Webサイトとは「つい、うっかりの存在論」である。

角谷HTML化計画

「むずかしく考えることはない」と、偉そうに葉巻を振りまわしながら、トレヴィラヌスはいった。「ガリラヤの太守がじつにみごとなサファイアを持っていることは、みんなが知っている。何者かがそれを盗むつもりで、間違ってここへ入ったんだ。ヤルモリンスキーが起きていたので、泥棒は殺さざるをえなかった。どうだね、これで?」
 「そのとおりかもしれません。しかし、おもしろくはないですね」と、レンロットは答えた。
J.L.ボルヘス『死とコンパス』(『伝奇集』収録)

2003-11-20(Thu) 会社ノートPCが来たが、デスクトップ代替なので激重 [Edit]

■1 シモジモ効果

リファラがすごいことになっている。俺サイト開闢('96頃)以来のアクセスではないかと。きたさんところからだと「メモ」レベルでもこうなっちゃうのだなあ。 きたさんをして:

オレが漠然と感じていた,でもハッキリどうとは言えなかったことがズバリと書いてある.

と書かしめるとは、自分も捨てたもんじゃあないなあ、と思えたひととき。

バカが征く」でも言及されていた

これもシモジモ効果か。記念にローカルに保存しておこう。

「圏外からのひとこと」キター!!

いつも読んでいるところからリンクされるこの興奮:

汚れているのは世界そのものであって、汚れた世界では動的な言語が必要なのだと思います。「汚れと混沌こそが生命の本質だと、なぜ彼らはそのことに気がつかなかったのか」というようなことを、姫も漫画版の最後の方でおっしゃっていたような気がします。

ハイスミスは「世界(=システム)を生み出すためには混沌が必要なのだ」と『適応型ソフトウェア開発』で謳っていると私は電波受信したのだが、そうか。複雑適応系に対応するには言語も動的である必要があるのだなあ。

昨日から引き続き『Contributing To Eclipse』を読み進めているけれど、Eclipseのアーキテクチャも多分に動的で、BeckとGammaはそれを「Declaration/Implementation Split(宣言と実装の分離)」と呼んでいる。

■2 『Contributing To Eclipse』:「Circle Zero」

本書では、伝統に則り、まずはじめに「Hello Eclipse World!」を表示するプラグインを作成する——のだが、Eclipse 2.1.2(日本語化)だと、書籍の手順通りにやるとサイクルエラーが出てしまい、プラグインを作成できない。これは2.0から2.1でPDE機能の改善によるものだろうか。

ファイルメニューの「ウィンドウ -> 設定 -> プラグイン開発 -> ターゲット・プラットフォーム」の設定でチェックつけまくっておけばよいのだろうか。まだよくわかっていない。この設定をやらないと、ランタイム・ワークベンチも使えない。また、開発プラグインが必要とする外部プラグインのライブラリのプロジェクトへの動的インポートのやり方もまだよくわからない。plugin.xmlエディタで依存ライブラリを追加して、「依存性」タブの「依存性の再エクスポート」でいいのか? 動的にプロジェクトへライブラリが追加されるには追加されたが。謎。

ともあれ、とりあず「Hello Eclipse World!」まで修了。やっとスタート地点に立てた。

また、電網徘徊録にもメモったけれど、書籍で紹介されているSpiderプラグイン(by Kent Beck and Eric Gamma)はEclipseプラットフォームをhogeるのに便利そうな印象。まだいまいち使いこなせてないけれど。

Hello World Plugin for Eclipse 2.1.2

Eclipse本家の記事、「PDE Does Plug-ins」をみると、やはり、2.1.2では外部プラグインのバイナリ・インポートは不要で、プラグイン開発のターゲット環境を設定するのが王道の模様。

本日のツッコミ(全2件) [ツッコミを入れる]

kdmsnr [なぜかeclipseの検証作業が出てきたので、 その本買ってみます。 s/delcaration/declarat..]

かくたに [検証作業の内容にもよりますが、庇を借りて母屋を乗っ取る系なのでお気をつけて……。]


2004-11-20(Sat) M a g i c a ヤ ヴ ァ イ [Edit]

■1 Seasarのからさわぎ@東京 2004 Final

スタッフの皆様、おつかれさまでした。そしてありがとうございました。宴会に参加してないので、他の参加者の方々の3分の1以下の満喫度か? koichikさんによる新規プロジェクトリストを見るにつけ、その思いは強くなるばかり*1。以下、私の視点からだけの箇条書き:

  • 遅刻した
  • 午前中の基調講演ではぶさんに2回も名前を呼ばれた。イプパタ(PDF)に云うところの「個人名の呼びかけ」ですな。
  • NPO組織には大賛成。でも、コミッタ会と個人会員は要らないと思う。むしろ、あらゆるソースコードをリポジトリに登録して欲しい。そして、メーリングリストがもっとパッチで賑わうようになって欲しい。コード片が飛び交ってこそのオープンソースプロジェクトだよね?
  • arton師父にランチを誘われたのに、コミッタ会合参加のためにお断りせざるをえなくて、無念。
  • 午後のトラックはまずMagica。マジカやばい。超やばい。顧客であるところのドメイン専門家のナレッジがアフォーダンスでプルシステム化することをファシリテートするタンジブルでアジャイルな業務分析手法なのである。ヒリヒリした。
  • あとはテクノロジトラック。koichikさんのHibernateの話しの後半から。憧れのO/Rマッパはよくできているなあ。最後のHibernate利用戦略のまとめがPragmaticでよかった。
  • 喫煙所にいくと十中Hack、takaiさんと遭遇。
  • まさたかさんのKijimunaセッションには、個人的にすごーく期待していた。聴衆ドン引きのディープなEclipseプラグイン開発ワールド、みたいな感じで。ところが実際には、全くそんなことはなく、聴衆に優しい真っ当な紹介。極めて残念である、って勝手に期待して勝手にガッカリしていただけだけれど。セッション中はお話の進み具合にあわせてS2のソースコードを眺めて楽しんだ。
  • がーん。助田さんもKijimunaセッションにいらしたとは。そんなに広くない部屋なのに気づきませんでした…… orz。

*1 なんかコーチの名前もあるぞ

本日のツッコミ(全3件) [ツッコミを入れる]

助田 [やっぱり同じセッションにいらっしゃったのですね。 ひょっとして部屋の右端の折りたたみ椅子に座ってらっしゃいました?]

WR [を、ニアミス!実は私、artonさんとランチしてました。残念!]

太田@会社 [僕もマジカはある意味のパラダイムシフトでした。高尚な用語は必要null]


2005-11-20(Sun) [Edit]

■1 安田庭園安田庭園

終末だ、ドニー。あと28日と6時間と42分と12秒。


2007-11-20(Tue) [Edit]

■1 "this is a book about responsibility." (『Implementation Patterns』 )

『Implementation Patterns』はKent Beck待望の新刊。目次を見ると『ケント・ベックのSmalltalkベストプラクティス・パターン』(「SBPP」と略すとツウっぽい)のJava版ような感じだが、実際にそうだった。 ひとことで言えば「21世紀のSBPP」。しかも『Extreme Programming Explaind 2nd Edtion』級の読みやすさ。21世紀のSBPPなので、当然だが薄い(実質150ページぐらい)。Kent Beckの指示によれば「とりあえず5章(p.21)から最後まで斜め読みしたあとはコードを書いて、それから頭から読み返せ」とあったので、いま斜め読みを終えたところ。

後半に向かってだんだん粘っこくなってくるのがイイ。第8章のMethodと第9章のCollectionが(ここでも)目玉。最後の仕上げはMoneyではなくてフレームワークの拡張に本書の思考を当てはめるというもの。そして付録としてパフォーマンスをCollectionで実装を差し替えることを例に説明。参考文献は、いつも通りな感じ(ちなみに純粋なJavaの書籍は3冊だけ)。

KentBの言葉によれば、本書は:

  • コーディングスタイルの書籍ではない
  • 設計の書籍ではない
  • いわゆる「パターン」の書籍ではない
  • 言語(Java)の書籍ではない

とのこと。本書は:

  • 「良いコードは重要だ」ということを語る書籍だ
  • そして、責任(responsibility)についての書籍だ

だという。与えられた時間、能力、金額、機会。これら("gifts")を使って、自分と自分以外の開発者、そして相棒たるCPUにとって良いコードを書くのはプログラマの責任なんだ。

偉大な書籍は偉大な一行からはじまるわけで、ここでも偉大な書籍の一行目を引いておきたい。

This is a book about programming——specifically, about programming so other people can understand your code.
(本書はプログラミングの書籍だ——具体的には、他人があなたのコードを理解できるようにプログラミングするための書籍だ。)

「SBPP」がそうあったように、本書もJavaプログラマのためだけの書籍ではない。Rubyistも読むといいと思った。で、私の次なるステップは、本書の内容についてよく考えるためにコードを書かねばならぬわけだがーーおっと、こんな時間に誰かが来たみたいだ。