2007-02-15(Thu) [長年日記]
■1 デブサミ2007:実践『From Java to Ruby以下略』、終わりました
つかれた……。とりいそぎ。あとでちゃんと書く、というか書きなおす:
聞きにきてくださった皆さまありがとうございました。
■2 デブサミ2007: あとで書いた (2007/02/16)
デブサミ運営事務局サイドから、デブサミで、私が、Rubyについて、話してもよい、との許可が下りた。この話題には、いわゆるホームもアウェイもない。「私じしんとRubyとの関係」について、ホームなのは私じしんだけだ。スーツなビジネスパーソンはもちろんのこと、様ざまな技術系イベントを通じて交流がある人、同じ会社に勤務する同僚、そしてかつて一緒に働いた元チームメンバでさえも、彼ら全員、本日このときばかりは完全にアウェイだ。
さて50分、丸ごと全部オレの時間。ホームが存在するのは壇上だけ。観念しろ! ここが世界の中心だ。おれは世界中のみんなを愛してる。ほんとうだ、神様に誓ってもいい。おれはみんなを愛してる、おまえたちみんなを!
以下、ふりかえり。
KEEP
- 事前配布資料を準備できたこと。
- 一歩前へ出ること。腕を下げないこと。会場を見て話すこと。
- ベジェ曲線。初挑戦だったけど、それっぽく図を書けた。モノクロームエフェクト。
- id:brazil様ご来場。「Podcastle Night。でのid:brazilシーケンス図」がカッコ良かったのでベジェ曲線でパクったところ、御本人が聞きにきてくれていた!!!! 感激だ。
- id:ma2さん。プレゼン中の引用のコンテキストが、少なくともこの人にだけは全部届いているはずだという安心感。ボンクラ魂。
- 前回の講演での聴衆からのKEEPやTRYを活かした。具体的には:
- 最初にまとめ
- 魂の叫び
- 最前列にホビット族がいてくれた。気の置けない人たちが、演台のすぐ側にいることがこんなに力強いとは。
- 竹迫さんがコンテンツ委員なので会場をウロウロしている
- 「私ごときが何をやろうとも、もっと上がいるからなー」と開き直れる。安心感あっぷ!
- 思いも寄らないところにメッセージがリーチした:
- 「じきにリタイアなので、技術書を買うのはあと1冊だけにしようと思ってる。この『JavaからRubyへ』は私の職業人生最後の技術書としてふさわしいかな?」と訊かれた。職業人生最後の技術書!!! 私が職業人生の最後に買う技術書は何になるのだろうか?
- アテンドしてくれた会場スタッフの方に「楽しい講演でした」と褒められた。デベロッパーじゃない人(たぶん)にも届いた!
- 昨年に引き続き、(勝手に)オーム社の宣伝。これはね、すごく大事なことなのだよ(これは次セクションに書く)
- 『On Lisp』のAmazonでの予約マダー?
- XPEは第2版のほうがeXtremeなんだということに気づくことができた。
- 私も第2版は抽象的だとか観念的だと思っていたけど、違うよ。XPEは第2版のほうがeXtremeだし、Programmingだよ!
PROBLEM
- 書籍の宣伝をするためのプレゼンの準備のせいで、書籍の原稿が遅れている
- 自分がほんとうに大事に思っていることに、プレゼンは不向きだ
- ちょっとした実存不安
- Keynoteで求婚しないもんね
- 50分の持ち時間で52分しゃべっちゃった。ジョブズごっこは危険。もっと練習が必要。
- あこがれの「質疑応答」をやれなかった
- Ask the Speakerにもっと居座るべきだった
- 練習でのフィードバックは重要だが、それを絶対視していはいけない
- 自分のスタイルを曲げちゃったのは失敗だった。もちろん、その責任はフィードバックを採用して構成を変えた自分じしんにある
TRY
- 重要なことを最初に
- 質疑応答
- もっと練習
……今回は、準備している間にちょっとした実存不安に陥ってしまって、一時はもうダメかとも思った。だが、リー師父とモーフィアスとキング牧師とマスター・ヨーダに導かれて帰還できた。その結果、「芝浦のBruce Tate」(芝浦運河でカヤックしろと?)、「すごいRuby厨っぷり」(もし撮影されていたら画像データください)、「角谷氏のセッションは私の今年のデブサミを台無しにしてくれました」(テロルに成功!)と、最大限の賛辞をいただけた。
こんな評価をいただけたのも、デブサミ運営事務局の皆さまが機会を提供してくださったおかげです。ありがとうございます。それから、励ましてくれた妻と息子にも謝意を。ほんとうにありがとう!
5 貰った一万語は ぜんぶ「さよなら」に使い果たしたい どうかわるく思わないでくれ! 速く走るためには負担重量ハンデを 捨てねばならぬ たとえ文法の撃鉄で おっ母さんの二人や三人殺したとしても ともかく急げ! 汽笛がなりひびくからには時は今なのだ! ポーは遥かなる同志への連帯の合図 血と麦! そそり立つ 肩ごしにふりむけば 見えるのだ一望のポーの車庫! そうだ! いまこそ約束の時と場所にむかって 血があつい鉄道と なる朝だ! さあ A列車で行こう それがだめなら走って行こう 一にぎりの灰の地平 かがやける世界の滅亡にむかって!
(寺山修司「ロング・グッドバイ」)
So long, and thank you for all the fish!
■3 オーム社同時代ソフトウェア開発者叢書
……と名付けたのはartonさん。プレゼン中にオーム社!オーム社!と連呼していて、「オーム社の回し者」と思われたかもしれないが、それは仕方ないことなのだ。現実に、今回のプレゼンの約80%はオーム社の書籍で構成されているから。その証拠に、今回のプレゼンを構成している7冊をAmazonインスタントストアにまとめておこう。オーム社がんがれ。超がんがれ。
ちなみに、今回のプレゼンの構成要素であってオーム社から発行されてないのは、XPE2ndと宣伝対象の『JavaからRubyへ』(発行がオライリーだから販売はオーム社だ!!!)
■4 あこがれの「質疑応答」について
(あとで書く?)
おつかれさまです〜 朝から楽しいものを見せてもらいました ^^)
2つの講演とも15分質疑応答をやった人は、「質疑応答時間」を狙って作れたわけじゃないらしいよ。でも質疑応答は、とても楽しい。質疑応答されるためにしゃべるんだ。<br><br>なんてね。
咳さんの講演のことを考えていて、講演の時間は、聴衆への長い「質問」なのではないかと思うようになりました。<br><br>そして、質疑応答での聴衆からの質問は、講演者からの質問への「回答」なのかもしれないな、と。<br><br>私は偉大な回答ではなく、偉大な質問になりたい。<br><br>「ひとつの質問が、次の質問を生むんだよ」とKent Beckに言われたこともちょっと関係あるかも。オレゴンの咳さんと那須のKent Beckの両方が「質問」を大事にしていることにXPの秘密があるはずだ!
開発叢書じゃなくて、開発者叢書だね。パーソナリティ重要(表紙からバベル本とか呼ばれたり、テクノロジからLisp本と呼ばれるような本ではなく、ポールグレアム曰く、とか、チャドの野郎が、とかいう引用のされかたがする本ってこと)。
わ。ありがとうございます。資料のほうは正しくコピペしてました(よかった)
ボンクラ万歳!
本当にお疲れ様でした!<br>正直・・・・自分も角谷さんのセッションが見たかったです。<br>来年も、どうぞよろしくお願いいたします!