2010-10-22(Fri) [長年日記] [Edit]
■1 「30分でだいたいわかるアジャイル開発」at Cybozu Developers Conference 2010
(このエントリは12/02に書きました)
わりとちゃんとした報告は勤務先のほうに書いたのだけれど @:takesako、@:t_wada との奇妙な縁(無茶振りともいう)があって、Cybozu Developers Conference 2010で講演したりパネルディスカッションに登壇させていただきました。ビール呑んでもいいですよ、というのを真に受けて(私に「ビール呑んでいいですよ」と言わないほうがいいと思った)、いろいろ放言してしまったのが反省点。ustされてなくてよかったよ……。
個人の感想としては、切実な悩みのなかで答えを出そうとしている皆さまの前でお話させていただくことができて、とても光栄でした。貴重な機会をいただきありがとうございます。
当日のスライドは、Jonathan "Agile Warrier" Rasmussonの「Agile in a nutshell」がとてもよくできていたので、それを抜粋して紹介しつつ私なりに思うことを付け足しました(現場では30分以上しゃべってしまった……最近持ち時間オーバーが多くてすみません)。
アドバルーン的に「アジャイル」と言うのは良いんだけど(わかりやすいし、いまは追い風だし)、容易に言葉のダークサイドに落ちゃって(ことばはフォースだ)、見えなくなるものがたくさんあります。けっきょくは「非ウォーターフォール」でしかないというのは覚えておくといいと思います(これは冗談ではありません)。私もさいしょは「非ウォーターフォール」ということばをIPA方面から聞いたときは「そんな研究会の名前で大丈夫か?」と思ったけれど、いまは良い名前だと思ってます。
私たちはよく「ふつうのシステム開発」という呼びかたをしているけれど(青木峰郎リスペクト)、これも要は「非ウォーターフォール」の前向きな言い換えでしかなかったり(ふつうのシステム開発については、RubyKaigi2010でのesmのサブイベントやRubyWorld Conference 2010で話をしたので、ここでは省略。あとで(ry
で。上で引用したJonathanのスライドは抜粋版になっていて、私のいつものスライドが混じってるので、完全版のスライドを全部翻訳してJonathanに送りました。この完全版はとっくに彼のサイトから入手できるようになってますので道徳の時間の教材としてもお使いください。Jonathanにはこの件についてブログのエントリも書いてくれました。ありがたいことです。
……と、いまこのエントリを書くのにslideshareのページを開いたら1万viewsを超えていてびっくり。こういう話は需要あるんだなあ……と思って少し補足しようと思ったら長くなってしまったので、2010/12/02の日記に続きを書きます。
リーン開発の現場 カンバンによる大規模プロジェクトの運営(Henrik Kniberg/角谷 信太郎/市谷 聡啓/藤原 大)
『なるほどUnixプロセス ― Rubyで学ぶUnixの基礎』
SCRUM BOOT CAMP THE BOOK(西村 直人/永瀬 美穂/吉羽 龍太郎)
実践テスト駆動開発 テストに導かれてオブジェクト指向ソフトウェアを育てる(Steve Freeman/Nat Pryce/和智 右桂/高木 正弘)
The RSpec Book (Professional Ruby Series)(David Chelimsky/Dave Astels/Zach Dennis/角谷 信太郎/豊田 祐司/株式会社クイープ)
アジャイルサムライ−達人開発者への道−(Jonathan Rasmusson/西村 直人/角谷 信太郎/近藤 修平/角掛 拓未)
アジャイルな見積りと計画づくり ~価値あるソフトウェアを育てる概念と技法~(Mike Cohn/マイク コーン/安井 力/角谷 信太郎)
インターフェイス指向設計 ―アジャイル手法によるオブジェクト指向設計の実践(Ken Pugh/角谷 信太郎(監訳)/児島 修)
アジャイルプラクティス 達人プログラマに学ぶ現場開発者の習慣(Venkat Subramaniam/Andy Hunt/木下 史彦/角谷 信太郎)
JavaからRubyへ ―マネージャのための実践移行ガイド(Bruce A. Tate/角谷 信太郎)









