界に足を踏み入れてしまったか。

帰宅後は、購入してきた保温電球とサーモスタットを設置。これで幅60cm×奥29cm×高36cmの爬虫類用ケージには、紫外線代わりのフルスペクトルライト、赤外線代わりのバスキングライト、腹部を暖めるためのパネルヒーターに加えて今回の保温電球とサーモスタット。以上がケージ内で、ケージ周辺にはさらに、24時間監視するためのCCD、CCD画像をキャプチャするためのノートPC、その情報を配信するためのUSBハブとLANケーブル、とケージ周辺から幾本ものケーブルがのたうつ様子はさながらアキラ。保つ温度は301.16Kだけど。

Tags: 陸亀

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