Webサイトとは「つい、うっかりの存在論」である。

角谷HTML化計画

「むずかしく考えることはない」と、偉そうに葉巻を振りまわしながら、トレヴィラヌスはいった。「ガリラヤの太守がじつにみごとなサファイアを持っていることは、みんなが知っている。何者かがそれを盗むつもりで、間違ってここへ入ったんだ。ヤルモリンスキーが起きていたので、泥棒は殺さざるをえなかった。どうだね、これで?」
 「そのとおりかもしれません。しかし、おもしろくはないですね」と、レンロットは答えた。
J.L.ボルヘス『死とコンパス』(『伝奇集』収録)

2003-07-25(Fri) [長年日記]

■1 検眼

時どき(レンタカー借りて)クルマを運転するのだが、だんだん視界が見づらくなってきている。夕方とか雨の夜とかは非常に危険な感じ。交差点名とか、道路の行先案内表示とか、判読できるようになるに通過しちゃうし。

来月にはちょっくら秋田までクルマで往復する予定なので、大事を取って一度きちんと測定してもらうことにした。義父から「眼科は江東病院がいい」と薦められたので、有給とって突撃。

検査結果は左0.3の右0.4だかで、結局両裸眼では0.7に届かず。どのみちこのままでは次回の免許更新はできないので眼鏡作成決定。普段はかけなくても良いでしょう、とのこと。 今のところ眼球やら視神経には異常は無いらしい。

生まれて初めて見る検眼キット(レンズがいっぱい!!)とか、眼科医のサイバーな(光がビーっと出るものが多い)検査具に較べるとレトロフィーチャーな検眼用フレームとか、なかなかガジェット心をくすぐる。

レンズを入れて世界を見ると、色いろピントが合って遠くまでよく見える。かくも世界とは明るく焦点のあったものだったかと、思わず笑っちゃう。検眼用フレームをかけて病院の廊下をウロウロしながら、10年ぐらい前は確かにこのように世界を認識していたことを思い出す。

初めてのことづくしでなかなか面白い経験だったのだが、初診受付から会計完了までの所要時間が5時間というのはいかがなものか。おかげで『適応型ソフトウェア開発』を半分以上読み進めることができたのではあるが、深刻そうな眼の病気な感じの人びとの居並ぶ待合室のベンチでひたすら読書する、というのは肩身の狭い思いをするものだ。

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