«前の日記(2005-04-21(Thu)) 最新 次の日記(2005-04-30(Sat))» 編集
RSS feed
Webサイトとは「つい、うっかりの存在論」である

角谷HTML化計画

「むずかしく考えることはない」と、偉そうに葉巻を振りまわしながら、トレヴィラヌスはいった。「ガリラヤの太守がじつにみごとなサファイアを持っていることは、みんなが知っている。何者かがそれを盗むつもりで、間違ってここへ入ったんだ。ヤルモリンスキーが起きていたので、泥棒は殺さざるをえなかった。どうだね、これで?」
「そのとおりかもしれません。しかし、おもしろくはないですね」と、レンロットは答えた。
J.L.ボルヘス『死とコンパス』(『伝奇集』収録)

2005-04-26(Tue) [長年日記]

■1 masarlさんの訃報

私が「達人プログラマー」だと思い、目標にし、尊敬するmasarlこと石井勝さんが、2005/04/25に起きた尼崎の脱線事故で逝去された

もっと色んなことを教えてもらいたかった。一度でよいから直接会ってお話したかった。けれど、それらはもう、絶対に叶わぬ思いとなってしまった。哀しい。そして悔しい。いくら惜しんでも惜しみきれない。

JUnitを使ったテストファーストの実践を学んだのも、Bob Martinの『Agile Software Development』(いまは『アジャイルソフトウェア開発の奥義と』として翻訳されている)の存在を知ったのもmasarlさんのページからだった。いまの私のいくらかはmasarlさんのミームでできている。

今年に入って少し経った頃、とある計画のためにmasarlさんのプロダクトであるEclipseのQuick JUnitプラグインのオープンソース化について相談させてもらった。私的な計画であるにも拘わらず、masarlさんは趣旨を汲んで快諾してくれた。

masarlさんはもう居ないが、私(たち)にはmasarlさんの遺してくれたソースコードがある。私(たち)はQuick JUnitプラグインをきちんとメンテしていこう。それこそが私(たち)にできる、プログラマだったmasarlさんへの何よりの弔いだ。

遺志を継ぐ者のひとりとして前を向いていこう。少しずつでも進んでいこう。そしていつかは私も、masarlさんのように、他人へミームを伝えられるプログラマになりたい。

しかし今はなによりも、心からご冥福を祈りたい。masarlさんの魂の安らかならんことを。

2005/05/17 追記: Quick Junit Plugin 0.1.0 リリース

masarlさん、結果的に取り返すことのできぬ遅れとなってしまいましたが、ひとまずリリースまでこぎつけました。私(たち)にとってはようやくスタートラインです。

■2 LLDN(Lightweight Language Day and Night)

昨年はGroovyをネタにLanguage Updateで発表させてもらったLLWが今年は1日開催。昼の部と夜の部。夜の部はロフトプラスワンなのか……狭いなあ。2005/08/27(Sat.)開催。万難を排して昼夜とも参加予定。

サイトの画像が爽やかだ。どういうイメージ戦略なのだろう。夜の部はロフトプラスワンなのに。

blogコンテンツの挙動

PloneでCOREBlogなコンテンツを見つけたのだけれど、RSSのURLが:

であるべきところ、

になってます、と指摘しようとしたら「コメント」機能がきちんと動いてないっぽい。ので、TrackBackを打ってみたけど……TrackBackを打つためのURLがわからない。

生きてま」の動きを観察して勝手に送信してみた。巧くいくかな?……巧くいったっぽい。


«前の日記(2005-04-21(Thu)) 最新 次の日記(2005-04-30(Sat))» 編集
RSS feed