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Webサイトとは「つい、うっかりの存在論」である

角谷HTML化計画

「むずかしく考えることはない」と、偉そうに葉巻を振りまわしながら、トレヴィラヌスはいった。「ガリラヤの太守がじつにみごとなサファイアを持っていることは、みんなが知っている。何者かがそれを盗むつもりで、間違ってここへ入ったんだ。ヤルモリンスキーが起きていたので、泥棒は殺さざるをえなかった。どうだね、これで?」
「そのとおりかもしれません。しかし、おもしろくはないですね」と、レンロットは答えた。
J.L.ボルヘス『死とコンパス』(『伝奇集』収録)

2005-11-05(Sat) [長年日記]

■1 Agile Web Development with Rails(AWDwR)読書会@東京 第0回

(あとで書く)書いた

昼前に妻と息子と近所の公園に出かけて、ベンチで昼ごはん。その後、妻子を公園に置き去りにして、Ruby業務チームの集まりへ。業務チームの集まり、といっても高橋さん(日本Rubyの会会長)とogino.さん(Rubyヲチャー)は業務チームだろうが基盤チームだろうと参加しているわけだが。ちなみに、基盤チームとか業務チームとかいうのは私の勝手な便宜上の分類。

「今後の進め方を決めよう」の会なのに30人も来ちゃうのがすごい。ポジションペーパー発表はdanさんのが印象に残った。「最後は君の強さと俊敏さが勝る」というフレーズは私もXP祭りのトークスで使ったので勝手に親近感。ここで「俊敏」という語を選んだ林完治の字幕センスに感謝したい。transcriptでは「they will never be as strong or as fast as you can be.」と、至ってフツウ。

AWDwRのチュートリアルのコードを写経する会合を催すことを決意した。

当日の発表した方々:

■2 アジャルーム配備の産総研入りたい!

AWDwR読書会@東京 第0回へ参加しに産総研秋葉原サイトへお邪魔したら、すごいものを目にしてしまった。アジャイル部屋。アジャルーム(という名前ではありません)。etoさんに撮影許可をもらったので撮影してみた。

実験用とかではなくて、こういう部屋がアジャイル開発には必要だ!!

まず全体像(クリックすると拡大): 実験コンセプトルーム全体図
壁がホワイトボード、というかホワイトボードが壁。

天井のプロジェクタとカメラ

天井にプロジェクタが据え付けられており、PCの画面を机に投影できる。 プロジェクタとカメラ
各々のPCの画面を出力できるように、机の脇にディスプレイの切替機が配備されている。

切替機

プロジェクタの隣のカメラを利用することで、机に投影された画面をキャプチャすることができる。 なぜ机に投影した画面を撮影するのかというと——

机がホワイトボード

知恵と工夫の勝利。机がホワイトボードになっている!!!!

なので、投影した画面に書き込みができる。画面に「書き込み」した状態を、先ほどのカメラでキャプチャするわけだ。 机がホワイトボード

こんな風にホワイトボードマーカで普通に書けちゃう。どうよ? 机に普通に書けちゃう

もはやペアボードとかそういう次元ではない。すごいよ産総研。産総研入りたい!——じゃなくて(や、入りたいけど)、どうやってこのコンセプトを自分の勤務先で具現化させようか。

余談: Desk matters(机重要)

椅子が重要なのはみんな知ってると思うので、机の話を。このホワイトボード机が大きくて頑丈なのも良い。すごく良い。私のあまり長くないSIギョーカイの経験では、システム開発をいわゆる事務机というかオフィス什器で行うことが多い。これはもう最悪だ(ちなみに今の勤務先も事務机)。

システム開発には大きな机(高級である必要はない)と、座り心地の良いイスが必要だ——とはケント・ベックも言ってるけど、オフィス什器な事務机でシマをつくると座席配置にも問題が出やすい(座席配置の話は、またいずれ)。

参考URLなど

  • 海の向こうの「XP開発部屋の一例」を参照することを激しく推奨しておく。ここでは大きな窓とカーテン、観葉植物がポイント。

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