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Webサイトとは「つい、うっかりの存在論」である

角谷HTML化計画

「むずかしく考えることはない」と、偉そうに葉巻を振りまわしながら、トレヴィラヌスはいった。「ガリラヤの太守がじつにみごとなサファイアを持っていることは、みんなが知っている。何者かがそれを盗むつもりで、間違ってここへ入ったんだ。ヤルモリンスキーが起きていたので、泥棒は殺さざるをえなかった。どうだね、これで?」
「そのとおりかもしれません。しかし、おもしろくはないですね」と、レンロットは答えた。
J.L.ボルヘス『死とコンパス』(『伝奇集』収録)

2001-08-22(Wed) [長年日記]

■1 「アンコール・ワット 旅の雑学ノート」(樋口 英夫著/ダイヤモンド社)

出版社のページの詳細目次に心惹かれたので職場近くの書店で入手。久びさの一般書。近頃はソフトウェア工学方面ばかり買ったり読んだりしたので。こっち方面も紹介していっていいのかな。このコンテンツの訪問者に興味があるのかわからないが。っていうか訪問者はこのコンテンツそのものに興味があるのかどうか。

話がそれてしまった。帰宅後、書籍のほうはしばに奪われてしまい、今のところは家路の車中で読んだ途中までしか把握してないのだけれど、『Nature』の論文を読んだかと思えばCD-ROM版百科事典の項目を引用してたり、当時の夜空を再現するために天文シミュレーションソフトのパッケージを買ってきたり、自分の仮説(アンコール・ワットは太陽の運行を演出に取り入れた遺跡である)を確かめるために現地に赴いたりする、よくわからない行動の振幅だけれど、アンコールに入れ込んでいることだけはひしひしと伝わってくる著者に好感を抱く。

Tags: 書籍

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