2007-06-21(Thu) あー。また日付まちがえた。 [長年日記]
■1 『WikiとXPをつなぐ時を超えたプログラミングの道』江渡 浩一郎, オブラブイベント2007夏
オブラブのイベントに興味を持ってもらえるような人たちに江渡さんを紹介できたことを光栄に思います。講演じたいも、自分のなかに勇気と知的興奮がみなぎるのを感じた。江渡さんにはもちろんのこと、講演の実現に尽力いただいた関係各位に感謝します。
「オブラブ行ってみたいなー」という江渡さんの何気ない一言を真に受けて講演をお願いして、ほんとうにほんとうによかった。「WikipediaをWikiと呼んでよいのか?」という素朴な問いの答えを巡るマジカル・ミステリー・ツアー。
パターンは一定の形態を生み出すルール。ランゲージは様々な大きさの部品の有機的な集合。WikiはWikiで書かれていた。WikiとXPは兄弟だ。お母さんはパターンランゲージ、お父さんはWard Cunningham。Wikiはうまくいく。XPはどうだ。那須のケント・ベックのチームはWikiとXPとdRubyでできている(たぶん)。
だったら、私たちにもできるんじゃないだろうか。
アレキサンダーは、最終的には空間の設計者と利用者との力のバランスを取るという試みに失敗した。……プログラマは建物ではなく、ソフトウェア開発は建設施工ではない。……ソフトウェアでは新たな社会構造を作る機会がある。……これが、私たちのメリットである。
——『XPエクストリーム・プログラミング入門 第2版』第23章「時を超えたプログラミングの道」
あわせて読みたい: オレオレまとめ「時を超えたプログラミングの道」
2006年の1月頃に、『XPエクストリーム・プログラミング入門 第2版』第23章「時を超えたプログラミングの道」を原著ベースでまとめて(今は亡きPofEAA勉強会で)プレゼンしたことがあります(今、確認してたら江渡さんのへの言及もしていた。というか、この資料はXP 2ndのエッセンスがよくまとまっている。1年半前のオレ、偉い。
2007/06/25追記:江渡さんのスライド
slideshareで公開されているスライドは、フォントが再現されていないのでリンクするのはどうかなあ、と思っていたけれども、id:yomoyomoで晒されてるからリンクしちゃおう。
2007/06/27追記:江渡さんによる関連論文
メルマガにも書いた 通り、オブラブでの講演のきっかけになった論文は『未来心理 Vol.007』に掲載された「なぜそんなにもWikiは重要なのか」(PDF)。
未来心理のは江渡さんの写真がカッコいいんだけど、内容として今回の講演内容により近いのは、この論文よりも後に書かれた「Wikiの起源と進化」(PDF)(id:yomoyomoで晒されてるからリンクしちゃう)。
http://kakutani.com/20071202.html#p01<br>角谷HTML化計画<br><br><br>「greenteaは江渡浩一郎の論文とインタビューを読むか?」<br>『 WEB+DB PRESS Vol.42』の連載の枠を勝手に1ページ分ブチ抜いて「なぜそんなにも(アジャイル開発者にとって)Wikiは重要なのか」というコラムを書きました。
http://kakutani.com/20071222.html#p01<br>角谷HTML化計画<br><br><br>江渡さんの『WikiとXPをつなぐ時を超えたプログラミングの道』講演動画を公開しました<br>江渡さんの講演動画をgoogle videoとニコニコ動画で公開しました。