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Webサイトとは「つい、うっかりの存在論」である

角谷HTML化計画

「むずかしく考えることはない」と、偉そうに葉巻を振りまわしながら、トレヴィラヌスはいった。「ガリラヤの太守がじつにみごとなサファイアを持っていることは、みんなが知っている。何者かがそれを盗むつもりで、間違ってここへ入ったんだ。ヤルモリンスキーが起きていたので、泥棒は殺さざるをえなかった。どうだね、これで?」
「そのとおりかもしれません。しかし、おもしろくはないですね」と、レンロットは答えた。
J.L.ボルヘス『死とコンパス』(『伝奇集』収録)

2002-08-03(Sat) [長年日記]

■1 元の木阿弥??

馬先生がしばらく中国に帰国していたので、久びさの突撃。今日は、ゾーイの肩凝りがひどいということで、彼も一緒に行くことに。13:50に白山駅で待ち合わせしたつもりだったが、きちんと連絡をとってなかったので待たせてしまう。失敗。

先にゾーイ、そして私。久びさの結果としては、首・肩はほとんど問題ないものの、骨盤のズレが元に戻っているっぽい、とのこと。うーむ。もう少し様子をみてみたい。現状、肩凝りはほとんど解消されているのだし。

終わったあとは、近所にある、無線LANの電波が飛び交っているのが日常のモスバーガーにて落ち合い、ちょっとした近況報告のようなものなど。スター・ウォーズTCGはルールがムズい、とかとか。彼の馬先生に対するインプレッションは、ちょっと私には掴みかねる感じ。問題なかったかなあ。

Tags: 整体

■2 おまたせしました! アリババです!

夕方から用事があるゾーイとは白山で別れる。のち、職場に寄って、置き忘れていた(!)C62カタログを回収してから新大久保へ向かう。待ち合わせより少し遅れた。

新大久保の改札を出ると、TSUBONOたらこせるは当然、すでに到着済。

イメチェンしたというTSUBONOは、「アヤシイ」というイメージはそのままなので、厳密にはイメージはチェンジしていない感じ。潔い坊主頭が夏の東京に涼しげ。

アリババから送られてきた「おまたせしました! アリババです!」とのアオリが書かれたオレンジ色のハガキの地図を便りに明治通り方面へ歩く。歩く。歩く。「新大久保駅徒歩8分」って書いてあったのに──と汗にまみれながら思ったら、着いた。「アジアン屋台村 アリババ」。地下への階段を下りようとすると、アリババが上ってきた。毎度、会うたびにハイテンションで挨拶をしてくれるアリババだが、私のことは客として認識してもらえているのだろうか。TSUBONOには「常連然としてますね」と言われたけれど、回数ベースで数えれば、断然、台南担仔麺のほうが多い。

アリババに案内されながら地下の店舗に入店すると、そこに展開されているのは、いみじくもTSUBONOに云う──「アジアン」でもなければ「屋台村」でもない、フツーの居酒屋の店舗。時間も早かったからか、客は我われだけ。なので、一番奥の座敷を陣取る。で、メニューを開くと、そこの写真はカレーに春雨にトム・ヤムにサティに空心菜。

宴は手広く無難なアジアンな料理を肴にビア&ギネスで進む。TSUBONOは呑んべえ、たらこせるは渇えているらしく、ペースは早め。

話題としては、『エピソード2』を褒めちぎりながら無駄にTSUBONOの期待を煽ったり、電網世界の社会化を悼んでみたり、サブカルチャー(いわゆる「サブカル」ではない)の世代論を聞いてみたり、むすこせるが抱えるかもしれない生き難さを勝手に憂いてみたり、たらこせる「近頃、かくたには文章力が落ちている」と指摘されたりで、気がつけば5時間が経過。お値段は、台南担仔麺に比べるとちょっとお高めだったのだが、いくら1瓶550円とはいえ、店のギネスのストックを飲み干したのだから仕方なかろう。

店を出たあとは、さらに呑むというTSUBONOとエンジェル前で別れ、たらこせると仲良く西武新宿線で帰宅。車中では「不動産は賃貸だけでなく購入も視野に入れろ」と人生の先輩らしいお言葉をいただく。

ひとつだけ心配だったのは、一国一城の主となったアリババに悲壮感が漂っていたこと。ここでやっていけるのだろうか、と他人事ながらちょっと心配。店の料理はおいしいと思うので、もう少し人数が多いときに行けば、割り勘にした際の負担感も違うかも。

帰宅後、しばにアリババの店の話をしたところ、「アジアン屋台と銘打っといて、座敷なのはモテないよ」と一突き。既婚ボンクラ三人衆は店主にむかって大絶賛したのは失敗だったか? モテたくて、アジア料理。

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■3 電網戦線再参戦にむけたブートキャンプ開始

結婚や職場のゴタゴタといった身辺のよしなしごとを言い訳に電網世界から引きこもっていたここ2年。その2年の間のネット人口の爆発的増加によって、私にとっては以前にもまして住みづらくなったとはいえ、依然として私の人生を曲げた場所であることには変わりなく、人生の曲がりっぷりを加速させた映画窟も(常に危急存亡の試練にさらされつつも)健在ではある。

かつてほどのリソース投入は望むべくはないが、自らに可能なところから、再び電網戦線へ復帰したいと思う。

まずは、たらこせるにも指摘された、すっかり低下してしまった文章力のリハビリからだが。

Tags: 宣言
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たらこせる (2002-08-13(Tue) 00:51)

オチのくだりで笑えたので安心しますた。


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