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角谷HTML化計画

「むずかしく考えることはない」と、偉そうに葉巻を振りまわしながら、トレヴィラヌスはいった。「ガリラヤの太守がじつにみごとなサファイアを持っていることは、みんなが知っている。何者かがそれを盗むつもりで、間違ってここへ入ったんだ。ヤルモリンスキーが起きていたので、泥棒は殺さざるをえなかった。どうだね、これで?」
「そのとおりかもしれません。しかし、おもしろくはないですね」と、レンロットは答えた。
J.L.ボルヘス『死とコンパス』(『伝奇集』収録)

2003-08-05(Tue) [Edit]

■1 「ブロッグの世界でも、ついに“業界標準戦争”」

ウェブロツールの話かと思ったら、RSSの話だった。泥沼だなあ。

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こちらはZDNet。RSSって何よ?という方が概要を掴むには悪くないのでは。

Tags: 電網

■2 『英雄』@九段会館

無駄に格調が高い。無駄に豪華なキャスト。無駄に壮大な映像。無駄に優美な音楽。無駄に飛び交う弓矢。無駄に舞う。漢文の授業を受けているかのような「いかにも中国古典」なお話。でも尺はきちんと93分。素晴らしい。チャン・ツィーたんがハリウッドでのビッチな感じとは一味違った鼻の穴をおっ広げて「ふんが〜!!」と咆哮する姿に身悶え。唯一残念なことは、ドニー・イェンが噛ませ犬なことぐらいかな。

予告編やそこでのアオリ「『The Matrix』のVFXスタッフが贈る……」みたいなのを期待してはいけません。見どころはリー・リンチェイ VS. hogehoge な対決は勿論のこと、中国人民解放軍の皆さんによる(と推測される)秦軍人海戦術。どちらかというとVFXは失笑しちゃう感じなのだけれど、冒頭にも書いたレバーを最大までに押し上げられた各種の無駄がえもいわれぬ説得力を醸し出していた。

Bryceに譲ってもらった試写状にて。かの女には席取りのみならずお土産(なぜかスーバードライと脱臭剤)まで頂いて、いたれりつくせり。ありがとうございました。 初メガネ着用映画。合成の甘さもはっきりくっきり良くみえた。

最後になったけれど、この映画の邦題はあくまで「ヒーロー」だそうで。

Tags: 映画

■3 『レイ・ハリーハウゼン クロニクル』@BS2録画

BS2のハリーハウゼン祭を1日遅れで追っかける。ストップ・モーションの巨匠の仕事っぷりを追う60分のドキュメンタリー。御大についての定番話は繰り返す必要はないと思うので、一点だけ。

(結果的に)青年時代の習作となってしまった、ストップ・モーション童話シリーズの最終話、「ウサギとカメ」のカメがすさまじくよくできている!! やはり爬虫類だからか。ウサギのどうでも良さに比べると、このクォリティは異常。

きちんとリクガメなのは当然のこととして、脚のウロコの感じや甲羅の質感が素敵。ヘルマンリクガメっぽいのは自分ところで飼っている贔屓目ばかりではないと思うのだが、どうか。ちなみに「ウサギとカメ」のカメの種類がヘルマンリクガメであろう、というのはカメ好きの基本的なトリビア。

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Tags: 映画 陸亀

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